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その昔、ヨーロッパ各地から多くの芸術家や自然愛好家が集まったところ。今はスイスの清潔さとイタリアの気楽さが両方味わえる人気のリゾート。ロカルノからさほど離れていないが、鉄道駅がないからか、なんとなく静かで落ち着いた雰囲気が漂っている。明るい太陽とカラフルな家並みが、世界遺産に登録されている南イタリアのアマルフィ海岸に似ていることから、ここを「スイスの地中海」と呼ぶ人もいるという。
南国ムード満点で、その美しさから“マッジョーレ湖の真珠”とたたえられるのがアスコーナの町だ。湖沿いのプロムナードにはカラフルなホテルやレストランが建ち並ぶ。
1920〜1930年代には各国から画家たちが集まり『大熊(グローセン・ベーレン)』というグループをつくって活動していた。そのメンバーの作品はクレー、ユトリロなどの作品とともに、アスコーナ現代美術館Museo Comunale d'Arte Modernaで鑑賞できる(4月上旬〜1月上旬の開館)。
町は建物の色やベランダの装飾、看板のデザインなどおしゃれ。小さいながらもすてきな店が点在する路地裏を散策するのも楽しい。
南洋植物に興味があるなら、マッジョーレ湖に浮かぶブリッサーゴ島Isole di Brissagoへ足を延ばして。島全体が植物園になっており、開園は3月下旬〜11月上旬。春期〜夏期は湖船が運航。直航便なら所要約15分。
ロカルノ市街地から、316番のバスで約15分。