【札幌】ブルワリーパブ「BREWERY1876」。1876年誕生の"開拓使麦酒醸造所"の製法そのままに、できたて"開拓使ビール"を!

公開日 : 2024年05月07日
最終更新 :

サッポロビールの前身「開拓使麦酒醸造所」ができたのは、現在、商業施設"サッポロファクトリー"がある場所です。そのサッポロビール発祥の地の一画にブルワリーパブ「BREWERY1876」(ブルワリーイチハチナナロク)が2024年5月9日にオープン(5月8日まではプレオープン)。"サッポロクラシック"を求めて北海道に訪れた方には特におススメしたい「BREWERY1876」と「開拓使麦酒」をご紹介します。

日本で初めてのビール造りは"札幌"

At the observation space in the brewery museum at Entotsu Hiroba(Chimney Square) in SAPPORO FACTORY
At the observation space in the brewery museum at Entotsu Hiroba(Chimney Square) in SAPPORO FACTORY

サッポロビールの前身「開拓使麦酒醸造所」は、1876年の札幌、現在、商業施設の"サッポロファクトリー"がある場所で創業しました。

この「開拓使麦酒醸造所」は、日本人によって日本で最初にビールが造られた日本でのビール発祥の地ともいわれています。

そして"サッポロファクトリー"の一画には、当時の歴史を引き継ぐように「札幌開拓使麦酒醸造所」と「札幌開拓使麦酒醸造所見学館」があります。
(写真↑は、札幌開拓使麦酒醸造所見学館内から見ることができる仕込釜。)

「札幌開拓使麦酒醸造所」と「見学館」

「札幌開拓使麦酒醸造所」は、1997年にマイクロブルワリーとして誕生。
"開拓使麦酒醸造所"当時の製法を元に復刻した開拓使麦酒を主に醸造しています。

Sapporo Kaitakushi Beer Exhibition hall "Sapporo Kaitakushi Beer Jozosho Kengakukan”
Sapporo Kaitakushi Beer Exhibition hall "Sapporo Kaitakushi Beer Jozosho Kengakukan”

こちらは、サッポロファクトリーのレンガ館、煙突広場にある「札幌開拓使麦酒醸造所見学館」です。
無料で入館でき、日本のビール造りの歴史に触れることができるほか、実際に「札幌開拓使麦酒醸造所」が「開拓使麦酒」を造る"仕込釜を見ることができます。

12月31日以外無休(ビール製造の都合による不定休あり)なので、気軽にアクセスできる観光スポットとしてもおススメの場所です。

札幌開拓使麦酒見学館
住所
札幌市中央区北2条東4丁目 サッポロファクトリー レンガ館1階 煙突広場
開館時間
10:00-22:00
定休日
12月31日(ビール製造の都合による不定休あり)
アクセス
地下鉄東西線「バスセンター前」駅「8番出口」より徒歩7分
地下鉄「大通」駅「31番出口」より徒歩12分

有料試飲スポット"賣捌所"からブルワリーパブ「BREWERY1876」へ

札幌開拓使麦酒醸造所で造る生ビールをスタンディングパブスタイルで楽しめるお店として2024年5月9日にオープンするのが「BREWERY1876」(ブルワリーイチハチナナロク」です。
"1876"は、サッポロビールの前身"開拓使麦酒醸造所"が誕生した年。

サッポロビールはもとより、日本のビールの歴史をオマージュした店舗名の「BREWERY1876」ですが、実はかつてこの場所には"札幌開拓使麦酒醸造所賣捌所”(うりさばきじょ)があり、ビールの出荷をおこなっていたそう。
これにちなみ、2021年までは開拓使麦酒の有料試飲ができる"賣捌所"がありました。

「BREWERY1876」は、この"賣捌所"をリニューアルしてオープン。
入り口には「札幌開拓使麦酒賣捌所」のサインがあります。

A bag hanger under the counter tables along the walls
A bag hanger under the counter tables along the walls

スタンディングで10名ほどが入ることができる店内は、壁に沿ってカウンターがあります。
カウンターの下には荷物などをかけることができる"バッグハンガー"があるので、お土産などの荷物が多い場合はこちらにかけて。
存分に開拓使麦酒を楽しめます。

店内で販売している「開拓使麦酒タンブラー」(800円)や「開拓使麦酒Tシャツ」(M・L・XLサイズ各3,400円)は、おみやげにもぴったりです。

「開拓使麦酒」は当時の製法そのままに

「BREWERY1876」では、"札幌開拓使麦酒醸造所"で造った生ビールを提供。
アルミカップ付き1杯(900円)で飲むことができ、2杯目以降、同じアルミカップを使う場合は1杯800円です。

飲み終わったあとのアルミカップは、持ち帰ることもできるので、記念のお土産にもなります。
持ち帰る際は、スタッフの方がアルミカップを洗ってビニール袋に入れてくれます。

販売している生ビールは3種類。
おつまみメニュー「柿の種」(200円)、「ジンギスカンジャーキー」(400円)、「ホッティートチーズイカティー」(ホタテとイカの珍味/300円)と一緒に楽しめます。

KAITAKU BEER "PILSNERr”, "ALT" and "WEIZEN"
KAITAKU BEER "PILSNERr”, "ALT" and "WEIZEN"

現在、開拓使麦酒は、創業当初の製法をベースに若干飲みやすさも意識した醸造をおこなっているそう。

「ピルスナー」は開拓使麦酒醸造所の創業時からの象徴的ビール。
ホップを感じるさわやかな香りと味わいが楽しめます。

「アルト」は、醸造所の建物にも使われている"赤れんが色"。
アルトらしい深みのある味わいながら、まろやかで飲みやすいアルトです。

「ヴァイツェン」は、小麦麦芽を使用したビールで、とてもフルーティー。
ソフトな口当たりで、とても飲みやすいのが特徴です。

この日訪れたときには、醸造所で仕込みをおこなっており、その湯気が立ち上っているのが見えました。
同時に煙突広場は麦芽とホップの甘い香りが立ち込めていました。
この香りのなかで飲み干す開拓使麦酒は、より格別な味!

これからの季節は、心地よい札幌の風に吹かれながら、北海道を象徴する赤れんがに囲まれた煙突広場でできたて「開拓使麦酒」を飲むと、札幌の爽やかさを一層強く感じられます。

「BREWERY 1876」のデータ

名称
BREWERY1876(ブルワリーイチハチナナロク)
住所
札幌市中央区北2条東4丁目 サッポロファクトリー レンガ館1階 煙突広場
営業時間
12:00-20:00(10月-3月は18:00まで)
定休日
サッポロファクトリーの休業日に準じる
アクセス
地下鉄東西線「バスセンター前」駅「8番出口」より徒歩7分
地下鉄「大通」駅「31番出口」より徒歩12分
URL(サッポロビール)
https://www.sapporobeer.jp

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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