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ヌーシャテル湖の南西端に位置するイヴェルドン・レ・バン(普通はイヴェルドンと略して呼ばれる)はヴォー州で2番目に大きい町で、人口約3万人。古代ローマの時代から温泉地として知られ、現在では多くの保養や療養目的の人が訪れるという温泉リゾートだ。地下500mからくみ上げられる温泉にはカルシウムやマグネシウムが多く含まれており、リウマチや呼吸器系の疾患に効能があるといわれている。スイス有数の温泉地であるこの町には、教会や市庁舎、カジノだった劇場など、18~19世紀の建物が並ぶ旧市街も残っている。
ローザンヌからICで約20分、各停で約35分、ヌーシャテルからICで18分、ジュネーヴからICで約50分。
町の中心は、駅から歩いて5分ほどのペスタロッチ広場Place Pestalozzi。城Château、ペスタロッチ記念館Centre de Documentation et de Recherche Pestalozzi、市庁舎Hôtel de Ville、教会などの歴史的な建物が集まっている。城内にあるイヴェルドン地方博物館Musée d'Yverdon et régionでは、古代から近代までのイヴェルドンの歴史、文化などを知ることができて興味深い。
この城は18〜19世紀に活躍した教育者ハインリッヒ・ペスタロッチの学園があった場所としても有名で、彼が住んでいた部屋が記念館として公開されている。さらに市庁舎では一部が展示ホールとなっており、ほぼ1ヵ月ごとに異なるテーマの美術展が行われている。
広場から延びるRue de l'Ancien-Standを北に真っすぐ進んでいくと、やがてスイスで最もきれいな湖といわれるヌーシャテル湖に出る。なかでもスイス人がビーチと呼ぶこのイヴェルドンの湖畔は、白い砂浜とエメラルドグリーンの湖が広がる美しい所。日光浴や水遊びをする人たちでにぎわっている。
町いちばんの見どころである温泉センターCentre Thermalは、ペスタロッチ広場から15分ほど歩いた所にある。館内は健康ランドのようで、3つの温泉とプール、サウナ、日焼けサロンのほか、専門医や医療設備を備えたメディカルセンターもある。