【イギリス】個性あふれるおすすめフード・マーケット!メルカート2連発

公開日 : 2023年05月01日
最終更新 :
筆者 : kaede

旅行者の強い味方、フード・マーケット。今回はロンドナーに大人気の2か所の個性的なフード・マーケットをご紹介します。メイフェアとエレファント&キャッスルにある、その名も「メルカート」。イタリア語で市場の意味です。一人でいくのもいいですし、友達と何人かでワイワイと好きなものを食べながら飲むのも楽しいスポットです。

ええ?教会の中にフード・マーケット?!

ジーザス!な祭壇スペース
ジーザス!な祭壇スペース
ハッピーフライデー!ということでドイツビールと本格ナポリタン・ピザで乾杯
ハッピーフライデー!ということでドイツビールと本格ナポリタン・ピザで乾杯

イギリスの宗教に対する寛容ぶりに感心するのがこちら「Mercato Mayfair(メルカート・メイフェア)」。ボンド・ストリートにほど近い、超高級エリアであるメイフェアの美しい教会の中に…フード・マーケットです。入口の優美な柱を見る限り、全くフード・マーケットには見えません。この教会は1820年代に建てられたセント・マーク教会。最高ランクGrade 1の重要建築物ですが、1970年代にその教会としての役目を終え、1973年に世俗化されました。その後、500万ポンド(8億3,434万円)かけて修繕され、2019年からメルカートに生まれ変わったのです。世俗化されたとはいえ、祭壇の装飾やステンドグラス、美しい床のタイルはキリスト教会の頃のまま残されています。そして祭壇の聖歌隊席あたりにドイツのクラフトビールのバーが。そして会衆席の代わりに沢山のテーブルが並べられています。その周囲を取り囲むようにピザやパッタイ、ポケ丼をはじめ15の食事・ドリンク店が入っています。今回は金曜日だったので本格ナポリタン・ピザとドラフトビールで乾杯しました。元・教会ということで天井が高いので空間が広々としていて気持ちがいいですし、石造りの強固な建物なので冬でも暖かいのが素晴らしいです。別の友人がマレーシア・ストリートフードのお店を薦めてくれたので次回はそちらをトライしてみたいです。ルーフトップもあって、外の空気が恋しくなったらテラスで飲むのも気分が変わって楽しいですね。ちなみに、クリプト(地下聖堂)にはワインバーが入っています。地下ですが、とても綺麗に整備されているので、ジメジメしていたり不気味だったりはしません。美しいワインセラーがあるのですが、確かにワインセラーは温度・湿度管理のために地下にあることも多いので、理にかなっていますね。教会を建てた人が現在の姿を見たらびっくりするでしょうね。

  • ジェラートで〆る!

    ジェラートで〆る!

  • こちらが正面から見た教会です

    こちらが正面から見た教会です

  • ルーフトップはいつも大賑わい

    ルーフトップはいつも大賑わい

  • クリプトにあるワインバー

    クリプトにあるワインバー

  • 二階にもフード・スタンドがあります

    二階にもフード・スタンドがあります

  • 入口は教会そのもの

    入口は教会そのもの

住所
St. Mark's Church, N Audley St, London
電話番号
+44 (0) 20 7403 0930
アクセス
ボンド・ストリート駅から徒歩5分

元祖メルカート in エレファント&キャッスル

元祖メルカート・メトロポリターノ
元祖メルカート・メトロポリターノ

メルカート・メイフェアがスタートしたのは2019年ですが、「Mercato Metoropolitano(メルカート・メトロポリターノ」はエレファント&キャッスルにある最初のメルカートで、2016年から営業しています。放棄されていた製紙工場の跡地を利用しており、メイフェアの教会に比べるとかなり広く40店舗以上のお店が入っているので、食事のオプションが多いです。ロンドンに住んでいないとエレファント&キャッスル駅は聞き覚えがないと思いますが、ロンドン・アイがあるウォータールー駅の近くです。とはいえ、メイフェアと違って繁華街のど真ん中にあるわけではないので、利用者はローカルが多めです。平日夜にはスーツの人もちらほら見かけます。

タンクから直接ジョッキに注いでくれるビール醸造所
タンクから直接ジョッキに注いでくれるビール醸造所

メルカート・メトロポリターノは敷地が45,000スクエア・フィートあり、とにかく広いので何とビール醸造所も入っています。こちらの「German Kraft(ジャーマン・クラフト)」はドイツ・フランコニア地方の伝統的なビール製造法を頑なに守り、水・麦芽・ホップ・イーストのみを使用したドイツ・ビールを醸造しています。無濾過、非加熱で保存料も添加物も使用していないジャーマン・クラフトのビールは賞味期限が短いので、タンクから直接注いでくれるこちらの醸造所か、完全に品質管理されたロンドンに数か所しかないバーの樽からしか味わうことができません。ワインもそうですが、地産地消のご当地アルコールは保存料や添加物が入っていないのでたくさん飲んでも翌日に残らないと思いませんか?タンクからジョッキに注いでもらったら、横にあるビアガーデンで乾杯です。作り立ての新鮮なビールを飲める喜び!フード・スタンドからお好きなおつまみを調達するのをお忘れなく。

ビア・ガーデンは屋根もあるので、雨の日でも安心
ビア・ガーデンは屋根もあるので、雨の日でも安心

飲み物が決まったところで、今度は食べ物を調達しましょう。この日はフィラデルフィア・チーズ・ステーキサンドとウズベキスタンのラム肉のヌードルをセレクトしました。ステーキサンドの店は、精肉店が運営しており、元々短期契約でメルカートに出店していましたが、人気が出たので最近レギュラーになったようです。とろけるチーズが薄切りのお肉と絡み合ってとても美味しかったです。ウズベキスタンのラム肉のヌードルは、追加のウズベク餃子のトッピングをのせていただきます。ウズベキスタンに行ったことがないので正解がわからないですが、草原の遊牧民!という感じの味でした。(たぶんジンギスカンを思わせるパンチのあるラム肉のせい)ウズベキスタンは行きたい国リストの上位にあるので、いつか答え合わせをしに行ってみたいです。この他にもヒマラヤ餃子やカリビアン料理、モダン・シリア料理など興味深い店舗が多く入っていますので、興味は尽きません。(ピザやハンバーガーなどいわゆる王道の店舗も勿論あります)

フィラデルフィア・チーズ・ステーキサンド
フィラデルフィア・チーズ・ステーキサンド
ウズベキスタン・ストリートフード、ラム肉のヌードル。左上にトッピングの餃子
ウズベキスタン・ストリートフード、ラム肉のヌードル。左上にトッピングの餃子
  • ロブスターサンド

    ロブスターサンド

  • 肉やチーズを売っているセクションも

    肉やチーズを売っているセクションも

  • こういったテーブルで屋台フードを頂く

    こういったテーブルで屋台フードを頂く

  • 土日には小物を売るブースも出現

    土日には小物を売るブースも出現

Mercato Metropolitano

住所
42 Newington Causeway, London
電話番号
+44 (0) 20 7403 0930
アクセス
エレファント&キャッスル駅から徒歩7分

German Kraft

アクセス
メルカート・メトロポリターノ内

おまけ―ロンドンで一番のフィッシュ&チップス

さて、全くメルカートとは関係ないのですが、メイフェアのメルカートのすぐ隣にあるフィッシュ&チップスの店が人によってはロンドンで一番美味しいと評判なので、併せてご紹介します。その名も「Mayfair Chippy(メイフェア・チッピー)」。ミシュランガイドにも載ったお店です。いわゆるファーストフードというよりも少々ラグジュアリー路線のフィッシュ&チップスを提供しています。

こちらがメイフェア・クラシックというメニュー
こちらがメイフェア・クラシックというメニュー
コンパクトな店内
コンパクトな店内

お店はメイフェアですが、入りやすい雰囲気です。筆者は21.95ポンドの「メイフェア・クラシック」というフィッシュ&チップスを注文しました。トップの写真にある通り、コッドまたはハドックのフィッシュ&チップスに、タルタルソース、カレーソースとマッシ―ピーズの3つが揃ったセットになっています。魚もチップス(フライドポテト)もカラっと揚がっていて良し。魚が大きすぎないので、チップスまで食べきるのにちょうどいいボリューム感でした。レモンと塩で楽しんで、タルタルとカレーソースで味変を試して、大満足です。ロンドンで一番かどうかはもはや個人の好みのレベルで、このお店が一番という人がいるのも頷けます。間違いなく美味しかったです。ただ、個人的にはリッチモンドのPier1(ピア―1)の方が少し魚にクセがあって好きだったかなと。しかし、こちらのお店も絶対に後悔はしないと思いますので、フィッシュ&チップス好きな方は是非寄ってみて下さい。

Mayfair Chippy

住所
14 North Audley Street, London
電話番号
+44 (0) 20 7741 2233
アクセス
ボンド・ストリート駅から徒歩5分

以上、メルカート2か所とおまけのフィッシュ&チップス店でした!どちらも個性あふれていて、覗いてみるだけで楽しい雰囲気なので、近くに行ったら是非試してみて下さい。

筆者

イギリス特派員

kaede

アフタヌーンティーやロイヤルファミリーだけではない、多様性あふれる、ダイナミックでゆるーいロンドンの姿を紹介していきます。自分の友達が遊びに来たら連れていきたい、真のおすすめスポットのみ掲載していくのでぜひご覧ください。

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