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順天(スンチョン)は、2006年にラムサール条約に登録された韓国最大の干潟のある町。郊外には藁葺き屋根の伝統家屋の集落や、慶長の役の際に小西行長が築いた城跡など特色のある見どころが点在する。全羅線と慶全線が乗り入れる交通の要衝。ここを基点に郊外を回るとよいだろう。
順天駅周辺
ソウル龍山(ヨンサン)駅からKTXで2時間半、全州(チョンジュ)から1時間。順天駅周辺は繁華街となっており、線路沿いに右に進むと、日本統治時代に穀物倉庫として建てられた施設を活用した「青春倉庫(チョンチュンチャンゴ)」と呼ばれる商業施設があり、若者の手による小さな店や屋台がひしめく。
順天東川西岸
順天東川を渡ると、高速バス、市外バスともに発着する総合バスターミナルや、アレッチャン市場のあるエリアだ。川に沿って北へ進むと、アーティストたちが露店を並べる郷洞(ヒャンドン)文化通り(ムヌァイエゴリ)やウッチャン市場がある。
近郊への市内バス
見どころは町の周囲に点在しているので、見どころを回るには市内バスを利用しよう。市内バス66、67番は順天大学方面からウッチャン市場、バスターミナル、順天駅を通り順天湾湿地帯へと行く。66番バスはさらに順天湾国家庭園も経由する。町の東にある順天ドラマ撮影場へは市内バス77番がバスターミナルや順天駅から出ている
出発地 | 手段 | 所要時間 | 料金 |
ソウル龍山駅➡順天駅 | KTX | 約2時間40分 | W4万4000 |
釜山西部市外T➡順天総合T | 市外バス | 約2時間40分 | W1万2100(一般) |
光州T➡順天総合T | 市外バス | 約1時間20分 | W7700(一般) |
町全体が城壁に囲まれているこの村に入ると、一気にタイムスリップしたかのような雰囲気。400年前の朝鮮王朝時代の姿を今にとどめており、およそ100件の藁葺き屋根の家が並び、そこには人々が暮らしている。藁の工芸品づくりなど体験コーナーも楽しめる。また人気ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』のロケ地としても知られている。
順天はムツゴロウや 灰貝といった干潟で採れる海の幸が名物。韓国でもなかなか食べられない食材なので、ぜひ試してみよう。
順天はテジクッパプでも知られた町。特に店が多いのは順天駅近くのアレッチャン市場아랫장시장周辺と、文化通りがあるウッチャン市場웃장시장だ。アレッチャンは内臓も一緒に煮込んだネジャンクッパプ、ウッチャンでは内臓は入れずに澄んだだしを使ったテジクッパプが特徴。