母娘旅?最先端とクラシックが共存し、2世代が同時に楽しめる旅?

公開日 : 2022年08月30日
最終更新 :
「テルム・マラン・モンテカルロ」のテラスと屋外ジャグジー。
「テルム・マラン・モンテカルロ」のテラスと屋外ジャグジー。

ハリウッドセレブから有名スポーツ選手まで、世界中のVIPを魅了するモナコ。優雅なホテルやスパ施設が揃い、世代を超えて楽しめるコンテンツも豊富なので母娘旅にはぴったり。街のいたるところに設置された監視カメラが24時間体制で見守ってくれる治安のよさも、重要なおすすめポイントです。

最先端のスパ「テルム・マラン・モンテカルロ」で心身を整える

最先端のスパ「テルム・マラン・モンテカルロ」で心身を整える
地中海の海水を使用した温水プール。天井には貝殻のデザインが。

まず母娘旅におすすめしたいのは、モンテカルロの中心部に位置する「テルム・マラン・モンテカルロ」でのリラクゼーション。本施設はもともとタラソテラピー施設として100年以上の歴史があり、現在の4フロア、延べ面積約7,000平方メートルという規模はヨーロッパのスパとしては最大級です。従来の海水トリートメント技術に加え、ラ・プレリーやフィトメールなどの高級コスメブランドとの提携、さらにモナコ心胸郭センターとモナコ公国新医療スポーツセンターの協力のもと、最先端の医学的知識と療法を取り入れたトータルスパ&ウェルネスプログラムを提供。温水プールやソラリウム、ハマム、サウナ、フィットネスルームなど設備も充実し、美容やアンチエイジングだけでなく健康増進をも目的とした施設になっています。さらにテラスからのパノラマビュー、そしてヘルスフードレストラン「リロンデル」での体に優しいランチなど、ゲストのウェルビーイングを最大限に高めてくれるスポットです。

■テルム・マラン・モンテカルロ
・URL: https://www.montecarlosbm.com/en/wellness-sport-monaco/thermes-marins-monte-carlo

豪華絢爛なだけじゃない! サステナブルなラグジュアリーホテル

豪華絢爛なだけじゃない! サステナブルなラグジュアリーホテル
モナコの老舗5つ星ホテル「ホテル・ド・パリ・モンテカルロ」。

モナコには素晴らしいホテルがいくつも存在しますが、この国のアイコン的存在といえば、やはり「ホテル・ド・パリ・モンテカルロ」です。1864年の開業以来、国家元首や王族、ハリウッドスターなど数々のVIPがここを訪れ、モナコでの最上級のおもてなしに魅了されてきました。客室は、41のジュニア・スイート、49のスイートルーム、そして最高級ダイヤモンド・スイート7室を含む全208室。ミシュランガイドの3つ星に輝くレストラン「ルイ・キャーンズ」、地中海を見渡せるパノラマレストラン「ル・グリル」(ミシュラン1つ星)など、美食にも定評があり、夢のようなモナコの休日が叶います。前述した「テルム・マラン・モンテカルロ」の利用にも「ホテル・ド・パリ・モンテカルロ」もしくは系列の「ホテル・エルミタージュ」はおすすめ。両ホテルから「テルム・マラン・モンテカルロ」までは専用通路で繋がっており、宿泊客は無料で施設利用が可能です。どちらもベル・エポック時代の面影を残した美しい歴史的建造物。ビジターとしても滞在中一度は訪れたい建物です。

ちなみに、モナコのラグジュアリーホテルはどこも環境保護活動に積極的で、約9割の客室が国際的な環境認証もしくは持続可能性認証を取得。また認証を受けたすべてのホテルがサステナブル・ツーリズムを掲げる「グリーンチーム」を結成し、水の消費量削減やエネルギーの節約、資源リサイクルなど、環境負荷をおさえる活動に取り組んでいます。ラグジュアリーであると同時に、責任ある観光に取り組むモナコの「レスポンシブル・ラグアジュアリー」は、次世代に旅の魅力を引き継いでいく上で必要不可欠な視点といえるでしょう。

■ホテル・ド・パリ・モンテカルロ
・URL: https://www.montecarlosbm.com/fr/hotel-monaco/hotel-paris-monte-carlo
■ホテル・エルミタージュ
・URL: https://www.montecarlosbm.com/en/hotel-monaco/hotel-hermitage-monte-carlo

当時、世界中の女性が憧れたグレース公妃を偲ぶバラ園へ

当時、世界中の女性が憧れたグレース公妃を偲ぶバラ園へ
オランダの著名彫刻家キーズ・ヴェルカッドによるケリーの銅像。

母親世代には、モナコと聞いてグレース・ケリー公妃を思い出す人も多いでしょう。アメリカ・ペンシルベニア州出身だったケリーは、1955年に映画『喝采』でアカデミー主演女優賞を受賞するほどの実力派人気女優でしたが、カンヌ映画祭で知り合ったモナコ大公レニエ3世と結婚。人気絶頂の最中で女優を引退しモナコ公妃となったその生き様は、20世紀最大のシンデレラ・ストーリーとも呼ばれ、結婚式の様子は世界中で中継放送されました。しかし、1982年に交通事故で他界。生前バラをこよなく愛していたグレース公妃を偲び、レニエ3世が設立したのがこちらのバラ園です。英国式庭園を模した5,000平方メートルの敷地内には約300種のバラが植えられ、ピーク時にはおよそ8,000本が咲き誇ります。余談ですが、女性の憧れであるエルメスの「ケリー・バッグ」は、当時グレース・ケリーが婚約を発表した際、既に妊娠していたお腹を隠すためにエルメスの「サック・ア・クロア」を使ったことに由来。その後、エルメスからの依頼で正式にバッグの名前が変更され、現在の名前になっています。

■グレース公妃バラ園
・URL: http://www.roseraie.mc/

夜はモンテカルロ歌劇場でオペラ鑑賞へお出かけ

夜はモンテカルロ歌劇場でオペラ鑑賞へお出かけ
524席と規模は小さいながらも、豪華絢爛な内装の歌劇場。

夜は母娘でドレスアップして、モンテカルロ歌劇場でオペラ鑑賞などはいかがでしょう。モンテカルロ地区、グランカジノに増設するかたちで造られたこちらの劇場は、パリのオペラ座やニースの天文台を手掛けたことで有名なシャルル・ガルニエの設計。バロック様式の壮麗な内装や、優れた音響で知られ、オペラ上演当日の館内は、思い描くヨーロッパの社交界そのもの。2021-22シーズンはプッチーニの『蝶々夫人』、ロッシーニの『イタリアのトルコ人』、ベルリオーズの『ファウストの劫罰』などが上演(もしくは今後予定)されました。モンテカルロ歌劇場ではオペラだけでなく、バレエやコンサート、ボクシングの試合なども開催されており、スケジュールは公式サイトで確認することができます。

■モンテカルロ歌劇場
・URL: https://www.opera.mc/

モナコの台所、コンダミーヌ市場も覗いてみよう

モナコの台所、コンダミーヌ市場も覗いてみよう
地元の人が買い出しに訪れるコンダミーヌ市場の青空市場。

ラグジュアリーな顔ばかりが目立つモナコですが、エルキュール港を囲むコンダミーヌ地区でモナコ国民の日常生活を覗いてみるのも旅の醍醐味です。100年以上にも渡り「モナコの台所」として国民を支えてきたコンダミーヌ市場では、新鮮なフルーツや野菜、お花が青空市場に並び、オーガニック商品を出店する業者、そしてエコバッグを持参するモナコ国民、双方にSDGs意識が高いことも特徴です。またマーケットホール内部でフードコートのように食事が可能で、「バルバジュアン」と呼ばれるモナコ風のラビオリや、アンチョビの入ったピザ風パイ「ピサラディエール」、南仏風クレープ「ソッカ」など、モナコの郷土料理にも出合うことができます。

ちなみにコンダミーヌ地区の醸造所で作られるお酒「オランジュリー」は、もともと廃棄されることの多かった公道に生い茂るビターオレンジを丁寧に洗い、手作業で皮をアルコールに浸すことで造られるオレンジリキュール。街なかに潜む、モナコの様々なサステナブルな取り組みにも注目して旅してみてください!

■コンダミーヌ市場
・URL: https://www.mairie.mc/poles/cadre-de-vie/les-marches/le-marche-de-la-condamine

街なかで自生するオレンジから造り出すリキュールにも注目。
街なかで自生するオレンジから造り出すリキュールにも注目。

DIRECTION:篠原優花
TEXT:伊澤慶一

※当記事は、2022年8月16日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年8月16日現在、国によってはいまだ観光目的の海外渡航は難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

筆者

地球の歩き方観光マーケティング事業部

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