ウガンダ共和国グルメレポートNo. 1 - 高級4つ星ホテルのインド料理店
ウガンダを訪れました。
英語圏の東アフリカ諸国の中では「比較的安全」というイメージのある(筆者の主観による)同国ですが、昨今、これまでと比較して治安情勢はやや不安定になっています。
あくまでも「安全第一」で、ウガンダ特有のグルメやその他アフリカ大陸のグルメに挑戦してまいります。
- 「美味しい」は、記述がない限り筆者個人の主観です。
- 良い部分をピックアップできるよう、2回以上利用し、3種類以上のメニューを味わよう心がけています。
- 食の水準は発展途上であるという見方もあります。批評に終始せず、明るくユーモラスなレポートとなるよう心がけます。
- 本稿は「安全」のお墨付きではございませんので、旅行者の皆様におかれましてはくれぐれも体調とご相談の上で、利用をご検討ください。
インド料理店「Asian Fusion」
滞在しているホテルの傍にあるレストランを利用しました。東アジア出身の筆者は「アジアン」と聞くと、どうしても、まずは中国や東南アジアの料理を想像してしまいますが、同店のメインは南アジアの料理です。サーバーを努めるスタッフは現地ウガンダ人のようですが、マネージャーはインドの方でした。
かつて英国の植民地であったウガンダでは、現在も公用語として英語が広く使用されています。公用語をタジク語とし、ロシア語圏でもあるタジキスタンから訪れる筆者にとっては、コミュニケーションの壁が一気に取り払われるようでわくわくします。
店内の様子
ホテル併設のレストランとしては随分広々としています。座席は全て屋外に配置されており、降雨時にも利用できるよう一部の座席では屋根も設けられています。
噴水や樹木でデコレートされており、贅沢にスペースが使用されています。通りに面したテーブル席の座席はブランコになっていました。
メニュー
カレー等、南アジア料理のラインナップが多いものの、ホテルのレストランという性質上、ハンバーガーの類や中国料理のメニューも用意されています。夜間はバーとして営業しているため、フィンガーフードの種類も豊富です。
1人前: 39500ウガンダ・シリング (約1523円)
おなじみタンドールで焼いたチキンティッカを、クリーミーなトマトベースソースで煮込んだカレーです。やや冷めていましたが、暑いウガンダの夏でも食べやすいように、と施されたシェフの配慮なのかもしれません。
1人前: 25500ウガンダ・シリング (約983円)
食べやすく美味しいチャーハンです。使用される油の種類によるものなのかやや脂っこいのが難ですが、アフリカ大陸で口にするチャーハンとしては、特筆するほどの不満ではありません。
1人前: 41500ウガンダ・シリング (約1601円)
パティの焼き加減の好みは聴取されませんでしたが、火は中心までしっかりと通っていました。付け合わせは自動的に付帯されており、ソースも贅沢に2種類です。フライドポテトの厚みや揚げ加減は適度であり、オーロラソースとの相性は抜群でした。
昨今の政治情勢を踏まえた配慮なのか、バンズの頂点に突き出た楊枝には星条旗の姿はありませんでした。「生半可な気持ちでグレート・アメリカン・バーガーなどと名付けるのは如何なものなのか?」などとはもちろん聞きません。何を「グレート」とするかは人それぞれです。
飲み物もきちんと冷えた状態で提供されました。ノンアルコールの所謂「モックテル」、Nojitoもしっかりと作られたものであり大変美味でした。筆者は旅行者下痢症に悩まされがちなので、タジキスタンで培われたグラスと氷を避ける習慣は当地でも継続したいと思います。
一定数の国民がイスラム教を信仰しているウガンダでも、この時期イフタ―ルの案内が出るようです。信仰心を有する(あるいはそうでない)皆さま、Ramadan Mubarak!
おわりに
国際機関の事務所や大使館が密集する首都カンパラのナカセロ地区にあるホテル併設レストラン訪問がウガンダでの体験と言えるのかは怪しいですが、同店のメニューラインナップやサービスからは、ウガンダのホスピタリティーや外国人をターゲット層にした飲食店の傾向を垣間見た気がします。
同店は首都カンパラ市で浸透しつつある宅配サービスのアプリ「Glovo」に加盟しているため、遠隔で注文や支払いを完結し、自宅や出先でも気軽に料理を楽しむことができます。
Asian Fusion Restaurant
- 営業時間
- 10:00~23:00 (土・日は11:00~)
- インスタグラム
- @asianfusionkampala
- 英語メニュー
- あり
- アルコール飲料の提供
- あり
- 記載価格は2024年3月19日時点、OANDA(149.1円=1米ドル=3,865.85シリング)発表の両替レートに基づいて算出しています。
筆者
タジキスタン特派員
村中千廣
人道支援・開発援助分野でキャリアを構築しながら、駐在・渡航先での発見や観光情報を発信するライター。
【記載内容について】
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