キーワードで検索
バルセロナの南東、西地中海に浮かぶバレアレス諸島は、マヨルカ、メノルカ、イビサの3つの大きな島と、フォルメンテーラなど小さな島々からなる。なかでも最も大きく、バレアレス自治州の州都があるのがマヨルカ島だ。
晴天の日が年間300日以上、1年を通して温暖な気候と、変化に富んだ自然のため、「地中海の楽園」と呼ばれてきた。現在では、太陽とビーチを求めて年間500万人以上もの観光客が訪れる、ヨーロッパ屈指のリゾート地になっている。
古くから地中海交易の重要な拠点であったマヨルカ島は、1229年にアラゴン王ハイメ1世がイスラム教徒から奪還。その後マヨルカ王国を建国し、サンチョ王の治世下に繁栄を極めた。州都パルマ・デ・マヨルカには、王国時代の栄華を伝える町並みが今も残り、1歩町を離れると、オリーブやアーモンド、レモンの林が広がる。また断崖が続く複雑な海岸線には、小さな砂浜や入江が点在する。
そして、マヨルカのもうひとつの魅力は、島内に点在する美しい村々だ。ショパンとジョルジュ・サンドがひと冬を過ごしたバルデモサ、絵画的な村デイア。できればレンタカーを借りて、青く輝く海を見ながら村から村へ、そんな旅ができれば最高だろう。
マドリードから1時間15分、バルセロナから50分、イビサ島から40分。このほか、ヨーロッパの主要都市からマヨルカ島への直行便がある。詳細は以下の航空会社のウェブサイトで確認を。
バルセロナからフェリーで6時間半〜8時間半、高速船で3時間半〜4時間。イビサ島からフェリーで4〜5時間、高速船で2時間〜2時間半。バレンシアからフェリーで7時間〜9時間半、高速船で4時間〜6時間半。便数や料金はシーズンによって異なるので、船会社のウェブサイトなどで確認を。