春は桜。桜と言えば花見。京都で花見と言えば「醍瑚の花見」。
春と言えば。桜。
桜と言えば花見。
京都で花見と言えば醍瑚寺。
1995年の「そうだ 京都、行こう。」では、春の醍醐寺が紹介されていました。
CMの言葉は・・・・・
「あの秀吉が、自慢したくてたまらなかった700本の桜の子孫たちです。
少々の人出には、負けません。」・・・・でした。
この日は、天気も良く最高のお花見日和。
醍醐寺には沢山の人がお参りされていました。
![醍醐寺。2015年・桜。 151](/kyoto/images/2015/04/00516d15902f13ed90babad11a1d637c.jpg)
醍醐寺の桜が見頃を迎えています。
醍醐寺の門には、両側に菊の紋。中に五三の桐家紋。
天下人・豊臣秀吉さんの栄華が浮かんで来ます。
![醍醐寺。2015年・桜。 164](/kyoto/images/2015/04/53ec4383d1f6576b238aca83a5981dec.jpg)
醍醐寺の花見と言いますと、豊臣秀吉さんが
慶長3年3月15日(1598年)に行った
日本史上最大のお花見。
『醍醐の花見』が浮かんで来ます。
![醍醐寺。2015年・桜。 156](/kyoto/images/2015/04/3c0eb7d775d5e5cbe3b802f7e9ff14e2.jpg)
慶長3年(1598年)3月15日の朝、伏見城から出発した花見行列は
醍醐寺に向けて、動き始めました。
それは、総勢千三百名からの花見行列。
![醍醐寺。2015年・桜。 065](/kyoto/images/2015/04/81ae0a4bd244fab4acafa41253163aaa.jpg)
花見行列には、秀吉さんの近親の者を初めとし、諸大名から
その配下の者など・・・・日本史上最大で一日限定と言う大規模な、お花見だったそうです。
![醍醐寺。2015年・桜。 093](/kyoto/images/2015/04/c2aff8576d27401e42806b72b31bd224.jpg)
数年前のNHK総合テレビの、日本人と桜の物語と言う番組で、
秀吉さんの「醍醐の花見」が再現ドラマとして放映されていました。
総勢千三百人からの、お花見。
参加した女性各一人に、新調した着物三枚進呈。
女性の衣装代だけでも、現代のお金に換算すると39億円に上るとか。
まさしく(^。^)驚きのお花見です。
![醍醐寺。2015年・桜。 108](/kyoto/images/2015/04/1d62f658cbee0d5d953847b08533f7da.jpg)
花見行列では、輿に乗った太閤秀吉を中心に、
前方には前田利家、福島正則ら大名に義演僧正、そして秀吉の後には
秀頼、北政所、淀殿などが続きました。
醍醐寺までの沿道では、花見行列を見る人達でも賑わったそうです。
![醍醐寺。2015年・桜。 084](/kyoto/images/2015/04/c43eb624af37d25885139407df0d6bd3.jpg)
たった一日の花見の為に、一年かけて準備をして、
盛大に「醍醐の花見」は行われました。
![醍醐寺。2015年・桜。 136](/kyoto/images/2015/04/1a4ab4881d7d82e938375f2967d1d92a.jpg)
この宴により、それまで貴族の遊びだった「花見」は
これ以降、庶民にひろがったと言われています。
![醍醐寺。2015年・桜。 143](/kyoto/images/2015/04/0d99b85fd13992f5ecd434b78814be46.jpg)
秀吉さんの「醍醐の花見」の華やかさは、
満開の時期に合わせた桜が、山道に七百本植えられ、
更に道中には、華やかな茶屋が建ち並んだそうです。
![醍醐寺。2015年・桜。 133](/kyoto/images/2015/04/0105d28cd564c81a8c607ae0822faa45.jpg)
今は2015年。
秀吉さんの、醍醐の花見から、417年の時を経ても
醍醐寺には圧倒的な桜が咲いています。
![醍醐寺。2015年・桜。 126](/kyoto/images/2015/04/0dbf18db552f71c99bb2bb651dc3573d.jpg)
秀吉さんの「醍醐の花見」は、秀吉さん最晩年(62歳)に行われました。
そして、その約半年後に旅立たれています。
秀吉さんが亡くなった後、
豊臣の家臣達は全国各地に 素晴らしい桜を
残したと伝わっています。
![醍醐寺。2015年・桜。 157](/kyoto/images/2015/04/8e69acd06499e4f52c7db88a43e7629f.jpg)
秀吉さん、辞世の句・・・・
「露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは夢のまた夢」
その後、豊臣政権は徳川家康により政権を奪われ
豊臣家は滅ぼされました。
豊臣政権にとって「醍醐の花見」は、最期の華やかな時だったのかも知れません。
![醍醐寺。2015年・桜。 121](/kyoto/images/2015/04/5453812c5724d8bb2f25da062f9c195b.jpg)
今、醍醐寺に咲く桜は約千本。
中でも霊宝館前の大枝垂桜は見事です。
この桜を見に醍醐寺を訪れる人も多いと思います。
近くで見ると、この迫力。
枝の幅は25mを超える、大きな枝垂れ桜。
まるで天空から鳳凰が舞い降りた様な枝垂れ桜。
名は「太閤深雪桜」。
推定樹齢約200年。
カメラにも収まりきれない圧倒的な存在感。
2015年、醍醐寺の桜。
ここに咲く桜を見ていると、秀吉さんが夢みたお花見は、
今に受け継がれている事を知ります。
![醍醐寺。2015年・桜。 082](/kyoto/images/2015/04/3b38bfa8e50333bf654178c57530c487.jpg)
《醍醐寺》 〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22
〇三宝院、霊宝館、伽藍、上醍醐各600円 ※2カ所共通券、3カ所共通券あり
〇アクセス 京都駅からJR東海道線または琵琶湖線「山科」(乗継ぎ)
地下鉄東西線「醍醐」下車
三条京阪から地下鉄東西線「醍醐」下車
三条京阪から京阪バス86B系統「醍醐三宝院」下車
〇車 名神高速京都東ICから府道35・36号経由8km20分。または阪神高速山科出入口から15分
〇駐車場 普通車(約100台収容) 700円
※花見シーズンは殆ど満車になります。
※「そうだ 京都、行こう。」の言葉お借りしています。
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筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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