【2022年8月 ポルトガル 旅の最新情報】入国時の陰性証明書およびワクチン接種証明書が不要に!

公開日 : 2022年08月23日
最終更新 :
リスボンの人気観光地であるベレンの塔
リスボンの人気観光地であるベレンの塔

ポルトガルの観光地を歩くと、もうマスク姿の人はいません。同国を含めてヨーロッパの多くの国では、感染者数を発表しなくなりました。この夏はヨーロッパからの旅行者を中心にハイシーズンを迎え、多くの観光客でにぎわっています。2022年4月の宿泊者数の統計では、コロナ前2019年4月の人数を上回りました。とはいっても、ポルトガル国内での感染のリスクがなくなったわけではありません。日本に帰国する際の手続きを考えると、滞在中の感染対策に注意が必要な状況は続きそうです。

陰性証明書、ワクチン接種証明書は不要

陰性証明書、ワクチン接種証明書は不要
バスや地下鉄など公共交通機関はマスク着用が義務化されている

2022年7月1日から、ポルトガルに入国する際、COVID-19陰性証明書、ワクチン接種証明書の提示の必要がなくなりました。 国や国籍関係なくすべての渡航者が対象で、陸路や海路の国境でも同様です。ただし国際線の飛行機に搭乗する場合、乗り継ぎ国の入国要件に従う必要があるので、航空券を購入する旅行会社や航空会社に必ずお問い合わせください。
なお、ポルトガルは日本国外務省の感染症危険情報に基づくレベル2(不要不急の渡航は止めてください)の対象となっています。また現在、頻繁に変更されていますので随時、外務省や在ポルトガル日本国大使館のホームページを確認してください。
https://www.pt.emb-japan.go.jp/itpr_ja/coronavirus.html

航空業界は減便、値上げ、飛行時間の延長、ストライキなど

航空業界は減便、値上げ、飛行時間の延長、ストライキなど
リスボン空港に駐機するポルトガル航空の飛行機

日本とポルトガルを結ぶ直行便はなく、ヨーロッパ諸国や中東都市で乗り継ぎが必要となります。便数がかなり減っていることもあり、航空券を買った後に欠航になることも発生しています。便数が少ないので、振替は希望日時にはならない可能性があります。また燃油サーチャージの高騰で、航空券も高くなりました。
ウクライナとロシアの戦争の影響で、航路も変わっています。ヨーロッパ諸国で乗り継ぐ便の場合、ポルトガルから日本に向かう際は、ロシアを避けて中央アジアを通過し中国上空を通るようです。それにより飛行時間が以前より数時間長くなる傾向にあり、直接ポルトガルに向かう乗り継ぎがある場合は注意が必要です。
また、中東系の航空会社など空路に変更がない場合もあり、マスクの着用の義務についても航空会社や目的地の国によってさまざまですので、搭乗前に確認するようにしてください。
EUシェンゲン協定加盟国以外の国を経由してポルトガルに入国する場合、ポルトガル内の空港のパスポートコントロールで、日本のパスポート所有者は、ファストトラックを利用でき、入国時間が大幅に短縮されます。
注意点として、急激な旅行者の増加により、イギリスの空港では預け荷物紛失が多発。また、ドイツでは地上職の従業員によるストライキも起きました。このように不測の事態が多発している現状があります。

〈フライト情報〉 日本〜ポルトガル間は、下記の航空会社で乗り継いで渡航ができます。
●日本航空 https://www.jal.co.jp/jp/ja/(ロンドン、ヘルシンキ乗り継ぎなど)
●全日空 https://www.ana.co.jp(フランクフルト乗り継ぎ)
●ルフトハンザドイツ航空 https://www.lufthansa.com/jp/ja/homepage(ミュンヘン乗り継ぎ)
●エミレーツ航空 https://www.emirates.com/jp/japanese/(ドバイ乗り継ぎ)
●ターキッシュエアラインズ https://www.turkishairlines.com/ja-jp/(イスタンブール乗り継ぎ)

ポルトガルから日本への帰国ではPCR検査が必要

ポルトガルから日本への帰国ではPCR検査が必要
国内第二の都市ポルトの市街を対岸から眺める

〈必要書類〉
日本へ入国するためには、出国前72時間以内に受けたPCR陰性証明書が義務付けられています。
検査証明書は厚生労働省所定のフォーマットがありますが、必要とされる事項が記載されていれば、任意のフォーマットでも可能です。
ポルトガルの空港でチェックインする際と、乗り継ぎ便に搭乗する際に検査証明書の提示が求められますが、提示できない場合は搭乗を拒否されますので注意が必要です。
●PCR陰性証明書について:厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

〈日本入国後の隔離はワクチン接種の有無で異なる〉
●有効なワクチン接種証明書がある人:入国後の検査なし、自宅待機なし
●有効なワクチン接種証明書がない人:入国後の検査あり、3日間の自宅待機+自主検査陰性(検査を受けない場合は7日間の自宅待機)
※ワクチン接種証明書の有無にかかわらず、出国前72時間以内のPCR陰性証明書は必須です。
※自主隔離が必要な場合も、入国後24時間以内に自宅など隔離場所へ移動するための公共交通期間の利用は可能です。

●ワクチン接種証明書について:厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/border_vaccine.html

〈ファストトラック利用で入国手続きをスムーズに〉
入国前に専用アプリ「MySOS」をインストールし、搭乗便到着予定日時の6時間前までにアプリ上での事前登録(検疫手続き)を行うと、入国手続きが簡略化されます。対象となる空港は成田、羽田、関空、中部、福岡の5つの国際空港となります。※2022年7月8日から MySOSのウェブ版も利用できるようになりました。

●ファストトラックについて:厚生労働省HP
https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

ユーラシア大陸の西の果て、イベリア半島の西に位置するポルトガルは、日本の4分の1ほどの国土に15もの世界遺産があり、歴史的建造物や美しい自然が溢れています。日本人にもなじみやすい食事、ポートワインをはじめとするポルトガルワイン、民俗歌謡のファド、町を彩るアズレージョ、斬新な現代建築など見どころ味わいどころ満載の国です。いざ、その先のヨーロッパへ。

※当記事は、2022年8月23日現在のものです

TEXT: 『地球の歩き方ガイドブックA23 ポルトガル』編集担当 さかぐちとおる  
PHOTO: iStock

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年8月23日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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