【ハワイ 旅の最新事情】ハワイ旅行最新レポ! 出入国の流れをご紹介

公開日 : 2022年08月29日
最終更新 :
ワイキキ・ビーチにはたくさんの人が集まる
ワイキキ・ビーチにはたくさんの人が集まる

ロックダウンにより観光客が激減したハワイですが、2022年8月現在、たくさんの観光客でにぎわっています。そろそろハワイに……!と考えている人も多いのではないでしょうか。気になる日本―ホノルル間の出入国の流れや、準備しなくてはいけない書類、現地ワイキキの様子などについてまとめました。

日本出発時に準備すべきもの

日本出発時に準備すべきもの
成田空港のチェックインカウンター

2022年8月現在、ハワイ渡航にはパスポート、ESTA、海外渡航用ワクチン接種証明書、宣誓書が必要。以下にて詳しくご紹介します。

・パスポート
旅行者の国籍や身分を証明するもの。帰国日までの残存有効期間が記載されているかどうかチェックを。できれば入国時に残存期間が90日以上あることが望ましいです。

・ESTA
米国へ渡航する場合に必要なビザ免除プログラム。オンラインで申請できるので、遅くとも出発の72時間前までには申請を完了しておきましょう。料金は$21。

・海外渡航用ワクチン接種証明書
ハワイへの渡航には、2回のワクチン接種が義務付けられています。ワクチン接種を証明する書類の取得は、住民票のある自治体への申請が必要。基本的に郵送でしか受け付けていない所が多く、市区町村によって発行に必要な日数が異なるので、早めの申請が安心です。
また、スマートフォンとマイナンバーカード(通知カードでは不可)を持っている場合は、デジタル庁が運営するアプリ「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」により、二次元コード付きの接種証明書を取得することも可能。空港のチェックインカウンターなどで提示すればスムーズに手続きを済ますことができます。

・宣誓書
2歳以上のすべての旅行者に必要で、CDC指定のリンク
https://www.cdc.gov/quarantine/pdf/Proof-of-COVID-19-Vaccination-For-Noncitizen-Nonimmigrants-Passenger-Disclosure-and-Attestation.pdf)からダウンロード。必要事項を記入し、航空会社のチェックインカウンターで提出します。

ZIPAIRのチェックインカウンターでは宣誓書の配布も
ZIPAIRのチェックインカウンターでは宣誓書の配布も

宣誓書については、米国政府がすべての航空会社に回収を義務付けているため、用意し忘れてしまってもチェックインカウンターでもらえることも。ただ、スムーズにチェックインするためには事前に用意しておいたほうがよいでしょう。

今回搭乗したZIPAIRでは、新型コロナウイルスに関する必要書類を一括登録できるデジタル証明書アプリ「VeriFLY」を導入していました。フライト情報、海外渡航用ワクチン接種証明書、宣誓書を登録し、承認されるとチェックインがよりスムーズに(紙での宣誓書提出が不要になる)。これは各航空会社によって異なるので、事前に確認してみくださいね。
またチェックインカウンターでは、滞在先や緊急連絡先の開示を求められることもあります。航空会社規定の紙に記入すればOKなので、特にこちらで用意しておく必要はありません。

チェックインカウンターは1時間待ち……なんてことも

チェックインカウンターは1時間待ち……なんてことも
チェックインカウンターで新型コロナウイルスに関する書類を提出

ホノルル行きの便数はまだ制限されているため、チェックインカウンターはかなり混雑します。この日は19:15のZIPAIRのフライトで、チェックインカウンターに到着したのは16:30ごろでしたが、すでに行列が……。結局チェックインが完了したのは18:00過ぎでした。用意する書類が多いため、手続きに時間がかかることが要因のようです。最低でも出発の3時間前には空港に到着しておきたいですね。

成田空港第1ターミナル4階
成田空港第1ターミナル4階

ちなみに、成田空港のショップ&レストランは一部のカフェやファストフード店のみオープンしていますが、いまだ休業中のお店や17時ごろには閉店してしまう店が多く、閑散としています。

いざ出発! 搭乗ゲートへ

いざ出発! 搭乗ゲートへ
成田空港の出発ゲート。ここで見送りに来た人とお別れ

搭乗開始時刻の少し前には指定のゲートで待機しておくのがベスト。航空会社によってはゲートの場所が遠く、徒歩で数分かかる場合もあるので早めの手続きをおすすめします。搭乗ゲートまでの流れは、以下の通りです。

・機内持ち込み手荷物のチェック
手荷物のセキュリティ検査のため、荷物はX線検査、旅行者は金属探知機のゲートをくぐります。ナイフ、はさみといった刃物類は持ち込めないので機内預け荷物に入れておきましょう。また100mlを超える液体類も没収されてしまうので要注意。

・税関申告
高価な貴金属や、外国製の時計などを持って出る場合などは申告が必要。特に申告するものがなければ出国審査へ。

・出国審査
「顔認証ゲート」を利用して手続きをします。ICパスポートを機械でスキャンし、カメラで撮影した顔の画像と照合。問題がなければそのまま通過し、搭乗ゲートへ進みましょう。

機内での過ごし方

機内での過ごし方
機内ではマスクの着用を

機内では航空会社のルールに従って過ごしましょう。基本的に機内では食事以外はマスク着用が必須。万が一マスクを持っていない場合は客室乗務員に頼めば予備をもらえます。

筆者はバターチキンカレーをチョイス。しっかり辛くておすすめ
筆者はバターチキンカレーをチョイス。しっかり辛くておすすめ

食事をする際も大きな声で喋らないように気をつけたいですね。ZIPAIRは一人ひとり食事の有無やメニューを選べるスタイルで、選択肢も豊富。どの料理も本格的です!

6時間30分〜7時間のフライトが終了! 待ちに待ったハワイへ

6時間30分〜7時間のフライトが終了! 待ちに待ったハワイへ
通路に沿って歩いていけばよいので迷うことはない

飛行機を降りたら、2階に移動し入国審査場へ向かいます。これまでは、ESTAを取得している人が利用できるAPCキオスク(自動入国審査端末)を使って手続きをしていましたが、2022年8月現在は廃止されています。入国審査はすべて検査官との対面手続きで、パスポートの読み取り、指紋認証、税関申告に関する簡単な質問(滞在日数、渡航の目的、所有している現金の額、滞在場所などをランダム)に答えたら、1階の荷物受け取り場所へ。

空港を出て感じるハワイの風はなんとも言えない心地よさ
空港を出て感じるハワイの風はなんとも言えない心地よさ

荷物をピックアップし、税関の申告(ある場合のみ)を終えたら左側にある団体旅行客用の出口へ進みましょう。出口はこれまで2ヵ所ありましたが、2022年8月現在は1ヵ所のみ。日によって右側の個人旅行客用の出口へ進む場合もあるようです。

ワイキキの雰囲気は? マスクはしなくてOK?

ワイキキの雰囲気は? マスクはしなくてOK?
たくさんの人が集まるワイキキ・ビーチ

ロックダウン中にはまったく観光客がいない……という状態だったワイキキも、今ではすっかり以前のにぎわいを取り戻しています。日本人の姿こそまだあまり見かけないものの、おもにアメリカ本土や韓国からの観光客が多く、ワイキキでディナーを楽しむのであればどのレストランも予約しないと入れないほど。ワイキキ・ビーチもたくさんの人でにぎわっていますよ。

またハワイでは、現地でのマスク着用義務がないため、町なかを歩いている人を見てもマスクを身につけていない人がほとんど。だからといって、マスクをつけていてもジロジロ見られるようなこともありませんし、レストランやショップ、ホテルで働くスタッフなどは現在でもマスクをつけている人が多いです。自分だけでなく、相手に感染させないという意味でもマスクは常備しておくとよいでしょう。

日本帰国に必要なもの

日本帰国に必要なもの
ワイキキ・ショッピングプラザにあるワイキキPCRテストセンター

楽しいハワイ旅行も過ぎるのはあっという間。無事に帰国するために準備すべきことがあります。
2022年8月現在、日本帰国の際には現地出発72時間前に受検した陰性証明書の提出が必要(ワクチンを3回接種している人は、 2022年9月7日以降この提出が免除となります)。PCR検査は出発2日前の受検が推奨されています。ワイキキをはじめ各所にクリニックやテストセンターが設置されていて、日本語対応可能な場所も多いので安心です。予算は証明書の発行速度や検査方法によってさまざまですが、だいたい$150~300。各クリニックやテストセンターの公式サイトから事前予約しておくとスムーズです。

■ワイキキのおもな日本語対応可能なPCR検査場
・ワイキキPCRテストセンター
住所: ワイキキ ショッピングプラザ4階 #410
検査時間: 8:00~17:00 (最終受付16:30)
定休日: 無休
料金: $150~
URL: https://www.lealeaweb.com/pcr

・アロハPCRテストセンターbyロバーツ
住所: 2155 Kalakaua Ave.(バンクオブハワイ#604)
検査時間: 8:15〜16:15
定休日: 無休
料金: $150〜
URL: https://jp.robertshawaii.com/oahu/pcr-testing/

陰性証明書の一例
陰性証明書の一例

検査が終わると登録したメールに検査の結果が送られてきます。ハワイ出発のチェックインカウンターで提示を求められる場合があるので、念のため、検査をしたクリニックやテストセンターや滞在しているホテルにプリントアウトを頼むとよいでしょう。

アプリインストール後の画面
アプリインストール後の画面

陰性証明書を手に入れたら、次はアプリ「MySOS」の登録へ。これは、日本帰国時の誓約書、ワクチン接種証明書、PCR検査陰性証明書の登録が一括ででき、日本入国の前にアプリ上で検疫手続きの一部を事前に終えることができるというもの。搭乗便到着予定日時の6時間前までにアプリかウエブサイト上での事前登録が必要です。

登録方法は簡単で、まずアプリ「MySOS」をスマートフォンにインストール。検疫手続事前登録のボタンを押し、誓約書の記入、ワクチン接種証明書、PCR検査陰性証明書のデータ(スクリーンショットまたは出力紙を撮影した画像)をアップロード。質問表に答えて登録が完了すると、赤色の画面から「審査中」を意味する黄色の画面に切り変わります。

この画面が表示されたらひと安心
この画面が表示されたらひと安心

無事審査にパスすると、写真のような青色の画面に切り替わるので、ハワイ出国時の空港チェックインカウンターや、日本到着時の検疫官には登録完了後のQRコードが表示された画面を見せればOK。
もしスマートフォンを持っていない場合は、ハワイで事前にホテルなどのPC環境がある場所で「MySOS Web」にアクセス。メールアドレスを登録後、ログインをして上記同様必要書類のデータをアップロードして、審査にパスした画面をプリントアウトしておきましょう。

出発3時間前には空港へ

出発3時間前には空港へ
ダニエル・K・イノウエ国際空港のチェックインカウンター

いよいよ日本へ帰国。後ろ髪を引かれながらもダニエル・K・イノウエ国際空港へ向かいます。こちらも日本の空港同様、チェックインカウンターがとても混み合うため、出発3時間前を目安に到着するようにしましょう。チェックインカウンターでは、パスポートと「MySOS」のQRコード画面を提示すればOK。

時間帯によっては検査までのラインがかなり混雑する
時間帯によっては検査までのラインがかなり混雑する

託送荷物を預けて、セキュリティ検査へ。パスポートと搭乗券を見せたら、手荷物はX線検査、旅行者は全身スキャナーを通ります。問題なければ、ゲートへ進みましょう。日本同様、刃物類や液体類は持ち込めないので手荷物の中に入っていないか確認を。

空港内ゲートラウンジはブランドショップ以外営業

空港内ゲートラウンジはブランドショップ以外営業
すべてのショップがオープンしているわけではないが、にぎやか

ゲートラウンジは免税店やフードコート、レストランやカフェなどは営業しています。搭乗時間までおみやげを買ったり、食事をして過ごすとよいでしょう。ほとんどの高級ブランドショップは休業していました。
機内では、「携帯品・別送品申告書」が配布されます。検査を受ける1家族ごとに代表者が1枚受け取り、記入するようにしましょう。

日本到着!パスポートと「MySOS」を準備

日本到着!パスポートと「MySOS」を準備
初めに渡される検査判断シート

日本に到着したら、検疫ブースを通ります(ここで体温の測定も行われます)。その後「MySOS」の有無を確認され、QRコードの画面を提示すると写真のような検査判断シートを手渡されるので二次検査へ。万が一「MySOS」を登録していなかったり、不備があってブルーの画面になっていない場合は、このタイミングであらためて登録し直すことができます。

ブルーの紙を持って入国審査へ
ブルーの紙を持って入国審査へ

次のブースへ進み再度「MySOS」のQRコードとパスポート、検査判断シートを渡し問題がなければ、検疫所発行のブルーの紙と健康カードをもらい入国審査へ進みます(ブルーの紙は入国管理局のスタッフに提示が必要)。健康カードは帰国後待機が必要な人のみ記入するものなので、「MySOS」が無事に登録できていればハワイからの帰国の場合は記入不要です。

このあとは通常通り、「顔認証ゲート」を利用して入国審査を終えたら荷物を受け取り、税関であらかじめ記入した「携帯品・別送品申告書」を検査官へ渡して無事帰国となります。

今後は、9月7日以降、日本帰国の72時間前陰性証明書が条件つきで免除となる点が追い風になりそうですね。また、万が一現地で陽性になってしまった場合は5日間の自主隔離が必要。商品によって適用範囲は異なりますが、海外旅行保険に加入していれば延泊代や航空券のカバーもあるため、必ず保険には加入するようにしましょう。しっかり事前準備や対策をして、思う存分久しぶりのハワイを満喫してくださいね。

[2023年3月追記]
MySOSの取り扱いは、2023年1月13日をもって終了しました。日本入国のための検疫手続き(ファストトラック)は「Visit Japan Web」をご利用ください。
・URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

約2年のときを経て2022年8月4日に最新版が発行になった『地球の歩き方ハワイⅠ』。

グルメやショップの最新情報のみならず、ハワイの歴史や旅の準備まで、圧倒的な情報量でハワイ旅行をサポートします。withコロナ旅の不安を解消するコンテンツも満載なので、次回のハワイ旅のお供にぜひお手に取ってみてください!

※当記事は、2022年8月29日現在のものです

TEXT: 『地球の歩き方 ガイドブック C01 ハワイI オアフ島&ホノルル』編集担当 原万有伊   

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

【記載内容について】

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