「タリアータ」をお試しあれ

公開日 : 1998年09月25日
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「タリアータ」というお料理をご存知でしょうか?「タリアータ=切った」という意味のこのお料理は、つまり牛肉の炭火焼をカルパッチョまではいかないまでもかなり薄切りにし、それをきれいにお皿に広げて出す料理で、「ビステッカ=アッラ=フィオレンティーナ(フィレンツェ風ビーフステーキ)」を薄く切ったものと同じ、という人もいます。肉料理の店に行くと、このがっちりボリュームのある「フィオレンティーナ」はおいしいけれど頼むにはかなりの勇気が必要になります。それに比べると「タリアータ」は薄切りにしてあるので、お肉の歯ごたえも気になりませんし(和牛ステーキに慣れているせいか、どうも私はこちらのステーキが固く感じてしょうがないのです。)、ボリュームもちょうどいいので、よく注文するメニューのひとつです。「タリアータ」には野菜やきのこを肉の上に盛って一緒に食する方法もあって、「タリアータ=アッラ=ルッコラ」はその中でももっともポピュラーな組み合わせといえるでしょう。ルッコラは日本でもだいぶ知名度が上がっているようですが、イタリアの緑の野菜の一種で、その苦みが特徴です。真ん中が赤い薄切りのお肉に、このルッコラをたっぷりのせ、オリーブオイル、黒胡椒、ワインビネガーで味をつけていただきます。これって何となくサラダを食べているようで、とてもヘルシーです。今の時期ならば「タリアータ=コン=フンギポルチーニ」が旬ですね。収穫したてのフレッシュなポルチーニ茸をこれまた薄切りにして、たっぷりいただきます。この「タリアータ」で有名なミラノのレストランをひとつご紹介しましょう。ここ「ラ・カンティネッタ」は「ミラノで始めてタリアータを出したお店」ということで知られています。本当にリーズナブルな値段でおいしいトスカーナ料理が食べられる、現地人のみが知る穴場です。プリモピアットがなんと8,000リラくらいから食べれますし、「タリアータ」も大中小サイズが選べる仕組みになっています。週末の夜は混むので予約が必要ですが、平日ならお隣の席は一人暮らし風のおじさんがひとりで近所から食べに来ている風景も見られるかも。* 「ラ・カンティネッタ」 住所:Via Ripamonti, 19 TEL:02/58321057土曜の昼と日曜休業 ドゥオモから24番のトラムで10分

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