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リパリ島の魅力と見どころ紹介!歴史遺産や絶景スポットを巡る
2023.11.1
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シチリア島の北東約30㎞に位置するエオリエ諸島。リパリ諸島とも呼ばれ、リパリ島、ヴルカーノ島、サリーナ島、フィリクーディ島、アリクーディ島、パナレーア島、ストロンボリ島の7つの島並みが続く。今から70万年以上前の噴火から生まれた島々は、今も噴煙を上げ、地球の進化を知る貴重な場として2002年にはユネスコの世界自然遺産として登録された。島巡りの船は青い海原を走り、ひっそりとした入江や温泉、溶岩が流れ落ちる海岸へと向かう。どこまでも、ゆったりと時間が流れるリゾート・アイランドだ。
美しい海が広がるエオリエ諸島では、各島を巡る観光船が運航している。海の洞窟や岩礁など、海路のみでしか近付けないスポットも多いので、観光には欠かせない。各社が各島の港で店開きし、客引きもしている。リパリ島ではコルタ港に多い。会社によりやや料金は異なる。催行は、季節により異なるので、滞在期間が短い場合は早めにチェックしておこう。
行き先 | 所要時間 | 料金 |
リパリ島⇔ヴルカーノ島 | 所要4~6時間 | $12~15程度 |
リパリ島⇔サリーナ島 | 所要8時間 | $22程度 |
パナレーア島⇔ストロンボリ島 | 所要8時間 | $28程度 |
観光船は途中停泊して、船から直接ダイブして泳いだりする時間も設けられている。島だけを訪ねたい人は、高速船
などの利用がベター。また、海底に広がる珊瑚礁や天然の洞窟などを訪れる、スキューバ・ダイビングでのツアーもある。
硫黄の香りが漂う火山と温泉の島。島巡りの船が到着するレヴァンテ港は海水浴客でにぎわい、ポネンテ港近くの泥温泉Pozza di Fanghiでは、緑色の泥の池で人々は温泉に興じる。この温泉の先の海岸Acqua Caldaでは、海底の噴気孔からガスが泡立ち、海水浴と温泉が一度に楽しめるのもおもしろい。
標高391mの大噴火口Gran Cratereまで足を延ばせば、直径500mもの火口が口を広げる。この高台から眺めるリパリ島の風景もすばらしい。島の周囲には、天使の洞窟Grotta degli Angeli、馬の洞窟Graotta del Cavallo、ビーナスのプールPiscina di Venereなどが点在し、観光船での周遊も楽しい。
硫黄分が豊富で皮膚に刺激があるので、泥温泉は10分程度の入浴を。泥は目に入ると危険だ。銀製品などアクセサリーや時計ははずすこと。泥の持ち出しは禁止されているので、きれいにぬぐって奥の海岸へ。別料金でシャワーや更衣室などの利用も可。水着も傷むので、古いものがあれば着て行こう。
高速船はポネンテ港、リパリ島からの観光船はレヴァンテ港に到着。レヴァンテ港は黒い砂浜の海水浴場。
ポネンテ港から大噴火口へは徒歩約1時間。日差しが強い日中は避け、早朝か夕方からがベター。足元はスニーカーで。夏季のiは19:00出発で大噴火口登山ツアーSalitaal Gran Cratereもある。詳細、申し込みは温泉の切符売り場で。
港からはピアーノPiano、グリッロGrilloまで1~3時間間隔でバス便も運行している。途中までバスに乗っても、大噴火口へは徒歩で約45分。
高い尾根と切り立った岸壁、黒い海岸線が続くストロンボリ島。
島の西部、シャーラ山Sciaraの麓では、噴煙を上げて溶岩が海岸へと流れ落ちる。観光船で船からの見物が最適だ。昼間の明るい光では何も見えないが、あたりが夕闇に包まれると目の前で雄大な自然のドラマが広がる。
島の北側、城塞のようにそびえるのはストロンボリッキオ島Strombolicchio。ここも火山活動で生まれた島。現在は灯台がおかれた無人島だ。
船は水中翼船Aliscafo、フェリーNave Tragettoが運航。
島へ最も近いミラッツォからは水中翼船はLIBERTY LINES社(夏季のみ)、フェリーはSIREMAR社、NGI社が運航。
レッジョ・カラーブリア、メッシーナからは水中翼船LIBERTYLINES社(冬季1日1便)、パレルモからは水中翼船LIBERTYLINES社(夏季の毎日2便)、ナポリから水中翼船SNAVALILAURO社(6~9月の毎日)、フェリーSIREMAR社(通年週2便)。
多くの船は、ミラッツォ→リパリ島→ヴルカーノ島→サリーナ島→ストロンボリ島と、各島へ寄港して進む。また、ナポリ、パレルモ、チェファルーなどからも出航する。
島への船代金には入島料Ticket Ingresso€2.50(6~9月は€5)が加算。このほか、追加荷物代Bagagli Extra(€2~6)、前売り券加算Pre Vendita(€1.50)などが場合により加算される。