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朝鮮王朝の初代国王、李成桂は全州李氏という氏族で、もともとは全州(チョンジュ)の出とされる。慶基殿は、彼の肖像を祀るために造られたものだ。また慶基殿の周囲は古い韓屋が密集する韓屋村。カフェやショップが並ぶそぞろ歩きが楽しい観光エリアだ。韓服をレンタルして伝統工芸にチャレンジするのもおすすめ。
旧市街が町の中心
韓屋村などおもな見どころのある旧市街は町の中心でもある。繁華街もこのエリアを中心に広がっており、観光はもちろん、おみやげ探しから名物料理までひと通りここですべてのことができる。
ターミナルから旧市街へ
鉄道駅やバスターミナルは旧市街から少し離れているので、市内バスやタクシーを使って入る。市内バスの便は多く、アクセスはそう難しくはない。
レトロ車両の1000番バス
全州では観光バスの運行はないが、似た役割を果たすのが1000番バス。ルートは全州動物園→全州駅→市外バス
ターミナル→八達路→全州韓屋村、豊南門→全州教育大方面。運賃は市内バスと同じ。
出発地 | 手段 | 所要時間 | 料金 |
ソウル龍山駅➡全州駅 | KTX | 約2時間 | W3万4400 |
釜山西部市外T➡全州市外T | 市外バス | 約3時間10分 | W1万8800(一般) |
光州T➡全州高速T | 高速バス | 約1時間30分 | W7000(一般) |
全州は朝鮮王朝の開祖李成桂ゆかりの町として知られる町。古い家屋が密集する韓屋村には韓服のレンタルショップがたくさんある。着れば慶基殿(キョンギジョン)が無料で入れる特典も。慶基殿では11:00と14:00に日本語の解説ツアーもある。
韓屋村内には、全州伝統酒博物館があり、マッコリや焼酎などに関する展示が行われている。また、慶基殿の向かいにある殿洞聖堂は100年以上の歴史を誇るキリスト教会だ。
全州韓紙博物館では展示ばかりでなく、コウゾを煮溶かしたところに漉きげたを入れ、紙漉きも体験できる。うちわやハガキにちぎり絵をするのもおもしろい。
馬の耳に似たアム馬耳峰とスッ馬耳峰のふたつの峰からその名の由来。山全体の表面にはタフォニと呼ばれる穴があるのが特徴的。この馬耳山には、大小の石を積み上げてできた巨大な石塔がいくつもあるが、馬耳山で修行をしていた李甲龍という人が、人々の罪滅ぼしのためにと、神のお告げを受けて、ひとりで積み上げたとされている。
標高763mの神仙峰を中心に、蓮池峰や将軍峰、燕子峰など9つの峰が、蹄の形で連なっており、内蔵山国立公園になっている。紅葉といえば内蔵山というほど人気で、紅葉の季節には全国から観光客が訪れる名所。10月下旬が紅葉のピークで、色とりどりの紅葉を楽しむ登山客も多いが、ケーブルカーと呼ばれるロープウェイで展望台を目指すのもよい。
全州は、韓国随一のグルメ都市として知られている。全国に広まったピビンパプ(まぜごはん)は、全州が本場。そのほか霊光(ヨングァン)産のクルビ(塩漬けにしたイシモチの干物)、木浦のタコ、莞島(ワンド)の養殖アワビなど海産物の宝庫。韓屋村周辺には名店といわれる店がたくさんあるので、食べ比べも楽しい。