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画家、グラフィックデザイナー、絵本作家、舞台装飾家とさまざまな顔をもつアロイス・カリジェAlois Carigietの生誕地。この村にはあちらこちらにカリジェの壁画があり、村全体が小さなギャラリーのようだ。村はカリジェの心あたたまる絵のように素朴でこぢんまりしている。カリジェ好き、絵本好きならぜひ訪れてみたい場所だ。
駅前の通りを左に100mほど歩くと右側に小学校があり、校舎の入口付近の壁にカリジェの代表作のひとつ『3人の賢者』が描かれている。また、その向かいを少し行った所のチーズ店フルリーナFlurinaの壁には、『フルリーナと山の鳥』に出てくる主人公のフルリーナが描かれており、学校の真向かいの写真屋の壁にもカリジェの作品がある。
レストランや雑貨屋の並ぶ商店街をさらに数分歩くと左側に大きな教会があり、教会に向かって右隣にある白とピンクのかわいらしい家がカリジェの生家。また生家の向かいにある建物の壁も壁画が観られる(生家の見学には事前予約が必要。詳細は観光案内所へ確認)。カリジェの生家の斜め向かいにあり、見どころであるスルシルバン美術館Museum Sursilvan Cuort Ligia Grischaには、カリジェの絵や、カリジェがデザインした村の泉のほか、この地方の昔の生活道具の展示などが観られる。
カリジェはロマンシュ語を母国語として育った。この地域ではロマンシュ語で生活している人がいるので、町角でほかでは聞きなれない彼らの言葉を聞くことがあるかもしれない。
クールから約58分。グレッシャー・エクスプレス路線上だが、各駅停車しか停まらない。ほぼ1時間に1本。