【コーカサス地方ジョージア国】バントウという名の果物
バントウは平たい形の桃
コーカサス地方ジョージア国の首都トビリシ。トビリシの市場には、季節ごとにさまざまな果物や野菜が並びます。6月はスイカやメロンが出回ってくる時期。そしてこの時期に市場に並ぶ果物にバントウがあります。バントウ(蟠桃)は、扁平な形をした桃です。
バントウの発祥は中国
バントウの原産国は中国です。『西遊記』では不老不死の桃として描かれているそうです。
ヨーロッパでは一般的、日本では高級品
バントウはヨーロッパにおいてはごく一般的に売られているそうです。そして日本でもバントウは、福島県や山形県などで栽培されています。しかし生産量が少ないため、高級食材として高値で取引きされています。
トビリシではお手頃な値段で入手可能
先日、トビリシのステーション・スクエアのマーケットでバントウを購入しました。自分が購入したバントウは8個で6ラリ。通常の桃はポリ袋いっぱいに詰めて2ラリだったりするので高級食材の類には入るでしょう。しかし手が届かないような価格ではありません。
バントウはジョージア語でドナティ(დონატი/donat'i)というそうです。実はバントウの英語名がドーナッツ・ピーチ(donut peach)なので、そこから引用されています。通常の桃はアタミ(ატამი/at'ami)といいます。
バントウは高級な桃の味
私は今回、初めてバントウを食しました。日本では皮を剥いて食べるのが一般的だそうですが、皮のまま食べても問題ありませんでした。味は、日本の高級な甘い桃に似ています。アタミは堅いことが多いので、高級食材として扱われるのも納得できます。
1ラリ≒54.4円(2023年6月19日現在)
筆者
ジョージア特派員
fujinee
ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。
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