バングラデシュのストリートフードを徹底比較!~○○プーリー編~

公開日 : 2023年10月02日
最終更新 :

執筆者:安川 奈々恵
JICA海外協力隊、小学校教諭、大学院を経てアイ・シー・ネットに入社。バングラデシュ、パプアニューギニアにおける教育分野のJICA技術協力プロジェクトや、研修事業に従事している。

ちょっとスナックを食べながら、おしゃべりをしつつ小休止――バングラデシュで働く毎日は、1杯のお茶とおやつタイムに支えられているといっても過言ではありません。今回は、バングラデシュのJICA技術協力プロジェクトで活躍する現地スタッフたちと「ビカレ・ナスタ(夕方のおやつ休憩タイム)」に食べ歩いた、バングラデシュのストリートフード「○○プーリー」の各種を徹底比較したいと思います。

○○プーリーとは?

全粒粉やセモリナ粉の生地を使い、サクサクに油で揚げられた中が空洞の球状の食べ物を「プーリー(プリ)」といいます。

大きさや、空洞の中に入れる中身、トッピングなどによってさまざまな種類がありますが、総じて、バングラデシュの人たちが大好きなストリートフードのひとつです。

フチカ(8個入り 80タカ、約110円)
辛さレベル ★★★☆☆
フチカ(8個入り 80タカ、約110円)
辛さレベル ★★★☆☆

最初にご紹介する「○○プーリー」は、フチカです。フチカは名前に「プーリー」という語はつかないものの、プーリーを使ったスナックのひとつです。ジャガイモ、豆などを手のひらサイズのプーリーに詰めて、玉ねぎ、ゆで卵、コリアンダー、青唐辛子などをトッピングし、すっぱ辛い(そして、ちょっと甘くもある)スープをかけて食べます。

すっぱ辛いスープのかわりに、ヨーグルトがかかったタイプもあり、こちらはドイ・フチカと呼ばれています。普通のフチカに比べて、辛さが抑えられているので、辛い物が苦手だけど「○○プーリー」に初挑戦したい!という方は、ドイ・フチカから挑戦してみることをおすすめします。

ドイ・フチカ(7個入り 120タカ、約160円)
辛さレベル ★☆☆☆☆
ドイ・フチカ(7個入り 120タカ、約160円)
辛さレベル ★☆☆☆☆

夕方になると路上のいたるところでフチカ屋台を見かけることができますが、ゆったりと座ってフチカを食べたいときは、「Police Plaza Concord Shopping Mall」の向かいにある「China Grill Restaurant」に行くと、湖を眺めながら船着き場の横のテラス席でリラックスできるので、バングラデシュの人たちからも人気です。

China Grill Restaurant

船着き場の横のテラス席で現地スタッフとおしゃべりタイム
船着き場の横のテラス席で現地スタッフとおしゃべりタイム
住所
Hatir Jheel Link Rd, Dhaka 1212 Bangladesh
その他情報
Police Plaza Concord Shopping Mallから徒歩2分

夕方の公園でストリートフードの食べ歩き

ベルプリ屋台
ベルプリ屋台

続いて、先ほどの Police Plaza Concord Shopping Mall のすぐ隣、象の置物が目印の「Jhilpar公園」にやってきました。ここは湖沿いの公園で、夕方になるといろんな屋台が集まり、たくさんの人たちがスナックタイムを楽しみにやってきます。

ベルプーリー(5個入り 100タカ、約135円。1個単位でも注文OK)
辛さレベル ★★★★☆
ベルプーリー(5個入り 100タカ、約135円。1個単位でも注文OK)
辛さレベル ★★★★☆

ここで、次にご紹介する「○○プーリー」は、ベルプーリーです。ベルプーリーはフチカに比べると平たく、大きいプーリーの中に、同じくジャガイモや豆を詰めてトッピングをします。キュウリやニンジンなど、野菜が多めに乗っているのが特徴です。上にかけるスープも、フチカに比べて、とろっと粘度があって、かなり辛いものが多いです。ベルプーリーはひとつのサイズが大きいので、ひと皿食べると、これだけでお腹いっぱいと感じる人も多いかもしれません。

カラフルなコーンが目印のアイスクリーム屋台
カラフルなコーンが目印のアイスクリーム屋台

ここまで、しょっぱくて、辛いものを立て続けに食べてきた現地スタッフのみなさんから、そろそろ甘いものも食べたいとのリクエストがありました。「○○プーリー」からは脱線しますが、いったん甘いおやつも挟みたいと思います。

「甘くて、冷たくて、さっぱり!」
「甘くて、冷たくて、さっぱり!」

現地スタッフのおすすめは、アイスクリーム。大きめの氷が入ったシャリシャリのシャーベットのようなアイスは1本10タカ(約13円)。ルーレット状のクジにあたると、もっとたくさん食べられるとか。

なかなか当たらないルーレット。でもみんな楽しそうにぐるぐる回していました
なかなか当たらないルーレット。でもみんな楽しそうにぐるぐる回していました

最後の「○○プーリー」は、パニプーリーです。ベンガル語でパニは水のこと。小さく、真ん丸のプーリーに、いつもの具材と、シャバシャバのスープを入れて食べます。

コロンと小さめのパニプーリー (6個入り 30タカ、約40円)
辛さレベル ★★★★★
コロンと小さめのパニプーリー (6個入り 30タカ、約40円)
辛さレベル ★★★★★

現地スタッフ曰く、大きく口を開けて、ひと口で頬張るのが、パ二プーリーの食べ方の流儀とのこと。中に入れるスープは、いろんな種類のなかから自分で選んでかけます。どのスープも、今までのプーリーたちのなかでいちばんすっぱくて、激辛なものばかり。現地スタッフも思わず汗が噴き出る辛さですが、ミントと香辛料が効いたスープは、刺激的で癖になる味でした。

ひと口で、がぶっと頬張ります
ひと口で、がぶっと頬張ります
「とっても辛いので、初めて食べる人は気をつけてね!」
「とっても辛いので、初めて食べる人は気をつけてね!」

Jhilpar公園

最後に

バングラデシュの現地スタッフと巡るストリートフード、「○○プーリー」の食べ歩きタイムも、すっかりお腹いっぱいになったので、今日はここでお開きです。おいしいスナックとおしゃべりで気分転換ができたので、これで、みんなでもうひと仕事頑張れそうです。ぜひ、気になる「○○プーリー」を食べながら、現地の皆さんとおしゃべりを楽しみつつ、ダッカのおやつタイムを満喫してみてはいかがでしょうか。

監修:地球の歩き方

※2023年10月現在、1タカは約1.35円です。

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