アッペンツェル地方

ウルネッシュUrnäschは、軒先に花を飾った家が連なる静かな村。素朴なガストハウスに泊まって特産のチーズを味わったり、付近の野山を牧草や牛の匂いのなか散歩するのも楽しい。また、この村にはアッペンツェル習俗博物館Appenzeller Brauchtumsmuseumがあり、牧畜、酪農を中心とするこの地域の生活様式を伝える品や祭りの衣装が展示されている。
標高2502ｍの山センティスSäntisは、アッペンツェル地方の最高峰で、頂上までロープウエイで行くことができる。ユングフラウやアイガー、ピラトゥスなどのアルプスを望む絶好の展望台だ。ロープウエイの乗り場は、麓のシュヴェッガルプSchwägalpにある。ウルネッシュからシュヴェッガルプまではポストバスで27分。ほぼ1時間おき。
ヴァッセラウエンWasserauenは、アッペンツェルからさらに奥へ入った鉄道の終点に当たる。ここからロープウエイでセンティスを望む展望台エーベンアルプEbenalp（1640ｍ）へ行ってみよう。7:30〜18:00頃（夏期は延長・冬期は短縮あり）の15分に1便出ていて、所要6分。山頂からはいくつものハイキングコースが延びている。
また、センティスを湖面に映す秘境ゼーアルプ湖Seealpsee（1142ｍ）へは、ヴァッセラウエンから約3km、歩いて約1時間だ。エーベンアルプから湖畔へのハイキングコースもある。
アッペンツェルの北東にある小さな町ガイスGaisから、オーストリアのフォアアールベルクVorarlbergの山並みを見ながら、急坂をラインの谷へ下りた所にアルトシュテッテンAltstättenの町がある。その昔、ボーデン湖からクール〜イタリア方面、またアールベルク峠〜チロル方面への通商でにぎわった所だ。旧市街のマルクト通りMarktgasseには、アーケードLaubenも残っている。歴史博物館Museum PresteggがGerbergasseにある。