シルヴァプラーナ

サン・モリッツからローカルバスで約10分、途中の小さな集落チャンプフェーChampfèrを過ぎると、左側には青く輝くシルヴァプラーナ湖と白い雪をまとったベルニナアルプスの山々が広がる。シルヴァプラーナは、このすばらしいロケーションに恵まれた湖畔の明るい村だ。人口1100人ほどの小さな村だが、有名な展望台コルヴァッチへの玄関口（ロープウエイ乗り場は湖を挟んだ反対側にある村スールレイSurlej）であるとともに、各種スポーツやアクティビティも盛んなことから、訪れる観光客は多い。
特に盛んなのはウインドサーフィンやヨット、水上スキーなどの水上スポーツ。天気のいい夏の午後、マローヤ方面から吹いてくる風（マローヤウインドと呼ばれる）はこれらの水上スポーツに最適で、ここでは毎年ウインドサーフィンの世界選手権も行われている。アルプスの谷あいに位置するアルペンリゾートにして、夏には水上スポーツが楽しめる場所はほかにない。湖が全面的に氷結する冬期は絶好のクロスカントリースキー場になり、犬ゾリのコースも造られる。
もちろん山に囲まれた谷あいの村だけに、ハイキングやマウンテンバイク、ロッククライミングなどのスポーツも盛ん。村はマローヤ峠へ向かう道とユリア峠へ向かう道の分岐点に位置するため、周辺には無数のトレイルが延びている。