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西オーストラリアの宝石 ロットネスト島でクォッカと過ごす1日プラン徹底解説

地球の歩き方ウェブ運営チーム

地球の歩き方ウェブ運営チーム

更新日
2023年5月20日
公開日
2023年5月20日
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紺碧のインド洋に浮かぶ小さな島。フリーマントルの沖合18km に浮かぶこの島は、人々に「Rotto −ロット−」という愛称で親しまれている。ロットネスト島という名前は、昔ここを訪れたオランダ人探検家によって名づけられたものだが、その由来は、彼らがここをネズミのウヨウヨいる島だと思い込んだところからきているそうだ。しかし、彼らの見たネズミというのが、実はワラビーの仲間に属する有袋類クォッカQuokkaだったというからおもしろい。

クォッカは口角が上がっているためいつも笑っているように見える。「世界一幸せな生き物」ともいわれ、一緒にセルフィーを撮るのが世界的に評判となっている。

この島では、クォッカ以外にクジャクなども見かける。浜に出れば白砂がサラサラと足に心地よく、寝転んでいると、単調な潮騒の合間をぬって、魚が音を立てて飛びはねたりする。むろん泳ぐにはもってこいだ。

島内での移動は基本的に自転車だ(島内でも借りられるが、フェリーと一緒に申し込むこともできる)。のんびりと島内を巡り、気に入ったビーチで過ごすのがこの島らしい過ごし方だ。透明度の高い海なので夏季ならスノーケル道具も忘れずにレンタルしておこう。

なおフェリーが発着するトムソンベイThomson Bay 以外で水や食料を手に入れるのは難しいので、出発前に最低ひとり1ℓの水と簡単な食料は用意しておくこと。島内をひと回りするルートは舗装されているが、アップダウンも多い。人気のビーチはリトルサーモンベイLittle Salmon Bay、サーモンベイSalmon Bay、スタークベイStark Bay あたりだ。

自転車はちょっと疲れそう……と思ったら45 分間隔で島内を一周するバス、アイランド・エクスプローラーIslandExplorer を利用するといい。島内に19 ヵ所のバス停があり、1 日乗り放題チケットで、いろいろなビーチへ出かけることができる。

ロットネスト島で楽しむツアー

まず90分で島内の主要な見どころを巡るアイランド・ディスカバリー・ツアーIsland Discovery Tourもある。基本はバスの車窓からの見学となるが、ワジェマップ灯台WadjemupLighthouseと島の最西端ケープブラミンCape Vlaminghでは、バスから降りての観光も可能だ。

自然と歴史が楽しめるオリバーヒル・トレインOliver HillTrainも楽しい。トムソンベイの町外れから島の中央にあるオリバーヒルOliver Hillまでのトロッコ列車の旅。ボランティアガイドが島の自然や歴史について解説してくれる。オリバーヒルには地下要塞があって、第2 次世界大戦中の攻撃に備えた9.2インチの高射砲や秘密の地下通路、発電機まで残っている。アドベンチャー好きならオーシャンラフティングボートで島の周囲を巡り、アシカのコロニーやイルカを見て回るアドベンチャーボートツアーAdventure Boat Tourも楽しい。また夏季にロブスターを仕掛けから引き上げて、取れたてロブスターとたっぷりシーフードの7コースランチを味わうリュクス・アイランド・シーフード・クルーズLuxe Island Seafood Cruiseも楽しい。

  • 1日かけて自転車で島巡りをするのも楽しい
  • 利用価値の高いアイランド・エクスプローラー
  • 親子クオッカに出合うのも珍しくない
  • ワジェマップ灯台までぜひ出かけてみたい
  • ルクスアイランド・シーフードクルーズで新鮮なロブスターを味わう

基本情報

アクセス
フリーマントルからシーリンク・ロットネストアイランド、ロットネストエクスプレスのフェリーを使うのが一般的。両社とも1日1便パースのバラック・ストリート・ジェッティからの便も運航している。ただしこの船はフリーマントル経由なので、実際にはフリーマントルまで電車を利用したほうが便数も多く、時間も短くて済む。スワン川クルーズを楽しみながらロットネスト島へという人にのみおすすめだ。なおヒラリーズ・ボートハーバーからロットネスト・ファストフェリーの便もあるが、わざわざヒラリーズまで出かけることを考えると、観光客には現実的ではない。
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