映画『ブルー・ブルー・ブルー』―青い空、青い海、それから青いヤツら?
なんと本国よりも先に(今こっちは冬だからかなあ……)、オーストラリア映画『ブルー・ブルー・ブルー』が、日本全国ロードショー公開中です。タイトルそのまんまの抜けるような青い空と海を背景に、スクリーンいっぱいに迫力あふれるサーフィン・シーンが繰り広げられる青春映画で、光を絶妙にとらえた映像美に注目!です。
スリリングでリアルな波乗りシーンがサーファーの間でも話題を呼んでいるようですが、それもそのはず、水中撮影を担当したのは、大人気サーフブランド「クイックシルバー」のビデオやドキュメンタリー作品などで、ケリー・スレーターら世界トップクラスのサーファーの撮影で活躍中のティム・ボニーソン氏。主役のジェシーを演じるラクラン・ブキャナンは、元ジュニア・サーフ・ライフセーバーで、彼と共に先日PRのために来日したばかりのカーク・ジェンキンスはプロサーファー……とサーフィンができるキャストを揃え、スタントはほんのちょっぴりしか(!)使わなかったのだとか。
舞台は、シドニーの約160キロ北に位置するニューキャッスル。実は原題も『Newcastle』となっています(今週シドニー・フィルム・フェスティヴァルで上映されましたが、国内リリースは、9〜10月予定)。ニューキャッスルは、映画の中でも描かれている通り、主に石炭の積み出し港として栄えてきたために、港湾周辺に大型のタンカーがずらりと並ぶ工業都市のイメージが強いようですが、それはこの街の顔のほんの一部に過ぎません。
実際に訪れてみると、タスマン海に面した数々のビーチ&サーフスポットや、ポート・スティーブンスまで延々32キロも続く広大なストックトン砂丘(←映画に出てくる海辺のキャンプはココらしい……)などが印象的な大自然に恵まれた落ち着いた港町で、ダン・キャッスル監督もこの街で出逢ったこれらの光景にインスパイアされて脚本を書き上げたと語っていました。
中心部には歴史的建造物が多数残っており、第二次世界大戦中、9キロ沖合にいた日本軍潜水艦からの砲撃に応戦した砦フォート・スクラッチりーも、一般公開されています(大規模改修を経て2008年6月29日に再オープン予定)。ウォーターフロント再開発が進んで変遷しつつある街の背景を知っていれば、アイデンティティ問題や人生の大きな変化に揺れる青年たちとピタリと重なる要素が織り込まれた表現にもなるほどね、とナットクしそう。
青春サーフィン映画というからには、オーストラリアの風景のようにスコーンと明るくさわやかなストーリーかと思いきや……続きは映画館でどうぞ!
↑
予告編あり!オーストラリアの海に行きたくなっちゃってもあしからず。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。