【イタリア】フィレンツェからルッカへの日帰り旅行

公開日 : 2023年02月28日
最終更新 :
筆者 : 白崎和恵

フィレンツェ滞在中に半日ほど時間があったら、ぜひ訪れてみたいのがルッカ。フィレンツェからルッカまでは、車で高速道路を通って約1時間ほどの距離にあります。電車(鉄道会社:Trenitalia)でも1時間ほどで行くことができます。駅を降りたら、目の前にルッカの街の城壁が見え、アクセスも便利です。
ルッカはフィレンツェから行くと高速道路でも鉄道でも、ピサから近く、ピサに行った後に立ち寄ってみるのも良いと思います。
16世紀以降に作られた城壁に囲まれた、歴史の面影が残り趣のある街の雰囲気を感じながら、古代ローマに縁のある名所、さまざまな教会、広場、老舗が並ぶ商店街などをお散歩を兼ねて回ってみると見応えもあり、充実した時間を過ごすことができます。見どころをまとめてご紹介します。

●大聖堂
ルッカのドゥオモ、サン・マルティーノ大聖堂。6世紀に聖フレディアーノが建て、その後11世紀に再建されました。ルッカ・ロマネスク様式の教会で、ローマ時代の洗礼盤などのある考古学遺跡を含む、サン・ジョヴァンニ・サンタ・レパラータ教会とあわせて複合モニュメントになっています。
入場に関するチケットなどの情報は下記の公式サイトをご参照ください。

大聖堂の正面と鐘楼
大聖堂の正面と鐘楼

●アンフィテアートロ広場
楕円形のローマ帝国時代の闘技場(イタリア語:anfiteatro)跡地の周りに建物が建ってできた広場。ローマ帝国時代、この広場で集まってローマ人達は熱い討論会を行っていました。ローマ帝国時代が終わって時代が移り変わり、闘技場跡地の上と周りに建物ができ、塩の倉庫や火薬庫、刑務所などの用途で使われていたそうです。19世紀にローマ遺跡を活かす広場の再構築が行われて、広場を市民の市場として利用していましたがが、現在は広場を取り囲む建物の地上階はお店やレストラン、カフェテリアになっており、広場内に拡張されたオープンテラス席で食事したり、飲み物を飲んで楽しんでいます。

アンフィテアートロ広場
アンフィテアートロ広場

●サン・ミケーレ・イン・フォロ教会/広場
フォロはラテン語のフォールムで、ローマ帝国時代のルッカの街の中心地でした。その後、中世前期の8世紀に大天使ミカエルを祀る同名の教会ができ、11世紀から14世紀にかけて、再建されます。こちらも建築様式は大聖堂と同様、ルッカ・ロマネスク様式です。

サン・ミケーレ・イン・フォロ教会と広場
サン・ミケーレ・イン・フォロ教会と広場

●作曲家ジャコモ・プッチーニのブロンズ像とプッチーニが生まれた家
ルッカはオペラの作曲家の巨匠、ジャコモ・プッチーニが生まれた街でもあります。プッチーニの生まれた家は現在はプッチーニ博物館として、縁のものが展示されています。その建物がある広場にはジャコモ・プッチーニの銅像があります。

広場の一角にあるジャコモ・プッチーニ像
広場の一角にあるジャコモ・プッチーニ像
オペラの巨匠生家は博物館になっています
オペラの巨匠生家は博物館になっています

筆者

イタリア特派員

白崎和恵

名古屋出身。フィレンツェ公認観光ガイド。芸術・歴史文化・グルメ情報、旅行や長期滞在のヒントになるような話題をお届けしていきます。

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