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アルプスから流れ出た6本の川が合流する地点に発展した商業都市。周辺には美しいブドウ畑が広がり、ワインの産地となっている。
マルティニはアルプス越えのグラン・サン・ベルナール峠が近いため、交通の要衝としてケルト・ローマ時代から栄えてきた。ナポレオンもカエサルもこの町を通って遠征したといわれ、トンネルが開通した今もその役割は変わらない。
町なかには円形競技場などの重要な遺跡が残り、また有名な美術館もある。シャモニやヴェルビエへ行く鉄道の発着駅なので、途中下車するなどして観光を楽しみたい。
シオンからIRで13分、普通列車で23分。モントルーからIRで約30分。
鉄道駅から南西へ向かって真っすぐ延びるガール通りAve. de la Gareを進もう。600mほど先の左側に観光案内所があり、近くにはパロワシアール教会が建っている。ピエール・ジアナダ財団美術館Fondation P. Gianaddaは教会からさらに15分ほど歩いた所。1976年、ここで遺跡が発掘されたことをきっかけに造られたもので、広大な敷地に考古学博物館、アンティークカー博物館、彫刻庭園などがある。近くにはローマ時代の円形競技場も復元されていて、イタリアとの交易でにぎわった往時をしのぶことができる。町の北にはバティア城Château de la Bâtiazが、塔のような印象的な姿を見せている。