【イギリス】トレンド最前線!ショーディッチ・ブリックレーン必見スポット5選(後編)

公開日 : 2023年07月03日
最終更新 :
筆者 : kaede

シーズン限定ものということでクイーンズ・クラブ選手権を挟んでしまいましたが、前々回の続きでショーディッチ・ブリックレーン必見スポットの後編をお届けします!

オールド・スピタルフィールズ・マーケットをそぞろ歩き

リバプール・ストリート駅から徒歩8分の距離にあるオールド・スピタルフィールズ・マーケットは350年以上の歴史を持つ室内マーケットです。「オールド」と名前がついているのは元々このマーケットのルーツだったフルーツと野菜の市場がロンドン北部レイトンのニュー・スピタルフィールズ・マーケットに移ったためです。現在のオールド・スピタルフィールズ・マーケットは食品及びアート&クラフトのマーケットとしてロンドナーに愛されており、2011年にはベスト・プライベート・マーケット賞を獲得したこともあります。毎日営業していますが、毎週木曜日にはビンテージ・マーケットが開催されており、それ以外の日はアート&クラフトのお店が中心です。尚、特に目に見える境界はないので来場客にはあまり関係ないですが、リバプール・ストリート駅側から見て手前の部分がスピタルフィールズ・マーケット、奥がオールド・スピタルフィールズ・マーケットとなっており、経営が異なるようでウェブサイトも別々です。手前のスピタルフィールズ・マーケットの方が2000年代に再開発されたので新しく、マーケットの外の広場なども含まれます。一方、オールド・スピタルフィールズ・マーケットの南東の角にはビクトリア朝の建物も残っており歴史を感じることができます。

洋服が多く並ぶエリア
洋服が多く並ぶエリア

早速、マーケットの中を覗いてみましょう。今回は土曜日の午後早めの時間に行きましたが、所狭しと並ぶハンドメイド商品のスタンドの数々です。アクセサリー、洋服、雑貨、アート作品など幅広い商品に目移りしてしまいます。量販店では見つけることができないオリジナル・アイテムの数々で、価格もリーズナブルな商品が多いです。筆者が今回お買い物したのはこちらの「33bis Artisanal Edition」という手作りのヘアバンドのお店。フランス人のマノンさんが自らデザインして製作したヘアバンドはパリジェンヌを思わせるコーディネートのアクセントになりそうな粋なデザインばかり。マノンさんは今年日本に旅行して日本の生地も仕入れてきたそうです。そう言われてみれば着物の柄のヘアバンドもいくつかありました。不思議なもので、ヘアバンドは洋服よりも似合う・似合わないが明確で、鏡を見ながら自分の髪色や顔にぴったりなへアバンドを探すのはとても楽しい時間でした。最終的に黄色の花柄の品を選びましたが、以前量販店で衝動買いしたものと比べて、色合いも付け心地も自然でとても気に入っています!

手作りのヘアバンド「33bis Artisanal Edition」というお店。自分に似合うデザインを探すのがとても楽しい。(許可をもらって撮影しています)
手作りのヘアバンド「33bis Artisanal Edition」というお店。自分に似合うデザインを探すのがとても楽しい。(許可をもらって撮影しています)

さて、ショッピングに夢中になったらお腹がへりますよね。どちらのマーケットにもフード・スタンドやレストランは無数にあるのですが、今回は情報通のロンドナーの方から教えて頂いたスピタルフィールズ・マーケットの「Wicked Fish(ウィキッド・フィッシュ)」というお店にトライしてみることにしました。こちらのお店は元々ハックニー・ウィックの人気店で、最近ここスピタルフィールズに2号店を出店したそうです。グルテン・フリーの衣と新鮮な魚、手作りのタルタルソースを使ったフィッシュ&チップスを看板商品に、スコットランドのロブスターやオイスターなどのシーフードも提供しています。今回筆者が食べたのはフィッシュ&チップス。これがサクサクとした衣で油っぽくなくて、とっても美味しかったです!コンパクトながらレモン、ケチャップ、マヨネーズ、タルタルソース、塩など様々なソースを試せるのもポイントが高かったです。よくフィッシュ&チップスはオイリーで重すぎたり量が多すぎたりして食べきれないことがあるのですが、ウィキッド・フィッシュはカラっと揚がっていて量もピッタリで、気持ちよく食べきることができました。お値段も良心的。大満足だったので次回はロブスターに挑戦してみたいです。

尚、バラ・マーケットで取り上げたアップル&クランブルの大人気店「Humble Crumble(ハンブル・クランブル)」はオールド・スピタルフィールズ・マーケットにもお店がありました。バラよりも少し行列が短かった気がするので、気になる方はぜひ。

ウィキッド・フィッシュのグルテンフリーのフィッシュ&チップス
ウィキッド・フィッシュのグルテンフリーのフィッシュ&チップス
  • トルコ製品のお店。ランプがエキゾチック

    トルコ製品のお店。ランプがエキゾチック

  • オリジナルのイラストとグッズのお店

    オリジナルのイラストとグッズのお店

  • 個性的な鉢植えのお店

    個性的な鉢植えのお店

  • アクセサリー・ショップ

    アクセサリー・ショップ

  • ベビー服のお店。パステルカラーでかわいい

    ベビー服のお店。パステルカラーでかわいい

  • こちらはドーナツ専門店

    こちらはドーナツ専門店

  • 菓子パンやパイなどのお店

    菓子パンやパイなどのお店

  • 上記のウィキッド・フィッシュの店舗

    上記のウィキッド・フィッシュの店舗

Old Spitalfields Market/Spital Fields

住所
16 Horner Square, London E1 6EW
アクセス
地下鉄Liverpool Street駅から徒歩8分
URL (Old Spitalfields Market)
https://oldspitalfieldsmarket.com/
URL (Spitalfields)
https://www.spitalfields.co.uk/
URL (Wicked Fish)
http://thewickedfish.co.uk/

たまには自分を甘やかして…リッチなチョコレート・ドリンク

アイスのソルト・キャラメル味
アイスのソルト・キャラメル味

ブリックレーンにある人気のチョコレートショップ「Dark Sugars(ダーク・シュガーズ)」。西アフリカ・ガーナ産のカカオを使用したチョコレートを販売するお店です。スピタルフィールズ・マーケットやバラ・マーケットでアフリカ産カカオのトリュフで成功した女性オーナーNyangaさんが満を持してオープンした路面店で、店内も木の幹をくりぬいたお皿や大きな貝殻でできたお皿などアフリカらしいインテリアに囲まれています。ここに来たお客さんが必ずオーダーするのがホット・チョコレート。濃厚なホットチョコレートにホワイト・ダーク・ミルクの3種のチョコレートフレークをトッピングしてくれるのがスタイルです。ヘーゼルナッツ・プラリネ味、ホワイト抹茶味、ソルト・キャラメル味などベースのホット・チョコレートの種類も豊富です。でも、夏なのでホットチョコレートはちょっと…。ご心配なく、夏場は同じくチョコレート・フレークを載せたアイス・チョコレート・ドリンクがありますよ!筆者が注文したのはソルト・キャラメル味。注文してから作るスタイルで、透明のカップにキャラメルを塗って、最後に目の前で刻んだチョコレートをこれでもかとたっぷり盛ってくれます。眩暈がするくらいリッチだけど、たまには自分へのご褒美でこんな日があってもいいかもしれません。店内には他にもトリュフ・チョコレートなどが数多くあり、友達や家族へのちょっとしたギフトにもピッタリです。

  • 店内にはかわいいトリュフなどのチョコレートもたくさん

    店内にはかわいいトリュフなどのチョコレートもたくさん

  • こちらはホット・チョコレート用のカップ

    こちらはホット・チョコレート用のカップ

  • つねに沢山のお客さんがいます

    つねに沢山のお客さんがいます

Dark Sugers

住所
141 Brick Lane London, E16SB
電話番号
+44 74 2947 2606
アクセス
オーバーグラウンドShoreditch High Street駅から徒歩4分

バイカーの聖地に足を踏み入れてみる

ラウンジスペースにもアンティークのバイクが展示されている。ソファーの色も渋くて良い!
ラウンジスペースにもアンティークのバイクが展示されている。ソファーの色も渋くて良い!

オールド・ストリートにあるビクトリア朝の鉄道高架下に2011年に誕生したこちらの「Bike Shed Motorcycle Club(バイク・シェッド・モーターサイクル・クラブ)」はバイクを愛する人、そしてバイクを愛する人を愛する人たちのためのオープンな複合施設です。レストランあり、バイク関連グッズショップあり、まさかの床屋さんにタトゥー屋さんまで入っています。まさにバイクカルチャーの集大成!そして店内のあらゆる場所にバイクが展示されています。レストランでは朝食からランチ、ディナー、コーヒー、アルコールを提供しており、一日のどんな時間でもどんな用途でも立ち寄れます。無論バイク駐車場も完備。何となくバイク好きでないと敷居が高いかと思いきや、誰でもウェルカムなとてもフレンドリーな空間です。これまでバイクに詳しくなかった筆者ですが、ここに来てバイク乗りにはとても奥深いカルチャーがあるのだなあとむくむくと感心が湧いてきました。インテリアもクールな渋さ、飾られているバイクもうっとりするくらい美しいです。考えたこともなかったけれど、バイクでアメリカ大陸を縦断したら楽しそうだなぁ、なんて妄想をつまみにビールが進みます。ロサンゼルスにも支店があるそうです。

  • バイク・グッズの数々が並ぶ

    バイク・グッズの数々が並ぶ

  • ラウンジスペースは広くてリラックスできる

    ラウンジスペースは広くてリラックスできる

  • 必ずしもバイク好きでなくてもかっこいいアイテムたち

    必ずしもバイク好きでなくてもかっこいいアイテムたち

  • 高架下にあるユニークな立地

    高架下にあるユニークな立地

Bike Shed Motorcycle Club

住所
384 Old St, London EC1V 9LT
電話番号
+44 20 7729 8114
アクセス
地下鉄オールド・ストリート駅から徒歩9分

キロ売りのハイ・クオリティの古着イベントに飛び込み参加!

スカート2点、シャツ2点、スカーフ2点を購入!
スカート2点、シャツ2点、スカーフ2点を購入!

こちらは必ずしもショーディッチに限らないのですが、筆者がSt. Hildas East Community Centreを通りかかった際にたまたま開催中だったのが「Preloved Kilo(プリラブド・キロ)」というイベントです。体育館のようなコミュニティ・センターのスペースに整然と並ぶ無数の古着たち。なんと、こちらは古着の量り売りです。入口で透明のビニール袋をもらって、ほしいものをほしいだけ購入する仕組み。1キロで20ポンドです。とはいえ、革ジャンや重たいコートなどを購入しない限りは…1キロってなかなか到達しないです。驚きなのは激安の古着なのにどれも品質がいいこと。安かろう悪かろうのアイテムは殆ど見つかりません。じっくり吟味しながらスカーフやシャツ、スカートを選んで、信じられない安さでとてもハッピーでした。このイベントを開催しているのはPreloved Kiloという会社です。イベントに出される服はグレードAの古着のみとなるように少なくとも2人のメンバーが念入りにチェックしているそう。クオリティのみならず、サイズ、カラー、年代やスタイルのミックスもバランスが考えられているそうなので、誰でもお気に入りの洋服が見つかるはず。Preloved Kiloは2016年から英国各地でキロ売りのイベントを開催し続け、2020年にはシェフィールドに初の路面店を、そして2022年にはオンライン・ショップをオープンしたそうです。とはいえ、やはりぜひルーツであるキロ売りイベントに行ってみてほしいところ。ホームページにイベントの日程とロケーションが出ているので、ご近所に来ないか確認してみてくださいね。

  • 古着だが、味のあるクオリティの高い商品が多い

    古着だが、味のあるクオリティの高い商品が多い

  • このスペースが全て古着です!

    このスペースが全て古着です!

  • 最後にバケツで重さを測ってお会計

    最後にバケツで重さを測ってお会計

  • 今回の会場はショーディッチのコミュニティ・センター

    今回の会場はショーディッチのコミュニティ・センター

  • こちらがイベントを開催している会社の概要

    こちらがイベントを開催している会社の概要

Preloved Kilo

本格バスク・ステーキハウスに舌鼓

ステーキ二種盛り
ステーキ二種盛り

「Sagardi(サガルディ)」はバルセロナ出身の友人が薦めてくれたお店で、同じお店がバルセロナにもあります。ショーディッチのお店はバルセロナに比べるとお値段がロンドン価格ですが、クオリティは確か。提供するのはバスク料理です。バスクといえば、言わずと知れた美食の都。フランスとスペインの国境に位置し、独自の文化や言語を持ち、都市ではサン・セバスチャンやビルバオなどが有名です。バスク料理で有名なのは一口サイズのピンチョス。芸術的で、こんな食べ物の組み合わせがあったのか、と感動します。しかし、ピンチョスだけではありません。牛ステーキも有名なのです。このお店でもバスク・スタイルのスペシャルキッチンでグリルされた牛ステーキが絶品です。店員さんがその日の入荷状況やゲストの人数に応じておすすめのお肉の種類を教えてくれます。30日熟成・80日熟成・ガリシア産スペシャル・ビーフなど、魅惑的なビーフが盛りだくさんです。お味は…友人曰くスペインそのもの。日本人の口にもとても合います。なにせ高品質のステーキなのでバスクやバルセロナにいる時ほど値段を気にせず何でも注文できる感じではないのですが、どうやら日曜日には一人35ポンドの牛ステーキのサンデー・ローストを提供しているようです。これは行くしかないです!

  • アンチョビとオリーブ

    アンチョビとオリーブ

  • レストランはスタイリッシュな趣き

    レストランはスタイリッシュな趣き

  • スペインのお店同様のブッチャー・セクション

    スペインのお店同様のブッチャー・セクション

  • こちらはバルセロナのサガルディで食べたピンチョス

    こちらはバルセロナのサガルディで食べたピンチョス

Sagardi

住所
Cordy House, 95 Curtain Rd, London EC2A 3BS
電話番号
+44 20 3802 0478
アクセス
地下鉄オールド・ストリート駅から徒歩9分

いかがでしたか?2回に分けてお伝えしましたが、まだまだ楽しいスポットが盛りだくさんのショーディッチです。今回の記事では取り上げませんでしたが、ナイトスポットやドリンク・スポットもたくさんあります!いつかまとめてみたいと思います。

筆者

イギリス特派員

kaede

アフタヌーンティーやロイヤルファミリーだけではない、多様性あふれる、ダイナミックでゆるーいロンドンの姿を紹介していきます。自分の友達が遊びに来たら連れていきたい、真のおすすめスポットのみ掲載していくのでぜひご覧ください。

【記載内容について】

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