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タイ・カンチャナブリー県の絶景ゴルフ場「グランドプリックスゴルフクラブ(GRAND PRIX GOLF CLUB)」
2022.12.13
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タイ西部、ミャンマーとの国境近くにある町カンチャナブリー(カーンチャナブリー)。この地域には先史時代から人が住んでいた痕跡はあるが、現在の町の基礎はアユタヤー王朝時代、ビルマに対する防衛のため形成された。
カンチャナブリーの名前が世界に知られたのは、映画『戦場にかける橋』にも描かれた戦争のひと幕の舞台となったため。第2次世界大戦中、日本軍はビルマへ軍需物資を輸送するため、数多くの現地の人々や連合国軍捕虜を使って鉄道を敷設した。戦後一部撤去されたが、現在もカンチャナブリーから約80km先のナムトックまで列車が運行されている。周辺には豊かな自然が残され、最近ではバンブーラフティング、エレファントライドなどを含めたトレッキングツアーも盛ん。
カンチャナブリーは、クウェー・ノーイ川とクウェー・ヤイ川の合流点の東側、大通りのセーン・チュト通りSaeng Chuto Rd.を中心に南北に広がっている。鉄道駅やクウェー川鉄橋は町の北部にある。
バスターミナルやTATはセーン・チュト通りとウー・トーン通りU-Thong Rd.の交差点周辺にあり、このあたりが町の中心。町の中心近く、セーン・チュト通りとクウェー・ヤイ川に挟まれたエリアは旧市街の趣があり、古い商家や民家が連なっていてのんびり散歩するのにいい。クウェー川鉄橋から第2次世界大戦博物館前の道を通って町の中心へと向かうと、やがてゲストハウスやバーなどが連なる外国人旅行者エリアとなり、夜はそぞろ歩く白人バックパッカーが目立つ。このあたりのクウェー・ヤイ川沿いには、川に面した居心地のいいゲストハウスやレストランが軒を連ねている。
市内や周辺の移動には駅やバスターミナル、ホテルの周辺で待機しているモーターサイが便利。市内の移動で30〜50B、バスターミナルから川沿いのゲストハウス街まで行って30B〜。トゥクトゥクはバスターミナルから川沿いのゲストハウス街まで50B、人力サームローは30B〜だが、どの乗り物を利用する際でも、料金は乗る前にしっかり交渉してはっきり決めておこう。
路線バスのように利用できる乗合ソンテオは、慣れてしまえば便利で安い。まず目的地と同じ方向に行く車をつかまえて、自分の行きたい所を通るかどうか聞いてみよう。市内なら10〜20B。チャーター(交渉制、50B〜)もできる。
体力に自信のある人はレンタサイクルも便利。クウェー川鉄橋やカオプーン洞穴へもこれで行ける。料金は1日50Bほど。レンタバイクは1日150〜250B程度で、クウェー川鉄橋駅付近やゲストハウスなどで借りられる。
映画『戦場にかける橋』をはじめ、数多くの映画や書籍で取り上げられている旧泰緬鉄道とクウェー川鉄橋。建設時に引き起こされた数多くの悲劇の記憶を絶やさないためにも、カンチャナブリーを訪れたらぜひ見学したい。
第2次世界大戦中に日本軍によって建設された、バンコク郊外のノーン・プラードゥックとビルマ(現ミャンマー)のタンビュッザヤを結ぶ全長約415kmの鉄道路線。当時、日本軍は多数の連合国軍捕虜や現地の人々を使役してこの鉄道を建設したが、劣悪な環境と過酷な労働のため、疫病や栄養失調などによる死者数は膨大な数に上った。海外では「DeathRailway(死の鉄道)」とも呼ばれている。
戦後、ミャンマー側の全区間と国境からタイのナムトックまでの線路は撤去されたが、タイ側で残された一部の区間では現在も列車が運行されている。カンチャナブリーからナムトックまでは片道2時間30分程度。緑豊かな風景や川沿いの絶景を車窓から味わえる。途中には後述の「クウェー川鉄橋」をはじめ、カオプーン駅近くで垂直の岩壁の間をすり抜ける「チョンカイの切り通し」や、川沿いの断崖沿いに続く約300mの「タム・クラセー桟道橋(アルヒル桟道橋)」などの見どころがある。
カンチャナブリー市内から約3km、クウェー川に架かる鉄道橋。クウェー川では1943年2月にまず木造橋が建設され、同年4月にはその約100m上流に鉄橋が建設された。大戦中は頻繁に連合国軍の攻撃を受け、1945年2月から6月にかけての爆撃で大きく破損。1950年、日本からの戦後補償により修復された。鉄橋の丸いスパンの部分がオリジナルで、台形のスパンが修復された部分だ。現在は観光名所として人気となっている。鉄橋を歩いて渡ることも可能で、橋の途中には列車が来た際に待避するスペースもある。