多国籍&大自然が魅力のカナダを大紹介!

公開日 : 2023年10月24日
最終更新 :

コロナ禍を経て約4年ぶりの改訂となる地球の歩き方『カナダ編』。すでに発行しているカナダ東部、カナダ西部に続く「カナダ三部作」の締めくくり! カナダ全土の魅力がぎっしりと詰まった一冊となっています。

第一特集は「カナダで体験したい10の旅」

バンクーバーのバンデューセン植物園では、100mにもなるラバーナム(キバナフジ)のアーチが見られる。見頃は5月中旬〜下旬
バンクーバーのバンデューセン植物園では、100mにもなるラバーナム(キバナフジ)のアーチが見られる。見頃は5月中旬〜下旬

本の顔となる第一特集では、カナダで絶対に体験したい10の旅を紹介しています。バンクーバー&ビクトリアでのフラワーガーデン巡りに、カナディアン・ロッキーのアクティビティ、ナイアガラの滝にプリンス・エドワード島、メープル街道、オーロラなどの大人気コンテンツから、ユーコン川のカヌートリップや青空マーケットといった知る人ぞ知るスポットまでがずらり。旅の日程作りに役立つおすすめ日数やシーズンなどの情報も網羅しています。カナダ旅行の主要目的となるところが絶対見つかるはずです!

カナダで学んで欲しい、先住民族についての話

トーテムポールは、カナダの西海岸に定住したハイダ族が発祥。バンクーバーのスタンレー・パークには8本のトーテムポールが立つ
トーテムポールは、カナダの西海岸に定住したハイダ族が発祥。バンクーバーのスタンレー・パークには8本のトーテムポールが立つ

イギリスやフランスからの移民たちにより建国されたカナダ。しかし、ここにはヨーロッパから人々がやってくるずっと前から暮らしている民族がいます。現地では「ネイティブ」や「ファースト・ネーション」と呼ばれる先住民族たちの文化を学ぶことができる博物館や美術館が、カナダにはたくさんああります。なかでも、特に行ってもらいたい施設を3つピックアップして紹介します。

大改修が行われている大ホール。州内から移築したさまざまなトーテムポールが並ぶ
大改修が行われている大ホール。州内から移築したさまざまなトーテムポールが並ぶ

バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)のキャンパス内にある博物館で、カナダの西海岸の先住民族に関してのコレクションは、世界でも最大規模です。館内には昔に掘られた本物のトーテムポールが並び、奥には世界の先住民族の装身具などが展示されています。博物館は現在大幅な改装中で、再オープンは2024年6月の予定となっています。

UBC人類学博物館
Museum of Anthropology at UBC

住所
6393 NW Marine Drive, Vancouver
TEL
604-827-5932
美しいジュエリーは惚れ惚れしてしまうほどの精巧さ
美しいジュエリーは惚れ惚れしてしまうほどの精巧さ

カナダを代表する先住民族アーティストといえば、ビル・リードです。先住民族のハイダ族出身の彼は、23歳のときに自らのルーツであるハイダ・グアイという島を訪れ、以来伝統文化復興のための創作活動に携わりました。バンクーバーのビル・リード・ギャラリーでは、彼が制作したトーテムポールやジュエリー、絵画などを見ることができます。今まで木で制作することが当たり前だったトーテムポールを違う素材で作ったことでも知られています。代表作の『The Spirit of Haida Gwaii, The Jade Canoe』は、バンクーバー国際空港の2階に展示されてます。

ビル・リード・ギャラリー
Bill Reid Gallery

住所
639 Hornby Street, Vancouver
TEL
604-682-3455
夏には施設の前で先住民族のダンスイベントが開催される
夏には施設の前で先住民族のダンスイベントが開催される

カナダの先住民族は、定住した地域ごとにいくつかの部族に分類することができ、文化や生活様式も異なっています。うちカナダの平原地帯に分布した部族はおもに狩猟により生活していました。そんな彼らの文化を知ることができるのが、カルガリーの南約150kmにあるヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ。施設の外には、見渡す限りの平原と急峻な崖が続きます。先住民族が狩りの対象としたのはバッファローで、ここは、バッファローを崖に追い込み落とすという猟が行われていた場所。建物内では狩りの様子の再現のほか、バッファローの骨や皮をどのように利用したのかなどの展示もあります。

ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ
Head-Smashed-In Buffalo Jump

住所
275068 Secondary Highway 785,Alberta
TEL
403-553-2731

コロナ禍で変わったこと、変わらないこと

カナダは、ファストフード天国! なかでも一番人気はカナダ発祥のコーヒー&ドーナツチェーンのティムホートン。写真はティムビッツというミニドーナツ
カナダは、ファストフード天国! なかでも一番人気はカナダ発祥のコーヒー&ドーナツチェーンのティムホートン。写真はティムビッツというミニドーナツ

コロナ禍を経て、世界中で電子マネーやスマホ決済が進むなどしていますが、カナダを旅した実感だと、それほど以前と変わらないように思えます。クレジットカードの普及率はもともと高く、現金もまだまだ使えます。物価は上がりましたが、以前の2倍、3倍ということはなく落ち着いている印象です。
それでも、円安の影響もあり、観光や食事、宿泊にかかる値段は以前よりも上がりました。「地球の歩き方カナダ24-25」では、食事やおみやげにかかる費用を節約できるスーパーマーケットやファストフードも特集しています。ぜひ参考にして、カナダの旅を満喫してください。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

4年ぶりの改訂版が登場!世界遺産カナディアンロッキーやナイアガラの滝からバンクーバー、トロント、モントリオール、オタワ、メープル街道&赤毛のアンのプリンス・エドワード島にオーロラ鑑賞まで、カナダ全土を網羅。全576ページのボリュームに最新情報&詳細MAPが満載の最強ガイド!

※当記事は、2023年10月24日現在のものです

TEXT、PHOTO:『地球の歩き方 カナダ 2024~2025年版』編集担当 田中健作(グルーポ ピコ)、PIXTA

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渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(関連記事)https://www.arukikata.co.jp/web/catalog/article/travel-support/

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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