【モントリオール】ケベック州の家庭料理「パテ・シノワ」をつくってみよう

公開日 : 2023年04月05日
最終更新 :
筆者 : NAMI

モントリオールからボンジュ~ル!
皆さんこんにちは。モントリオール在住、カナダ特派員のNAMIです。

今日はケベック州に留学やワーホリで来た方なら1度は耳にしたことや、食べたことがあるんでは?
ケベック州の伝統&家庭料理でもある「Pâté chinois(パテ・シノワ)」についての記事です。

「Pâté chinois」は日本語で言うと、chinois(中国人の)Pâté(パテ)という意味です。

何故「中国人のパテ」なのか?

パテ・シノワの誕生に関しては、色々な説があります。
1番有力な説は、19世紀末にカナダ西部での鉄道建設に携わった中国人労働者に関連している可能性があるという事です。
カナダでは1880年~1884年にかけて、東部から太平洋に面したブリティッシュコロンビア州を結ぶ、カナディアン・パシフィック鉄道の敷設工事が行われました。
その敷設工事に伴い、およそ17,000人の中国人労働者がカナダに移住したといわれています。
そしてその中国人労働者の食材としてに定期的にあてがわれていたのが、カナダで豊富な食材でもあるじゃがいもとうもろこし、そしてひき肉だったそうです。
それをどうにか料理したものが「パテ・シノワ」だといわれていましたが、近年の研究で、中国人労働者が鉄道建設中に食べていたのは、米と大豆だけだった、そしてパテ・シノワがケベック州の家庭の食卓に登場したのは1930年代である事から、鉄道建設中にそのような料理がうまれたという説を立てることは無理だということで、パテ・シノワの起源は今現在でも謎のままだそうです。

誕生起源が謎のパテ・シノワですが、ケベコワ(フランス系カナダ人)も大好きで、簡単につくれて美味しいパテ・シノワをつくってみましょう!

材料

  • ⓵じゃがいも:中4〜5個
  • ⓵バター:30g
  • ⓵牛乳又は生クリーム:120ml
  • ②玉ねぎ:1個
  • ②ひき肉:400g
  • ③クリームコーン又はホールコーン:1缶
  • 塩、コショウ適量
  • パプリカ少々
用意するもの
中くらいの鍋、フライパン、オーブン、耐熱皿
あると便利なもの
マッシャー、ハンドミキサー
材料はこれだけ!
材料はこれだけ!

作り方


1. じゃがいもの皮をむき、半分または1/4サイズ、1.5㎝幅で切り、水にさらす
2. 鍋にひたひたひたになるくらいの量の水と少量の塩をいれ、竹串がスッと通るまで煮る
3. じゃがいもをボールなどにうつし、バターを入れ、牛乳を少しずつ加えながらハンドミキサーなどでマッシュポテト状にする

② みじん切りにした玉ねぎを、油をひいたフライパンで透明になるまで炒め、ひき肉を入れてさらに炒め、塩・こしょうして味をつけてそぼろ状になるまで炒める。


1. 耐熱容器にひき肉を敷き詰める

2. その上からクリームコーン、又はホールコーンを敷き詰める

3. 1番上にマッシュポテトを敷き詰め、フォークなどで線や飾りを描く
4. パプリカがあれば、上からパプリカをまぶしてもよい

オーブンは200℃(400℉)に温めておく
すべての材料を耐熱皿に敷き詰めたらオーブンに入れ約30分、表面に焼き色がつくまで焼く。
お皿に盛って、ケチャップを上からかけて食べるのが、ケベック流の食べ方です。

本日は日本にある材料で簡単に作れる、ケベック州の家庭料理「Pâté chinois(パテ・シノワ)」のご紹介でした。
ケベック州でもレストランでは食べられるところが限られていますが、日本にある材料で簡単に作ることが出来ます。
ぜひケベックの味を日本でもお楽しみ下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

À très bientôt(また近いうちにお会いしましょう)

筆者

カナダ特派員

NAMI

2003年よりモントリオール在住のフリー観光ガイドです。 ブログ、ツイッター、インスタグラムなどで主にモントリオールの情報を発信しています。 モントリオールより旬な話題をお届けします。

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