【クアラルンプール】まずはここから!定番半日観光コース

公開日 : 2023年12月27日
最終更新 :

今回は「初めてのクアラルンプール観光」で市内の見どころを効率よく回れるコースをご紹介します。
初めてでも移動しやすい行程で、日没までにはホテルに戻って来られることを想定して4時間〜6時間ほどのコースとなっています。

初めてのクアラルンプールを訪れる場合、事前情報でタクシー配車アプリのグラブ(Grab)はよく見かけていても、なんとなく使うのに抵抗がある人もいるかもしれません。
そこで今回はクアラルンプール市内を網羅する公共交通機関ラピドKL(Rapid KL)と徒歩で巡るコースになります

大まかはコースは以下のようになります。また各施設に立ち寄ることで行程や時間が変わってきます。
目安としては3時間〜6時間ほどです。

①ペトロナス・ツイン・タワーズ(Petronas Twin Towers)→LRTケラナジャヤ線(LRT Kelana Jaya Line)のKLCC駅→マスジド・ジャメ駅(Masjid Jamek)下車→②ジャメ・モスク(Jamek Mosque)→③ムルデカ広場(Merdeka Square)、スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(Sultan Abdul Samad Building)、ロイヤル・セランゴールクラブ(Royal Selangor Club)、I Love KL→④リバー・オブ・ライフ(River Of Life)からのジャメ・モスク→⑤セントラル・マーケット(Central Market)→⑥中華街、中華寺院、ヒンドゥ寺院、クワイ・チャイ・ホン(Kwei Chai Hong)、隠れ家カフェ巡り

エリアは6ヶ所でスポットは10以上巡ることになります。
クアラルンプール市内であれば観光スポットは公共交通機関で移動しやすいのではないかと思います。

市内の電車網はラピドKL(Rapid KL)でLRT、MRT、モノレール、バス専用軌道などを運用していますが、数日の滞在ではタッチンゴーカード(Touch'n'Go=日本のSuicaやICOCAといったマレーシアの交通系ICカード)を購入して利用するよりも現金などで駅でトーケン(乗車コイン)を買って乗車した方が簡単かと思います。

また、クアラルンプール国際空港(KLIA、KLIA2)⇄ターミナル駅のKLセントラル(KL Sentral)を結ぶKLIAエクスプレス(KLIA Ekspres)の乗車券には任意の2日間(※)クアラルンプール市内のラピドKL(Rapid KL)乗り放題付のKLトラベルパス(KL TravelPass)も販売しています。
※2日間は連続して利用する必要があります。

KLトラベルパス(KL TravelPass)についてはこちら

ランドマークのペトロナスツインタワー

クアラルンプールのランドマークのツインタワー
クアラルンプールのランドマークのツインタワー

クラルンプールの観光ガイドブックや案内でもよく見かけるのがペトロナス・ツイン・タワーズ(Petronas Twin Twers)。その迫力を近くで見ることができるのですが、全景を入れて撮影をする場合はKLCC公園(KLCC Park)の撮影ポイントへ。

電車でジャメモスクへ

クアラルンプール最古のモスク
クアラルンプール最古のモスク

スリアKLCCと直結する地下道を通ってLRTのLRTケラナジャヤ線(LRT Kelana Jaya Line)のKLCC駅へ。
プトラ・ハイツ(Putra Hights)方面行きに乗車しマスジド・ジャメ駅(Masjid Jamek)下車。
すでに駅のホームの真前にジャメ・モスク(Jamek Mosque)が見えます。
改札を降りてほぼ駅前のモスクへ。
正門入ってすぐ左側にある事務所で女性はレンタルのローブを借りて着用後、モスク内を見学。
周辺には古い建造物なども多く、市内最古のモスクとともにクアラルンプールの歴史が感じられます。

ムルデカ広場周辺とクアラルンプールの起源

現在はマレーシア政府省庁が入居している
現在はマレーシア政府省庁が入居している

1957年8月31日にマレーシアの独立が宣言されたのがムルデカ広場(Merdeka Square/Dataran Merdeka)です。毎年8月31日はハリ・ムルデカ(Hari Murdeka)はマレーシアの独立記念日として祝日となっています。
芝生が美しい広場の周辺にはイギリス統治時代に社交クラブだったロイヤル・セランゴールクラブ(Royal Selangor Club)セントマリー聖堂(St. Mary's Cathedral)などがあり、またI Love KLのサインで知られるフォトスポットのあるKLシティギャラリー(KL City Gallery)が。
大通りを挟んだ逆サイドには、毎時鐘を鳴らす時計台のあるスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(Sultan Abdul Samad Building)があります。かつてはイギリスの植民地事務所でしたが、今はマレーシアの通信・マルチメディア省など政府機関が入っています。クアラルンプールを象徴する場所であり中心ともいえます。

近年リバー・オブ・ライフ(River Of Life)計画のもと整備されたゴンバック川(Gombak River)とクラン川(Klang River)周辺を散策できる遊歩道のボードウォークからはジャメモスクを眺めることができます。イギリス統治時代の面影とイスラム教文化の香りが残るマレーシアらしさあふれる場所となっています。

おみやげを探しにセントラルマーケット

ツーリスト定番のショッピングスポット
ツーリスト定番のショッピングスポット

マレーシアでおみやげといえばセントラル・マーケット(Central Market/Pasar Seni)だったのですが、数年前と比べ店舗数が減ってしまった感はあります。それでも安い雑貨、衣類、お菓子が見つかったり、またフードコートで休憩したりと魅力ある場所でもあります。
マレーシアのスパコスメ、なまこ石鹸など知られた店から、おしゃれなペーパークラフトの店など手軽なものが見つかります。

中華街ペタリンストリートへ

ストリートフードも楽しめる中華街
ストリートフードも楽しめる中華街
旧正月のクワインチャンホン
旧正月のクワインチャンホン

セントラル・マーケット(Central Market/Pasar Seni)を目の前の大通りに沿って左へ行くと見えてくるのが中華街の入り口となるペタリン・ストリート(Petaling Street)です。中華門らしいつくりでメインストリートは緑の屋根月歩道になっています。
気をつけなければならないのがメインストリートの両脇に並ぶ店の多くが有名ブランドのコピー商品を売る店だということ。
とはいえ、1800年代から続く街並みが残っていたりピーナッツ餅、豆腐花(トーフーファ)などの中華系伝統のストリートフードなどがあったり。あるいは路地には地元の人で賑わう屋台街や中華菓子店があったりして、そのどれもが写真映えする風景となっています。
屋根付きのメインストリートを出ても続くペタリン・ストリート(Petaling Street)の先は昔ながらのマレーシア風店舗兼住宅ショップハウス(Shop House)が続きます。
古い家並みの中に隠れ家カフェやバーができ、また完成すると世界第2位の高さを誇るムルデカ118(Merdeka118)が間近に見えます。
かつての古いオールドクアラルンプールのイメージを再現した新しい観光名所クワイ・チャイ・ホン(Kwai Chai Hong/鬼仔巷)は、界隈で最も人気で映え写真の定番撮影スポットとなっています。

宿泊先をどこにしているかにもよりますが、モノレール(Monorail)のマハラジャレラ駅(Maharajalela)からはターミナル駅のKLセントラル駅(KL Sentral)まで2駅、LRT、MRTのパサセニ駅(Pasar Seni)からはKLCC駅、ブキッ・ビンタン駅(Bukit Bintang)へ移動ができます。
もちろんこの逆のコースで観光をするのもありです。
またパサセニ駅(Pasar Seni)のバスターミナルからは市内を走る無料バスGOKLも運行しているので、時間に余裕があれば生活感あふれるクアラルンプール市内の風景を眺める車窓観光もおすすめです。

ペトロナスタワー全景撮影ならKLCC公園へ
ペトロナスタワー全景撮影ならKLCC公園へ

訪れる場所や滞在時間にもよりますが、クアラルンプール市内を回る数時間〜半日観光コースをご紹介しました。この観光で公共交通機関を利用することのメリットは、市内の屈指の渋滞スポットの回避と雨でタクシー配車アプリのグラブ(Grab)でタクシーがなかなかつかまらなくても移動ができる点です。
ただしスリや人気の少ないところでは注意を忘れないようにするなど安全で楽しい旅行を楽しんでくださいね。

(撮影by逗子マリナ)
※一部屋内撮影は許可をいただいています。
※写真の無断転載禁止

筆者

マレーシア特派員

逗子マリナ

2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。

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