[スコットランド]歴史的魅力がいっぱい。スコットランド100選に入る東海岸沿いの美しいリンクス「ダンバーゴルフクラブ(Dunbar Golf Club)」

公開日 : 2023年09月17日
最終更新 :

エジンバラから東側、北海に面する古い城下町ダンバー(Dunbar)に「ダンバーゴルフクラブ(Dunbar Golf Club)はあります。
17世紀初めにはすでにこの地域でゴルフが楽しまれていましたが、実際にダンバーゴルフクラブとして設立されたのは1856年になってからのことです。当時は15ホールのゴルフコースとして始まり、後に18ホールのコースへと延長されました。
1894年にセントアンドリュース(St Andrews)出身のゴルフコースデザイナーであるオールド・トム・モリス(Old Tom Morris)がコースの再構築をし、大昔、鹿の放牧がされていた土地を使って20世紀には新しく4つのホールがつくられました。
1923年には新しいバンカーがコースに組み込まれることになりました。このコースでは現在合計61個ものバンカーがあり、このコースでのゴルフを更に難しいものにしています。

今回はこの興味深くて美しい、スコットランドの典型的リンクスコースであるダンバーゴルフクラブに行ってきましたので、皆さんに紹介していきたいと思います。

ダンバーゴルフクラブ(Dunbar Golf Club)

エジンバラから車でおよそ1時間。北海に面した海岸沿いにあるダンバーという城下町にこのゴルフコースはあります。海岸沿いの典型的なリンクスコースで、どのホールからも海が見えるだけでなく、古い石塀、ボートハウス、古い石造りの建物跡を利用してつくられたトイレなど、あちこちにその歴史が感じられます。

ダンバーの町を抜け、海に向かって細い道をそろそろ進むと、突き当たりにこのゴルフクラブがあります。目の前は一面海です。
駐車場の後ろ側(海側)にクラブハウス、そして左側にプロショップと練習用グリーン、ファーストティーがあります。
このコースが興味深いのは、石塀に囲まれていることです。この石塀は、大昔に鹿の放牧をしていたエリアだそうで、最初の3ホールと最終18番ホールは塀の内側、それ以外のホールは塀の外側(海岸線)にあります。

プロショップとファーストティー。手前のグリーンは3番パー3のホール。
プロショップとファーストティー。手前のグリーンは3番パー3のホール。
4番ホール以降は右手にこの石塀がずっと続いています。
4番ホール以降は右手にこの石塀がずっと続いています。

私たちが行った日は天気がよく、風もほとんどない、スコットランドでは珍しいほどの穏やかなゴルフ日和でした。
海岸線に沿って細長くつくられたコースは合計6500ヤードあり、上り下りも多く、「距離が長いコース」という印象で、ホールアウトする頃にはへとへとでしたね。
9ホールでは右手に大きな工場と原子力発電所が見えるのが残念なところですが、こればかりは仕方がないことです。それでも海側の景色は素晴らしく、特に14番ホールから見えるバスロック(Bass Rock)ーバスロックというのは、フォース湾の外側にある火山プラグで、その台形の形と大きさで存在感を放っています。ーは大変迫力があります。
その他にもオレンジ色の瓦屋根が印象的なボートハウスや屋根が朽ち落ちた古い石造りの建物を利用してつくられたトイレなど、石を積み上げて造られた石塀と共に、興味深いポイントになっていました。

リンクスコースで特徴的なのが丸くて深いポットバンカーです。一見バンカーがあるようには見えない「シークレットバンカー」として造られているものも多く、合計61個のバンカーが難易度をぐっと引き上げていました。

コースの状態は非常に良く、グリーンのコンディションも最高。プロショップのクラブプロも、スターターとコースレンジャーもとても親切でした。

14番ホールのティー。遠くにダンバーの町とバスロックが見えます。
14番ホールのティー。遠くにダンバーの町とバスロックが見えます。
これは1番グリーンからクラブハウスとプロショップを見た景色。このグリーン周りには小さな水路が流れています。
これは1番グリーンからクラブハウスとプロショップを見た景色。このグリーン周りには小さな水路が流れています。
石塀と海沿いのボートハウスがある景色
石塀と海沿いのボートハウスがある景色
廃屋の中に建つトイレ
廃屋の中に建つトイレ
石塀をくぐって最終18番ホールに向かいます。
石塀をくぐって最終18番ホールに向かいます。

クラブハウスとバー

クラブハウスはこじんまりしていてレトロな雰囲気です。とんがり屋根と大きなクラブロゴが’印象的でした。スタッフは親切でロッカールームも清潔です。
バーは海に面して大きな窓があり、明るくてアットホームな雰囲気です。地ビールの種類も充実していました。
私はお勧めのクラブハウスサンドイッチを注文しました。チキン、ベーコン、トマト、サラダが軽く焼いたトーストにぎっしりはさんであり、食べ応えがあり、とても美味しかったです。

とんがり屋根と大きなクラブロゴがレトロな雰囲気のクラブハウス
とんがり屋根と大きなクラブロゴがレトロな雰囲気のクラブハウス
落ち着いた雰囲気のレストランとバー
落ち着いた雰囲気のレストランとバー
ボリューム満点のクラブハウスサンドイッチとハーフパイントの地ビール
ボリューム満点のクラブハウスサンドイッチとハーフパイントの地ビール

おわりに

今回はエジンバラから車でおよそ1時間。東海岸沿いにあるダンバーゴルフクラブを紹介しました。
この辺りの海岸線は多くの有名ゴルフコースが隣り合わせにあり、「スコットランドのゴルフコースト(Scotland Golf Coast-East Lothian-)」と呼ばれています。
中でもこのダンバーゴルフクラブは、歴史ある城下町、ダンバー城、美しいビーチとハーバーがすぐ近くにあり、ゴルフと共に観光も楽しめます。
エジンバラからもアクセスがいいので、一日かけて小旅行がてらこの美しい町ダンバーに足を延ばしてみてはいかかでしょうか。

  • 名称| Dunbar Golf Club
  • 住所| East Links, Dunbar, EH42 1LL, Scotland
  • 電話番号| +44 01368 862 317
  • 営業時間| 毎日夏場は 7時から21時 冬場は事前に確認要
  • 料金| 月曜から水曜 115ポンド、金曜 130ポンド、週末 145ポンド (事前予約要)
  • ウェブサイト| www.dunbargolfclub.com

筆者

イギリス特派員

ベイトマン明子

2023年に引っ越してきたばかりのスコットランドのあちこちを訪れ、皆様に報告できることを楽しみにしています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。