台湾旅行のベストシーズンはいつ? 季節ごとの注意点もおさらい!

公開日 : 2023年05月16日
最終更新 :
筆者 : みみ

一年を通して温暖な台湾。その中でもベストシーズンはいつなのでしょうか。季節ごとの注意点とともに台湾の四季の特徴について解説します。

おすすめは春(3~5月)!雨が少なく、おいしい果物にも出合える

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日本と同じく台湾の春は気候が穏やかで過ごしやすい日が多く、観光に最適な気候といえます。町ではいたる所で花が咲き、市場や屋台ではこの時期ならではのグルメが数多くあります。
筆者おすすめの春のグルメはタケノコ! 台湾ではタケノコに甘い台湾マヨネーズをかけて食べます。コリコリ触感でこれが絶品。日本のタケノコよりもアクが少なく食べやすいのが特徴です。

色とりどりの花が見られる

台湾では3月が桜の開花時期です。台湾の桜は赤に近い濃いピンクの品種、寒緋桜(カンヒザクラ)がメジャーで日本とはまた違った桜が見られるのもポイントです。その後、3月中旬には台湾大学や大安森林公園のつつじも咲きはじめます。4月下旬になると“5月の雪”と形容される油桐花という白い花が見頃を迎えます。

天元宮後山桜花園区(桜の名所)

住所
251新北市淡水區北新路三段36號
アクセス
台北駅からバスで1時間半

国立台湾大学(つつじの名所)

住所
251新北市淡水區北新路三段36號
アクセス
MRT公館駅から徒歩10分

大安森林公園(つつじの名所)

住所
106台北市大安區新生南路二段1號
アクセス
MRT大安森林公園駅から徒歩4分

トロピカルフルーツを楽しむ

果物の種類が豊富な台湾。台湾へ行ったらマンゴーは欠かせないですよね!

マンゴーは一年を通して食べられますが、時期によっては冷凍ものになります。せっかく食べるなら鮮度のいいフレッシュマンゴーを食べたいですよね。台湾でマンゴーの名産地として有名なのは南部の屏東。収穫の時期にはマンゴー狩りを楽しめる施設もあります。4月頃から台湾原種の土マンゴーが出回り、その後主流の愛文(アーウィン)マンゴーと続きます。スイカも同じ時期から出回るようになります。スイカ100%のジュースのおいしさは格別です!

急な雨にはご注意!

台湾の春は雨がも少ない季節ですが、急な雨に見舞われることもあります。そんなときにはやはり折り畳み傘が重宝します。台湾では多くの人が普段から折り畳み傘を持ち歩いており、います。日差しも強くなり始める春先は折り畳み傘を持って観光するとよいでしょう。

夏は蒸し暑く、蚊も多い

夜市 ©iStock
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沖縄本島より南に位置する台湾。気温が高いことはもちろん、年間の平均湿度が70~80%と高いため、実際の気温以上に体感温度は高くなります。観光の際には適度な休憩や水分補給を心がけましょう。

暑さ対策を忘れずに

台湾北部は亜熱帯気候で南部は熱帯気候に分類されています。そのため夏は日中特に暑く、夜、涼しくなってから子供を遊ばせるなど、暑い地域ならではの過ごし方をします。夜22時でも幼い子が親と一緒に公園にいる光景を珍しくなく、夜市の文化ができたのも、夜だと涼しくて出かけやすいというのが理由のひとつかもしれません。

また、台湾では食堂の入口に大きく「冷気開放(冷房あり)」と書いているお店を目にすることもあり、冷房は暑い国ならではのおもてなしサービスともいえます。

とにかく夏は暑いです。日焼け止めや帽子など、暑さ対策を忘れずに。

暑い日には冷たいビールでクールダウン

熱炒(台湾居酒屋)ではどこもキンキンに冷えたビールを提供しています。台湾の熱炒では自分で冷蔵庫からビールを席に運ぶのがお作法です。お店にはバドワイザーなどの服を着た売り子のお姉さんもおり、お姉さんから直接買うという方法もあります。

食堂にはビールが置いていないこともありますが、店主の許可を得ればコンビニで買ったものを持ち込むこともできます。

筆者おすすめのレストランはビールの種類も多く、台湾スパイス馬告マーガオ入りのビールが飲めるWaiting Bistroです。ぜひ夏に台湾を訪れた際は立ち寄ってみてください!

Waiting Bistro

住所
106台北市大安區忠孝東路三段251巷13弄6號1樓
アクセス
MRT忠孝復興駅から徒歩4分

蚊には気をつけて!

油断してはならないのが小黒蚊と呼ばれる1.5ミリほどの黒い蚊です。特にこの季節は多く発生しているので、公園や湿地帯へ行かれる場合は十分注意してください。日本の一般的な蚊は1日経ったら痒さもひきますが、小黒蚊は一度に数十ヵ所刺し、2~3日痒さが引きません。そのような場所へ行くときは小黒蚊用の虫よけスプレーを携帯しておくとよいでしょう。町のドラッグストアで手に入ります。

秋は台風の季節

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日本と同じく台風の通り道になることが多い台湾では、旅行中に台風の進路にあたってしまうとスケジュールの変更を余儀なくされる場合があります。もしこの時期に台湾旅行する場合は余裕を持ったスケジュールが肝となります。

台風の時期は交通に影響も出る

例年、台風が直撃すると台湾でも各地に影響が出ます。普段から遅延の多い市バスでは、台風時期となると到着時間が全く読めなくなったり、観光施設が終日しまってしまう場合もあります。いつもはすぐに捕まるはずのタクシーも利用者が増えるため、なかなかつかまらないなんてこともあります。

台北随一の観光地猫空は山頂までロープウェーでアクセスしますが、台風の時は運転を見合わせます。台風のときでも楽しめる室内施設を事前に調べておくと急なスケジュールの変更の時にも対応できます。

筆者おすすめの室内施設は北投温泉博物館!

館内は広く、畳のスペースもあります。台北からも日帰りで行ける近郊の観光地です。台湾にありながら、どことなく日本の趣ある館内はどこか懐かしい気持ちになります。
関連記事:台北から日帰りで行ける北投温泉博物館を見学!日本統治時代の歴史も残存

冬の長雨と寒さには注意

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温暖なイメージの台湾ですが、冬に台湾を訪れた人が実はその寒さに驚きます。冬でも湿度が80%ほどある台湾では日本のように乾燥した寒さではなく、湿った寒さで冷えを感じます。冬は梅雨のようなしとしととした雨が続く日も多く、防寒対策は必須です。

台湾の冬は意外と寒い?

案外驚かれる台湾の寒さ。日本ほど気温が下がることはありませんが、台湾の建物は暑さをしのぐように作られているところが多く、床がひんやりと気持ちがいい大理石だったり、エアコンに冷房機能はあっても暖房機能がなかったりします。台湾でもホッカイロは売っていますが、大寒波のときにはどこも売り切れていたりするので、旅行の際は少し多めに持ってくるといいかもしれません。

湿気やカビ対策としてMRTのお手洗いなどでは年中扇風機が回っていたり、思わぬ所で寒さを感じます。

ロングステイをするなら雨・カビ対策も入念に

少し長めの旅行をお考えの場合はカビ対策も必要です。1、2月の台北は湿度が高く、天気も月の3分の2が雨なんて年もありました。雨に濡れてしまうとなかなか乾かないため、替えの靴を持参するか現地調達するなど、雨でぬれてしまった時の対策をしましょう。

そして想像以上に厄介なのがカビです。数日の滞在なら問題はないのですが、この時期にロングステイをする場合はエアコンの除湿機能を活用したり、除湿剤を購入したりするなどの対策は必須です。

上記は台湾移住1年目の冬に、カビ対策を一切せず生活して後悔した筆者からのアドバイスです。

雨も少なく、穏やかな気候の春は台湾旅行に最適といえるでしょう。ただ、それ以外の季節でも楽しめる博物館や工場見学など室内の施設も充実していますので、楽しみ方はさまざまです。季節ごとの対策をし、素敵な台湾旅行となりますように。

監修:地球の歩き方

筆者

台湾特派員

みみ

2020年7月より台湾生活開始。ライター・ブロガー・日本語教師として活動中。

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