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【ニューヨーク】スーパーはおしゃれじゃなくてもいい!コスパ抜群のドイツ系スーパー「アルディ」
2024.11.8
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庶民派の強い味方、米系スーパーマーケット「ターゲット(Target)」。1962年にミネソタ州ローズビルに最初の店舗をオープンして以来、2024年9月時点で全米50州およびワシントンD.C(コロンビア特別区)にあり、米国に1963店舗を展開しています。近年は住宅地だけでなく、タイムズスクエアやヘラルドスクエアなどマンハッタン内にもありますので、旅行者でも利用しやすくなっています。スナックや飲料、フルーツ、お土産を手に入れることができますよ。そこで今回は、ニューヨーク市在住の筆者がターゲットの魅力を紹介します。
1902年 ニューヨーク州クリフトンスプリングス出身のニューヨーカー、ジョージ・ドレイパー・デイトン氏により、ミネアポリスにターゲットの前身「デイトン・ドライグッズ・カンパニー」が創業。会社は10年で急速に成長しミネアポリスのランドマークになり、1911年「デイトン百貨店」に改名しました。デイトン社はその後変遷を経て、1961年ディスカウントストア設立を発表、1962年ミネソタ州ローズビルに「ターゲット」が誕生しました。低価格の商品、無料駐車場、エアコンの効いた店内で人気を博し、全米に店舗を展開していったのです。
庶民ニューヨーカーの多くがサブバッグとして愛用している、ターゲットのエコバッグ。地下鉄内で肩にかけている人をよく見かけます。オシャレではないですが、意外に丈夫で折りたため、軽くて手頃な大きさなので、筆者も愛用しています。
ターゲットのエコバッグを持っていると、(庶民派)ニューヨーカーと識別されるのか、タイムズスクエアあたりでも観光客相手の詐欺師や物売りに声を掛けられません。旅行者の方も、防犯アイテムとしてお持ちになることをおすすめします。
ちなみに結婚によって皇室から離脱され、今はニューヨークで生活を送るあの女性も、ターゲットのエコバッグを愛用されていたようです。すっかりニューヨーカーとして馴染まれたのかもしれませんね。
ターゲットといえば、有名なのが印象的な赤いロゴ。「ブルズアイ」と呼ばれる、射撃やダーツなどの標的の中心円をモチーフにしたものです。1962年当時は、色は白と薄い赤、中央には会社名(ターゲット)が黒で描かれていました。現在(2024年)使用されているロゴは2018年に作成されたもので、目立つ真っ赤と白の3つの円と、シンプルで洗練されたものになりました。情熱を象徴する赤は、購買意欲を盛り上げてくれますね。
また1999年に広告キャンペーンでデビューした「ブルズアイ」(イギリス原産のブル・テリア)は、ターゲットのマスコット・キャラクターとして、長く愛されています。
信頼できるナショナルブランド(有名ブランド)が一番という保守派が、アメリカでも多数。筆者の見る限り、ターゲットに置かれている商品のほとんどは、ナショナルブランドです。
ターゲットのプライベート・ブランド(自社製品)は低価格で品質も悪くなく、筆者は評価しています。日用消耗品のペーパータオル、食器用洗剤、外用薬など愛用中。ただし、商品構成の1/3しか置いてなく、別記事でご紹介した、商品の9割がプライベート・ブランドのスーパー「アルディ」とは対照的です。
「電球が切れた」、「オーブントースターやコーヒーメーカーが壊れた」など、不意のトラブルに対応してくれるのが、ターゲット。生活に必要なものは一通りあるので、困った時に「ちょっと、ターゲットに行ってくる」と駆け込めます。新生活スタートや引越時にも、頼りになります。
コマーシャルで見た季節限定のスナックやお菓子、使ってみたい洗剤など、「ちょっと気になる」新製品はターゲットなら大概並んでいます。商品数が多いので、決められないと「ええい、両方買ってしまおう」となることもあり、お財布の紐が緩くなるのもターゲットです。
ターゲットでは、人件費削減のためアメリカで増えているセルフレジが主流。ただし、セルフレジの使い方がわからない、現金で支払いたい、購入商品が多い、アイテムが大きいなどの買い物客用に、有人レジもあります。
ターゲット内に、ドラッグストアのCVSファーマシーがある店舗は、処方箋受取やインフルエンザなどの予防注射ができるので便利。筆者の近所のターゲットにもCVSファーマシーが入っており、医院よりも営業時間が長く日曜日でも可能なので、予防注射を受けるのはほとんどここです。予防接種の予約はオンラインでできます。
トイレ不毛の地ニューヨーク市で、買い物客が利用できるトイレがあるのは助かります。清潔度は店舗によると思われますが、筆者の近所のクイーンズ区のターゲットのトイレは比較的綺麗であり、入り口近くの安全な場所にある(ひと気のない奥まった場所は犯罪が起こりやすい)ので安心して利用できます。
なんでもひと通り揃うターゲットは、「手頃な価格で、欲しいものを手に入れる」という庶民のささやかな夢を叶えてくれます。種類豊富なスナック菓子に迷ったり、新製品のビールに見惚れたり、プチプラコスメを手に取ったりして、楽しい時間潰しができる場所でもあります。アメリカの旬が手に入るので、旅行者にはお土産調達もおすすめですよ。
ぜひ、楽しいことがいっぱいある、ニューヨークにいらしてくださいね。ニューヨークでお待ちしています!
TEXT:ニューヨーク特派員 青山 沙羅
PHOTO:Sara Aoyama
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掲載情報は2024年8月25日撮影時点の情報です。価格には別途消費税が加算されます。価格や商品構成などは変更になる場合がありますので、事前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。