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人口1万8000人余りと、ルガーノよりずっと規模が小さいものの、ティチーノ州の州都になっている町。サンゴッタルド街道とサン・ベルナルディーノ街道の分岐点に近いため、ローマ時代から戦略上重要であったこの地には、2000年に世界遺産に登録された3つの城と城壁が残っている。
駅前のスタツィオーネ通りViale Stazioneを左側に進むと近代的な郵便局があり、さらに行くと左側に参事会教会La Collegiataが見えてくる。このあたりからが市街地の中心部で、やがて右側には小さな広場Piazza Nosettoに面してルネッサンス様式の市庁舎Municipio(Palazzo Civico)が見えてくる。中庭に面したアーチ式の回廊はいかにもイタリア的。観光案内所はこの建物内。ここまでは駅から約700m。
再びスタツィオーネ通りへ戻りSaita San Micheleを登って町で一番大きな城カステルグランデCastelgrande(大城)まで上がってみよう。通りからは10分ほどで到着する。また、Piazzetta Della Valleからはエレベーターを使うこともできる(無料)。貴重な展示が揃う博物館もあり、塔からは町が一望できる。再び町へ下りると参事会教会の向かって右側にモンテベッロ城Castello di Montebelloへの細い道が続いている。モンテベッロ城は小高い丘の上にあり、城塞の一部はメインストリートの脇まで迫っている。ここから町を見下ろすと、カステルグランデを中心としてベリンツォーナの町が広がっているのがよくわかる。ここからさらに徒歩で登ると、第3の城サッソ・コルバロ城Castello di Sasso Corbaroがある。
カステルグランデとモンテベッロ城をつなぐ防壁(ムラータ)、少し離れた南東の山中にあるサッソ・コルバロ城を合わせて、アルプスの戦略的拠点を守る中世後期の城塞モデルとして高い評価を受け、これらは2000年に世界遺産に登録された。
チューリヒから列車で約1時間40分、ルガーノからは15〜20分、ロカルノからは約20分。