アッペンツェル

Appenzell

スイスの北東部に位置し、ドイツとの国境にも近いアッペンツェル地方は、4000m級のアルプスも氷河もなく、いわゆる“アルプスの観光開発”とは無縁の地域。それだけに現在でも古きよきスイスが残っている。
なかでも、印象的な切妻屋根にカラフルな壁画と小窓の家並みが美しい町アッペンツェルは、牧歌的な田園生活を送る、いかにも「スイスの村」といったイメージだ。特に日本人には何か懐かしささえ感じさせる。
1991年になってようやく女性の参政権が認められたという超保守的なこの地域は、牧畜と酪農が中心で、かたくななまでに自分たちのライフスタイルを守っている。
世界的に有名なチーズ「アッペンツェラー」のほか、アルプホルン、刺繍、カウベル、木工品など、おもに農閑期に行われる手工芸は現在でも盛んで、この地域の代表的産業のひとつとなっている。

アッペンツェルの歩き方

駅前の並木道ポスト通り Poststrasseを5分ほど歩いていくと、そこは小さな町の中心部。ポスト広場の突き当たりをポスト通りに沿って右へ回り込めば市庁舎に到着する。1階には観光案内所も入っている。この前の通りが町のメインストリートで見どころでもあるハウプト通り Hauptgasse。通りにはかわいい民芸品やアッペンツェラーチーズを売る店が並ぶ。この一軒一軒の家の壁には、カラフルな壁画と装飾が施されており実に見事。観光案内所の入っている市庁舎の東側にはアッペンツェル博物館 Museum Appenzell、その右奥には聖マウリティウス教会 Kirche St. Mauritiusがある。
反対にハウプト通りを西に行けば、町の中心ランツゲマインデ広場 Landsgemeindeplatz。年に一度4月の最終日曜に住民が集まって野外集会(ランツゲマインデ)を開くことで有名。集会は11:00頃から始まり、最初に民族衣装に身を包んだ代表者が出てきて開会を宣言。その後は具体的な討議に入る。もちろん儀式は観光用だが、話し合われる議題は本物。たいした問題がなければ2時間程度で終わるが、年によっては議論が白熱し、夕方までやったことがあるとか。この日のホテルの確保は非常に難しいので、早めに予約を。

アッペンツェルへのアクセス

私鉄 Appenzeller Bahnenでザンクト・ガレンから約40分、ゴッサウ Gossauから約40分。ザンクト・ガレンからは約30分ごと。シャフハウゼンからはヴィンタートゥール、ゴッサウを経由して2時間9〜14分ほど。

基本情報

アッペンツェル・インナーローデン
使用言語
ドイツ語
標高
785m
郵便番号
CH-9050
エリアコード
071(市内通話の場合でも初めにエリアコードをプッシュする)
Appenzellerland Tourismus
住所
Hauptgasse 4
電話番号
(071)7889641
開館時間
5〜10月
月〜金曜 9:00〜12:00
13:30〜17:00
土曜 10:00〜17:00
日曜、祝日 11:00〜17:00
11〜3月
月〜金曜 9:00〜12:00
14:00〜17:00
土・日曜、祝日 14:00〜17:00
4月
月~金曜 9:00~12:00
13:30~17:00
土曜 10:00~17:00
日曜、祝日 11:00~17:00
最終更新 :

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