【スペイン】必見!! 2024年のバレンシアの火祭り報告
早いもので火祭りが終わってもう1週間が過ぎました。ユネスコの無形文化遺産にも登録され、毎年世界中から観光客が押し寄せる火祭りは、今年は盛り上がりました。
火祭りはバレンシア市内以外に、近隣の自治体でも催されるため正確な数字はわかりませんが、バレンシア市と隣接する4つの自治体だけで19日の夜に大小合わせて400近い可燃性のオブジェ(現地では簡単にファジャと呼びます)が燃やされました。
ファジャはその制作費に応じて全部で23の部門に分けられています。各部門の中で審査があり順位がつけられられるのですが、やはり注目されるのは一番製作費が高い特別部門です。今年は製作費96,000ユーロ(現在のレートで約1600万円!!)以上の9つのファジャが特別部門に名を連ねました。そのうち8つを見たので、ここでご紹介したいと思います。
まずは第9位から
8位は見逃してしまったので、お次は7位になります。
続いて6位。ここは今回もっとも製作費が高く、245,000ユーロ(約4000万円)でした!!
5位はこちらです。フリーダ・カーロがインパクトありますね。
次は4位。中央の女性はマリー・アントワネットでしょうか?
いよいよベスト3です。まず3位はこちら。
続いて2位。完成後には見に行けなかったので、設置中の写真です。ここは去年は1位でした。
そして1位!! 気候変動がテーマのファジャでした。
私が気に入ったファジャ2つは製作費がもう少し低めのところだったのですが、せっかくなのでご紹介します。
私の好みはわかりやすいですね(笑)
こうやって並べて見ると、火祭りアーティストによって作風が異なることがよくわかって面白いですね。バレンシアにはファジャの制作を生業とする専門のアーティストが数多く存在するのですよ。
最終日19日の夜に燃やすところは、家のすぐ近所で見ました。小さいファジャだと混まないし、すぐ近くで炎の熱さを感じながら見ることができます。小さいとはいえ、点火する前にはここで打ち上げ花火が上がり、点火後は爆竹が鳴り響き楽隊が音楽を奏で、華々しいフィナーレでした。
いかがでしたか? 日本ではよくファジャのことを張り子人形と言いますが、スケールが違いますよね。来年の火祭りにはぜひ実物の迫力を感じにお越しください。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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