映画の風景を旅する『世界の映画の舞台&ロケ地』が地球の歩き方図鑑シリーズに新登場!

公開日 : 2023年07月10日
最終更新 :

地球の歩き方「旅の図鑑」シリーズに、新たに『世界の映画の舞台&ロケ地』が加わりました。全422作品の映画作品を通じて、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカ、大洋州の各国を雑学とともに巡る一冊です。絶景が魅力の作品から歴史や文化に触れられるものまで、旅に出る前に見ておけば、きっと目的地をより深く楽しめるはず!

物語の舞台をメインにロケ地やモデルとなった場所を紹介

『ローマの休日』で登場する「真実の口」はロケ地巡りの定番
『ローマの休日』で登場する「真実の口」はロケ地巡りの定番

この図鑑では、1930年代から2020年代かけて公開された映画の中から、絶景が魅力の名作やその土地の歴史や文化に触れられる作品を掲載しています。作品ジャンルは、ヒューマンドラマ、ラブコメ、アクション、アドベンチャー、サスペンス、ミステリー、戦争、ドキュメンタリーなどさまざま。ロケ地巡りの走りとなった『ローマの休日』や、『ラ・ラ・ランド』のように、映画をきっかけに観光客が増えた場所、『ビッグ・フィッシュ』のように撮影セットが残る場所など、映画で見た数々の風景を体験できる場所を数多く紹介しています。

コスタリカの設定で撮られたハワイのオアフ島のクアロア・ランチ
コスタリカの設定で撮られたハワイのオアフ島のクアロア・ランチ

映画の物語に触れることで、その国についての知識を深めてもらいたいという気持ちから、軸はあくまで舞台となった場所。しかし、舞台とロケ地が異なるなんてことも、珍しいことではありません。例えば、『ジュラシック・パーク』の舞台はコスタリカの架空の島ですが、撮影が行われたのはハワイのオアフ島やカウアイ島。『カサブランカ』はそのタイトル通りモロッコのカサブランカが舞台ですが、撮影はアメリカで行われています。物語の舞台を旅しに行くのではなく、映画で見た風景を求めて旅をするのなら、どこがロケ地なのか事前に確認しておく必要があります。図鑑では、舞台とロケ地が異なる場合の注釈も入れています。

ファンタジーの舞台となったあの場所へ

『ハリー・ポッター』のホグワーツ城のモデルとなったアニック城
『ハリー・ポッター』のホグワーツ城のモデルとなったアニック城

巻頭特集には3つのテーマを設けました。ひとつ目はファンタジーの舞台になった場所がテーマ。トップを飾るのは、大人気ファンタジー作品『ハリー・ポッター』シリーズの映画のロケ地となった、イギリスです。9と4分の3番線のあるキングス・クロス駅やマグル(人間)界と魔法界を繋ぐ「漏れ鍋」がある設定のレイドンホールマーケットなどロンドンの舞台をはじめ、ホグワーツ城のモデルであり、ほうきの授業のシーンなどが撮影されたアニック城、ホグワーツの内部として撮影が行われたダラム大聖堂、大広間や図書館などのシーンが撮られたオックスフォード大学など、イギリスの数々のロケ地を紹介しています。

『ロード・オブ・ザ・リング』のホビット庄の撮影セット
『ロード・オブ・ザ・リング』のホビット庄の撮影セット

そのほかにも、ニュージーランド北島のマタマタに残された『ロード・オブ・ザ・リング』のホビット庄の撮影セットなど、映画の世界をそのまま感じられる場所や、『落下の王国』に登場する数々の世界遺産、『マトリックス』の仮想世界として登場するオーストラリアのシドニーなど、ファンタジーの世界に溶け込む、ドラマティックな風景を巡ります。

テーマとともに世界を巡る物語

『007 ロシアより愛を込めて』のロケ地となったアヤソフィア
『007 ロシアより愛を込めて』のロケ地となったアヤソフィア

巻頭特集の2つめのテーマは、「テーマとともに世界を巡る物語」。本誌では基本的に、舞台となった国ごとに作品を紹介していますが、人気スパイアクションシリーズの『007』や『ミッション:インポッシブル』といった世界中を巡る映画は、シリーズの各作品の足跡を辿りたい!ということで、巻頭特集のひとつとしました。

『最高の人生の見つけ方』で主人公たちが語り合ったピラミッド
『最高の人生の見つけ方』で主人公たちが語り合ったピラミッド

このテーマでは、アクション映画のシリーズだけでなく、『最高の人生の見つけ方』などのヒューマンドラマも掲載しています。ちなみに、『007/ロシアより愛をこめて』のロケが行われたトルコのイスタンブールにあるアヤソフィアや、『最高の人生の見つけ方』で登場するエジプトのピラミッド、中国の万里の長城などの有名なスポットは、ひとつ目のテーマのファンタジー作品で紹介する『落下の王国』の舞台にもなっていたりと、いくつかの場所は複数の映画のロケ地となっています。そういった豆知識も記載しているので、ぜひ隅々まで目を通してみてください。

アニメーション映画の風景の面影を求めて

『ハウルの動く城』の風景はフランスのコルマールが参考にされた
『ハウルの動く城』の風景はフランスのコルマールが参考にされた

3つめの特集テーマは「アニメーション映画の風景の面影を求めて」。日本を代表するアニメーション映画であるスタジオジブリ作品の名作の数々は、どの風景にインスピレーションを受けたのか。スタジオジブリへのインタビューした上で、作品を作る上で“参考にした場所”を紹介しています。インタビュー記事と合わせて読めば、新たな発見があるかもしれません。

場所だけでなく時間も旅できるのも映画の魅力

イースト・サイド・ギャラリーとして残されたベルリンの壁
イースト・サイド・ギャラリーとして残されたベルリンの壁

映画の魅力は、場所だけでなく時間も旅できる点にもあります。例えばアメリカのページで紹介している『ウエスト・サイド物語』は都市開発中のウエストサイド・マンハッタンが、ヨーロッパのページで掲載している『ベルリン・天使の詩』は東西に隔てられたベルリンが舞台となっていて、時代の経過とともに変化を遂げ、今では同じ景色は見られません。しかし、映画で当時の風景を知れば、その場所に刻まれた歴史を感じとることができるでしょう。戦争映画を見れば、マナーをもってその地を訪れようと思うかもしれません。そして、同時に今見ている風景は今しか見られないものかもしれないと、旅の一瞬一瞬を大切に思えるのではないでしょうか。この一冊が、より深く旅を楽しむための役に立ちますように。



TEXT: 『地球の歩き方 W29 世界の映画の舞台&ロケ地』編集担当 清水真理子
PHOTO: iStock、PIXTA

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(関連記事)https://www.arukikata.co.jp/web/catalog/article/travel-support/

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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