森山未來の「地球の歩き方」inタイ②タイランド・ビエンナーレ&アカ族 inチェンライ

公開日 : 2024年02月12日
最終更新 :

テレビ大阪・BSテレ東ほかで放送中の「ドラマ 地球の歩き方」。次の舞台はタイ。アートに造詣が深い、俳優・森山未來がタイのアートに触れながら「アートとは何か」を見つめ直す旅へ。 第2話はタイ最北端の地・チェンライのタイランド・ビエンナーレでアート巡り。また、そこで出会った作品のルーツ、アカ族の村へ。

タイランド・ビエンナーレでアート巡り in「チェンライ国際美術館」

周囲に自然が広がるチェンライ国際美術館
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 周囲に自然が広がるチェンライ国際美術館

バンコクでのアート巡りを終え、今回の旅の目的でもある「タイランド・ビエンナーレ」を見に行くことに。
「タイランド・ビエンナーレ」とは、2年に1度都市を変えて行われる芸術祭のことです。3度目の開催となる今回の舞台となったのは、タイ最北端の地、チェンライ。「タイランド・ビエンナーレ・チェンライ2023-2024」と題され、オープンワールドをコンセプトとして2024年4月30日まで開催されているので、気になった方はぜひ!

「タイランド・ビエンナーレ」は、いろんな地域に作品が展示されているので、車をチャーターして巡るのがオススメ。

まずはメイン会場となる「チェンライ国際美術館」へ向かいました。チェンライ国際美術館は、本展に合わせてオープンした新施設。14組のアーティストの作品が展示されています。

サラ・ジーの映像作品
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 サラ・ジーの映像作品
王文志(ワン・ウェンチー)『Beyond the Site』
王文志(ワン・ウェンチー)『Beyond the Site』
ジョーに連絡を取ってくれたオットさん
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 ジョーに連絡を取ってくれたオットさん

展示マップを見て未來さんがいちばん気になったのは、タイを代表する映画監督でアーティストのアピチャッポン・ウィーラセタクンさん(通称ジョー)。2010年には映画「ブンミおじさんの森」でタイ史上初のカンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)を受賞するなど、今回のタイランド・ビエンナーレでも注目のアーティスト。
ジョーの作品を見に行こうと話していたら、声をかけてくれたのがアートディーラーのオットさん。「ジョーに会えるからついてきて下さい」と話すオットさんとジョーの元へ向かうことに!

チェンライ国際美術館

Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会
住所
WVR5+VG, Tambon Rim Kok, Mueang Chiang Rai District, Chiang Rai
アクセス
メーファールアン チェンライ国際空港から車で約10分
営業時間
9:00~17:00
休業日
祝日

ジョーとアートへの思いを語る in「バンメーマ小学校」

アートへの思いや葛藤を語ってくれたジョー
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 アートへの思いや葛藤を語ってくれたジョー

オットさんの紹介で、タイを代表する映画監督でアーティストのジョー(アピチャッポン・ウィーラセタクンさん)に会いに行くことに。

向かったのはチェンライ市内から車で約1時間半で到着する「バンメーマ小学校」。1960~2007年まで使われていたそうで、現在は廃校になっています。
校舎の中に入ると、ジョーが出迎えてくれました。ここでは、3つの教室を使って、ジョーのアート作品が2点展示されています。

「すべてのものはそれだけで十分に美しく、アートは必要ないのではないか」とアートへの葛藤を語るジョー。「アートは必要ないということを理解するために、映画やアートの制作は続けていく」と話してくれました。

アピチャッポン・ウィーラセタクン『Solarium』
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 アピチャッポン・ウィーラセタクン『Solarium』
また会うことを約束した未來さんとジョー
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 また会うことを約束した未來さんとジョー

バンメーマ小学校

住所
9242+5R6, Si Don Mun, Chiang Saen District, Chiang Rai
アクセス
チェンライ市内から車で約1時間半
営業時間
9:00~18:00(タイランドビエンナーレ開催期間中)

アカ族のアートを巡る in「バーンダム博物館」

「アカ族の文化を絶やさないために制作する」と話すブスイさん
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 「アカ族の文化を絶やさないために制作する」と話すブスイさん

ジョーとオットとお別れし、次に向かったのは「バーンダム博物館」。ここでは、タイ北部の建築様式の建物や民芸品を見られる建物が建ち並んでいます。ここでは、4名の女性アーティストのアートが展示されています。
なかでも特に気になったのは、ブスイ・アジョウさんのアート。彼女はタイ北部の国境周辺に住む山岳民族、アカ族出身。「軍事政権に迫害された歴史をアートで伝えたい」とアカ族の文化や伝説をテーマに制作していると話してくれました。

「バーンダム=黒い家」を意味する伝統的な建物
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 「バーンダム=黒い家」を意味する伝統的な建物
ブスイ・アジョウ『More Doom Ya Be E Long』
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 ブスイ・アジョウ『More Doom Ya Be E Long』
アカ族の伝統的な棺に翼が加えられたブスイさんの作品
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 アカ族の伝統的な棺に翼が加えられたブスイさんの作品

バーンダム博物館

Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会
住所
333 Nang Lae, Mueang Chiang Rai, Chiang Rai
アクセス
メーファールアン チェンライ国際空港から車で約15分
営業時間
09:00~17:00
休業日
不定休

ブスイ・アジョウのルーツ「アカ族」の村へ!

育てた鶏を調理して「軍鶏の雑炊」をふるまってくれました!
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 育てた鶏を調理して「軍鶏の雑炊」をふるまってくれました!

ブスイ・アジョウの作品に触れ、彼女の作品のルーツであるアカ族の村「フアイキーレックガオ村」を訪れることに。

チェンライ市内から車で約1時間半の場所にあるこの村では、約3000~4000人の村人が暮らしています。「アカ」とは「川から遠く離れる」ことを意味していて、昔川沿いで暮らして伝染病にかかった経験から、先祖代々川から遠く離れた山間部の急斜面で暮らすようになったのだそう。

到着すると、カラフルな刺繍の民族衣装をまとった村人たちがにぎやかに出迎えてくれました。彼らは普段、自給自足で生活していて、米や野菜、鶏などを育てています。お葬式のときには、自分たちで棺を作ることから始めて豚や水牛を捧げるのだとか。

そんな彼らが、ローカル料理でもてなしてくれました。心遣いに感謝しながら、伝統文化を五感で感じることができました。

アカ族は家を自分たちで建てているのだそう
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 アカ族は家を自分たちで建てているのだそう
囲炉裏があるキッチンの様子
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 囲炉裏があるキッチンの様子
アカ族で食べられているお餅もいただきました!
Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会 アカ族で食べられているお餅もいただきました!

フアイキーレックガオ村

Ⓒドラマ「地球の歩き方」製作委員会
住所
QGJ9+575, Tambon Wa Wi, Mae Suai District, Chiang Rai
アクセス
メーファールアン チェンライ国際空港から車で約2時間

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■TVer
・URL:https://tver.jp/series/srv92dl23x

筆者

「現代アートの震源地を特集 バンコク~チェンライ~プーケット」編 2024年2月3日、10日、17日放送

真夜中ドラマ「地球の歩き方」in タイ

出演者 森山未來

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