ドイツに春到来！プファルツ（Pfalz）地方へお花見に

プファルツ地方はドイツの南西部に位置し、場所によってはフランスのアルザス地方との国境を接する都市もある地域です。
ドイツで最も温暖な気候に属していることから地中海性気候であり、そのことからドイツワインの生産地の1つとして有名なほか、アーモンドやいちじく、レモンやオリーブなど地中海でよく作られる果物もドイツのこの地域で生産できるほどです。

私も以前この地域に短期間住んでいましたが、冬でも温かい日が多く、太陽を見ることが多かった思い出があります。

さて、そんなプファルツ地方で有名な季節イベントが「ドイツワイン街道のプファルツ　アーモンドの開花（Pfälzer Mandelblüte an der Deutschen Weinstraße）」です。
今年は2024年3月1日～4月7日までがアーモンドの花の開花シーズンとのことです。この時期はさまざまなイベントが各地で開催されるとのこと、地域全体が混雑することが予想されます。

今回私たちがアーモンドの花を見に訪れた町は、ギンメルディンゲン（Gimmeldingen）という町で、この町の隣にはノイシュタット・ヴァインシュトラーセ（Neustadt/Weinstrasse）と呼ばれる大きな都市が接しています。

ドイツ人の友人がこのノイシュタット・ヴァインシュトラーセ出身だったので、プファルツ地方でおすすめのアーモンドの花が見られる場所を教えて、と聞いたところ彼女の地元近くで有名なギンメルディンゲンがおすすめだよ、と教えてくれたのでした。
時期的に速いかな、と思いながらも私たちは見ごろの時期の初日、3月1日にその場所に訪れたのですが、ご覧の通り綺麗にアーモンドの花が既に咲き乱れていました。

ワイン畑とアーモンドの花が咲いている様子を同時に見られる景色は日本では見られない光景と感じました。私たちと同様にアーモンド開花を見に来た人たちが既にたくさんいました。皆さんきっとこの時期を心待ちにしているのでしょうね。

日本ではアーモンドがどのようにできるのか想像もしたことがなかったのですが、次の写真のように枝にアーモンドの実がなっていることを確認できました。

アーモンドがなっている様子は不思議な印象で、ピンク色の色鮮やかな花のそばに黒っぽい実がなっているコントラストが印象的でした。アーモンドに関する説明や歴史が近くの看板に詳細に記載されていたのですが、驚くべきことにアーモンドはナッツ類ではなくバラ科の、桃やアプリコット、プルーンと同類の植物だそうです。花の香りがあたりに漂い、春らしい雰囲気がたっぷりでした。

今回は私が訪れたギンメルディンゲンのアーモンド開花の様子をお伝えしましたが、プファルツ地方にはほかにもたくさんのアーモンド開花スポットが点在しているようです。興味がある方は、ホームページで検索してみてください。まだ2週間ほどシーズンが続きますので、ドイツらしいお花見を楽しみたい方は是非春のプファルツ地方に訪れてみてくださいね！この地域ならではの、春のワインイベントと合わせて楽しめること間違いなしです！