サント・マリー城までゆるりと散策~リュズ・サン・ソヴールから~【オートピレネー県・オクシタニ地方】
フランス国内の学校の春休み(ヴァカンス・スコレール)やイースター休暇が始まる前の3月29日から、ピレネーの大自然を求めてオート・ピレネー県へ行ってきました。2021年3月29日時点では、パリを中心にイル・ド・フランス地方や北の県などがロックダウンで規制されていましたが、サントル・ヴァル・ド・ロワール地方は移動距離制限がなく、他県への移動が自由でした。宿泊した町は、冬はスキーヤーでにぎわうリュス=サン=ソヴァール(Luz-Saint-Sauveur)の町で、ウィークリーアパルトマンを利用しました。今回は、ルス・サン・ソヴールの町から見える、丘にそびえる城、サント・マリー城を紹介します。
サント・マリー城へのアクセスは、まず徒歩でホテル「ル・モンテギュー」を目印に歩きます。ホテルの目の前の駐車場横が、
サント・マリー城の丘に登る入口となります。
散策するにも、もちろん景色を楽しみながら登れますが、足元には注意が必要なので、滑りにくいスニーカーの着用が必須です。
通常の標高が高い山のハイキングコースとは異なり、時間も20分程度で登れます。たとえば、リュズ・サン・ソヴールに到着して町なかの散策ついでにサント・マリー城まで登ってみる、ということも可能です。
登りきると右手にサント・マリー城が見えます。左手には、ピクニック用のテーブルが3つほどあり、地元の人の憩いの場、また散歩道でもあります。
このお城は、スペインやバレージュからの山賊に注意するために、ビゴールの領主であるシャルルドモンブランによって11世紀に建てられました。
さて、サント・マリー城の通り抜けの出入口ともいえる穴をめがけて歩いてみましょう。この穴を抜けると景色も変わるので、またお城の外観の変わりようも要チェックです。
(もちろん、この穴に立って、立っている自分を写真撮影するもよし、自分の影を撮影するのもよしです。)
そして通り抜けると、山が見え、さらに町を見下ろせます。
お城の名前ですが、お城の下にあるサントマリーの修道院と呼ばれる礼拝堂にちなんでつけられました。
長年放棄され、1980年代に復元されます。
通り抜けしたあと、反対側から見るお城の外観は、がらりと雰囲気も変わります。
また景色も左右まったく異なり、小さな町を見下ろす自然と一体感を感じられます。
現在2021年4月30日時点では、フランス全国にロックダウンの規制があり、10km以内の移動制限もあって、このような県外移動はできません。新型コロナウイルスでオンライン生活が続いていますが、たまに大きな空と大自然に身を置くと、エネルギーチャージができたような、そんな元気をもらえたような気がします。新型コロナウイルスが収まったら、いつか皆さんにご覧いただきたいサント・マリー城とその周辺景色を紹介しました。【写真・文:アンジボー由利子】
■サント・マリー城 LE CHATEAU SAINTE-MARIE
・住所: 2 rue de l'église, 65120 Esterre
筆者
フランス特派員
リリィ
フランス在住14年目。仏文簿記の国家取得を目指し学習中。
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