ブリエンツ・ロートホルン鉄道

Brienz Rothorn Bahn

蒸気機関車に乗って小旅行

展望台とは上からの眺望を楽しみに行く場所だが、ロートホルンの場合、楽しみは麓から始まる。
ブリエンツ・ロートホルン鉄道BRBは、世界の鉄道マニアの憧れの的。日本でもおなじみのアプト式登山鉄道で、最大勾配はユングフラウ鉄道と同じ250パーミル。そして機関車が、傾斜のぶんだけボイラーを傾けた蒸気機関車なのだ。SLとしては世界一急勾配で、スイスで唯一、電化されていない鉄道でもある。天井までガラス張りのかまぼこ型客車が赤くてまたかわいい。客車は1両か2両しか連結しないが、混雑時には何台も連なって運行される。SLのほかにディーゼル機関車も数台あり、混雑時にはディーゼルも運行しているので、チケット購入時に確認しておきたい。
乗り込んだら、できれば進行方向左側に座ろう。SLは何といっても音がいい。プホーッと汽笛を鳴らして出発。シュポッシュポッと蒸気を上げながらゆっくりと上っていく。木の間越しにトルコブルーの湖とおもちゃのような町を見下ろし、断崖をかすめ、やがて森林限界を越えてアルプに出ると中間駅プランアルプPlanalpに停車。ここで機関車に給水する様子を見学できる。さらにヘアピンカーブとトンネルをいくつか過ぎ、ロートホルン・クルム(山頂駅)まで約1時間の旅だ。
山頂駅のそばにはレストランとギフトショップ、ホテルがある。
天気がよければロートホルン山頂(2350m)まで20分ほど歩いてみよう。正面にひときわ大きくそびえているのがアイガーで、ユングフラウは遠慮がちに見える。メンヒの姿はほとんどアイガーに隠れている。そのずっと左には、ベルナーアルプス最高峰のフィンスターアールホルン(4274m)も見えている。手前にはブリエンツ湖とインタラーケン、マイリンゲン、北東に目をやればリギ、ピラトゥスまで望める。

写真

基本情報(ロートホルン鉄道)

乗り場はブリエンツ駅の正面。ここからSLで約1時間。ブリエンツに着いたらすぐにチケットを買い、出発時刻まで町をひと回りしてくるといい。'23年の運行は中間駅までが5/6〜。フル運行は6/3〜10/22。
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