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ベルナーアルプスの西端に位置する静かなリゾート。町を見下ろすようにブリュームリスアルプ連峰がそびえ、アルプスの宝石と称えられるエッシネン湖Oeschinenseeをその懐に隠している。ほかの湖にはない独特の魅力で、訪れた人を虜にしてしまう不思議な湖だ。
インタラーケン・ヴェストから鉄道。シュピーツ乗り換えで1時間10分
駅を出たら正面の車道を直進し、教会に突き当たったら左折。ここがギフトショップやホテルが並ぶメインストリートだが、そうは思えないほど静かなのは車の往来が少ないから。3分ほど歩くと右側に観光案内所がある。エッシネン湖へ行くなら、そのすぐ先、小川を渡った所で右側に延びる歩道に入る。歩道の終点がハイキングコースへのゴンドラ乗り場だ。リフトを降りてから湖への道は高低差も少なく、道もよく整備されているので、手軽なハイキングにもってこいのコースだ。
アルプスに湖は数あれど、神秘的という表現がこれほどぴったりとくる場所はほかにないだろう。周囲をぐるりと断崖に囲まれ、静まり返った湖面は時とともに手品のように色を変える。陽光を映したエメラルドも美しいが、雲が低く垂れこめた日のとろりとよどんだトルコブルーもいい。春から夏に訪れたなら、何本もの滝が湖に注ぎこみ、湖岸まで迫った岩壁に轟音が響いているだろう。対岸の壁があまりにも険しいので、残念ながら湖を1周するハイキングコースはないが、はるかな尾根に見えるシャレ-まで歩いてみるのもいい。ロッジから左に延びた小道を歩けば、やがて湖を眼下に見下ろせる。目を上げれば今にも崩れ落ちそうな氷河が湖水の青を際立たせている。