【ナパへの旅・バレーホ】ファーマーズマーケット散策とグレイハウンドバスでの出来事

公開日 : 2019年10月21日
最終更新 :
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サンフランシスコ・フェリービルから『サンフランシスコベイフェリー(San Francisco Bay Ferry)』で1時間。 サンパブロ湾の北側に位置してしているバレーホ(Vallejo)は、ソラノ・カウンティー(Solano County)最大の都市です。ノースベイ(North Bay)にも関わらず、イーストベイ(East Bay)と思っている人がとても多い(私もその一人でした)。 カウンティー区分もワインで有名なソノマ(Sonoma)と似た名前(ソラノとソノマ)で、よく勘違いされてしまいます。

フェリーの待ち時間がちょっとあったのでフェリー乗り場から徒歩5分足らずダウンタウンでファーマーズマーケットがあったので行ってみた。

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バレーホ(City Of Vallejo)は、1851年創設されたカリフォルニア州でも古い歴史のある都市。 メキシコ領ソスコル牧場(Rancho Soscol)の一部を払い下げられたバレーホ将軍(General Mariano Guadalupe Vallejo)は、ネイティブインディアン達と温和な生活をしていたが、独立志向のある白人達に捉えらてしまう。 その後カリフォルニアはアメリカに併合された経緯もあり、メキシコの軍人だったにも関わらず結果的にアメリカに寄与した事から命名され、結果オーライで歴史の名を残したバレーホ将軍の街のダウンタウンは、東西を州の名前、南北はカリフォルニア州のカウンティーの名前になっています。 

開催場所はジョージア通り(Georgia ST)のサクラメント(Sacramento ST)と(Sonoma BLVD)の間、

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こじんまりとまとまって

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お母さん達が何やら物色中でした。 人口2016年の推定で約22万人、人口の約33%が白人、主にフィリピン系のアジア人25%、アフリカンアメリカンは22%。 大きな病院があるのでそこで働いてる人が多い。

パワフルなお母さん達に混ざってちょっと負けそーなになりながら、小さい子供を連れたママも頑張って買い物していた。 また近所からやって来たであろうサンダルばきアフリカンなお父さん達はのんびりとその風景を眺めて、また立ち話してる。 

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バレーホは古い街なのでアンティークショップが多いのも特徴だ。 メア・アイランドに海軍造船所があったので、ミリタリー系ビンテージも見つかることがあります。

1852〜53年は、州都だったこともあり、カリフォルニア州歴史探訪にはとても興味深い街だ ちなみに1854年以降の州都は、「サクラメント(Sacramento)」になり、現在カリフォルニア州史上最も長く州都として君臨してる。

このマーケットは小さいながらも地域住民のコミュニティー、台所となっていて、また年中開催できるのはいかに気候がいいかという事ですね。

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少しずつ紅葉が始まってる郊外の街、バレーホでした。 

【Vallejo Downtown Farmers' Market】

開催日時
毎週土曜日 9:00〜14:00
場所
Georgia St & Marin St
電話番号
925-825-9090

余談 グレーハウンドバス停での出来事

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長距離バスは毛布や枕を持参でバスに乗り込む

バレーホのバスセンターは、全米を網羅する長距離バス「グレーハウンド(Greyhound)バス」のバレーホ停留所にもなっています。

停留所に若いカップルがバスを待っていました。そこへ通りかかったおっちゃんが「どこへ行くの?」と声をかけたました。彼らは全米第三の都市シカゴ(Chicago)に行くと答えました。そのおっちゃんは「俺も行ったことがある」と座り込んでカップルに自分の経験を若い方に語るほほっこりした光景でした。 

そこへ買い物袋を持った3人組が通り、そのうちの一人はおっちゃんと知り合いだったので、話に加わり弾みます。私は少し離れた場所でほのぼのとしたバス待ちの様子を眺めていました。程なく「サンフランシスコ行き」のバスが到着しました。シカゴ行きカップル+1+3人でバスに向かいましたが、何故かカップルは乗車せず、バスはさっさと発車してしまいました。 

大騒ぎしたのがおっちゃんと3人組です「バス番号控えて!」叫び始めたが、誰ひとりペンは持っていません。
注:路線バスには、必ずそれぞれのライセンプレートと車両番号が車体に明記されている

「あなたぁ〜ペン持ってる?」と3人組のひとりが叫びながら走ってきたので、びっくりしてお気に入りのDr Gripを差し出してしまいました。

直ちにグレーハウンドに電話し「バス番号xxxxのドライバーは、大変失礼で(Rude)意地悪で(Mean)不快で(Nasty)とんでもない態度だった!」といわゆるクレームの電話をしたのでした。 

対応したオペレーターは別の部署につないだようでした。そしてまた「バス番号xxxxのドライバーは云々」とややきつい口調でRude・Mean・Nastyを少なくとも3回ずつ言っていました。更にスピーカーフォンに切り替え、全員でその単語を連呼し始めたのです。

「では担当部署につなぎます」と二番目のオペレーターは、別の部署につなぎました。しばらくして電話口にでた三番目の担当者は、いきなり「ご不便をかけてごめんなさい、これからいい方法を見つけるので、先ずは予約番号を教えてください」とゆっくり話し始めました。瞬時に静まりかえり「OK、予約者と変わります」と予約者のカップルに電話を渡しました。

Mean・Rude,・Nastyのクレームの嵐には、当の予約者は含まれていなかったのでした。

慌てて予約者は、クチャクチャ予約表を取り出し番号を告げました「確かにシカゴ行きの予約が取れてます。間もなくバスが来るので少し待ってください」と優しく語りかけた。 予約者はお礼を言って電話を切り、果たして5分後「サクラメント行き」のバスに乗り込み、バスは出発したのです。 

調べてみたら確かにこのバスはサクラメントに1時間半かけて行きます。そこで10時間待って、シカゴ行きのバスに乗り換えます。シカゴ到着は3日後にな理、ほぼ大陸横断のバス旅です。(料金$190)

カップルの待っていたバスは、サンフランシスコ行きではなく、サクラメント行きでした。おそらくカップルは間違えて乗り込もうとし、運転手さんに教えてもらってサクラメント行きのバスを待っていただけかもしれません。それをどうとったかおっちゃんと3人組はグレーハウンドにクレームを入れてわけですね。最終的にはクレーム受付担当が解決した…そんな出来事でした。

次にドクター・グリップが戻ってくるか心配でしたが、「借りた物は返さなきゃね」って私の手元に無事戻ってきました。おっちゃんと3人組はどこかに消えていきました。

++++++
アメリカ人のクレームは、私らには到底足元にも及ばないほど激しいとは聞いていますが、本当に恐ろしいほど強烈な電話でした。 しかも、どうMeanでRudeでNastyなのかは一切言っていないし、冷静に考えれば周囲だけが、大騒ぎで、予約した本人たちは、予約番号を言っただけでそれで解決しました。
とにかく電話口で叫ぶだけ叫ぶ。す・ご・い 光景をバス停で見てしまいました。

遭遇したくありませんが、もしアメリカ人があなたに「Mean! Rude! Nasty!」と言ってきたら、先方はそーとー怒ってると思ってくださいね。

【Grey Hund Bus】

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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