やっぱり台湾は私たちの味方! 心に寄り添う台湾のことばと絶景

公開日 : 2022年11月02日
最終更新 :

台湾取材を長年続ける地球の歩き方が厳選した、心に寄り添う台湾らしいことばと絶景が満載の、珠玉の1冊が登場!緑豊かな「麗しの島」は格言の宝庫。たとえ厳しいことばでも思いやりと絆を大切にする台湾の人の優しい気持ちが隠されています。どのページを開いても会えるすてきな景色とことばから、おすすめをご紹介。

愛に満ちた台湾の優しさと厳しさ

前向きに、日々しなやかに生きるためのことばを厳選
前向きに、日々しなやかに生きるためのことばを厳選

自分を大切に思い、人を気にかけて、時にはお節介すぎる優しさを発揮する台湾の人々。本書では、台湾の人々に根ざした、前向きに生きるヒントになることばを5つのカテゴリーで紹介しています。

第1章は「愛」にあふれた優しいことば。そっと寄り添い、生きていることのすばらしさを教えてくれます。
第2章は前に進む「勇気」が出ることば。大丈夫というひと言が前を向かせてくれるでしょう。
第3章は「エール」を送ることば。「加油(頑張って)!」と背中を押してくれるようで、希望が見えてくる気がします。
第4章は「信頼」のことば。笑顔で「いいね!」と言い合える世界が開けることでしょう。
第5章は「感謝」のことば。感謝する気持ちを忘れないことの大切さが込められています。自分が健やかに過ごせたら、きっと人を思いやる気持ちももてると信じられることでしょう。

台風の強風で落下した看板がぶつかり、曲がってしまったポスト
台風の強風で落下した看板がぶつかり、曲がってしまったポスト

まずご紹介するのはこんな台湾のことわざ。

『腕の骨を折って、かえって強くなる』

どんなことが起きても踏ん張ってさえいれば大丈夫。そして、起きてしまったことを嘆くより、今こうして存在することに感謝する気持ちがあればいいんだよ、と言いたげなポストが台北市内に保存されています(南京東路・龍江街の交差点)。

仲良く2つ同じような角度で傾いたその様子に愛嬌があって、写真撮影の人気スポットでもあります。この愛くるしいポストを見るだけでも笑みがこぼれてきませんか?実際にこの場所を訪れると心が和んで元気が出てくる気がします。行ってみたくなった人も多いはず。各ページには写真の地名や名称、モチーフの解説もあるので、次の台湾旅行の行き先選びにも使っていただけます。

日本にも同じ意味合いのことわざが多い!

創業は夜市の屋台からという有名店も台湾に多い(中壢観光夜市)
創業は夜市の屋台からという有名店も台湾に多い(中壢観光夜市)

『年をとって名をなすには、若いときの勤勉である。』

今が大変でもいつかは報われる、という意味のことわざが台湾にあります。日本にも「若いときの苦労は買ってでもせよ」ということわざがあり、日本も台湾も同じ価値観を共有していると実感できます。国や境遇が違っていても、人生の先輩たちは私たちにエールを送ってくれています。

グルメ天国の台湾には、食べ物に関することばも多数あります。おいしそうな台湾スイーツの写真に、とっておきのことばを合わせて紹介しています。台湾に行ったら食べたいものをチェックしておくのもおすすめです。台湾名物を食べれば、心も体もパワーをチャージできるでしょう。

情にあつく、相手を気遣うことの大切さ

信仰を集める台北最古の仏教寺院「艋舺龍山寺」
信仰を集める台北最古の仏教寺院「艋舺龍山寺」

『三歩行けば小さい廟、五歩行けば大きい廟。』

いたるところに寺廟がある台湾。生活に密着している信仰心と感謝の心で、参拝という行為が習慣づけられています。神様に感謝を捧げるとともに、みんなの平安を祈願して、明日への希望をつなげています。

みんなのために、という考えを持つ台湾の人は、情にあつい人たちでもあります。日本で起きた自然災害に対して多額の寄付金を寄せてくれたことを覚えている人も多いでしょう。困っている人がいれば心を寄せて、自然に、迅速に行動する台湾の人の心根にあるものを、ことわざや言い伝えが教えてくれています。ページをめくるたびに現れる台湾のことばと絶景から、そんな「台湾パワー」を少しでも味わっていただけるに違いありません。

カリスマ政治家や企業家、有名シェフなど心に響く名言を厳選

夕暮時に現れる鏡張りの反射が幻想的な「高美湿地」
夕暮時に現れる鏡張りの反射が幻想的な「高美湿地」

『いつか、ログアウトするときの世界がログインしたときよりもよくなってほしい。』

世界中から注目を集める台湾のデジタル担当大臣、オードリー・タン(唐鳳)氏のことばです。簡単なことなのに、魂に刺さってきます。台湾の著名人たちは、次世代、またその次の世代に貢献するために、何が自分にできるのか、どう動くべきかを熟考し、また行動する原動力が持てることを幸せと感じています。

時代や自然に揉まれながらも生き抜いてきた台湾ならではのことばには、探していた答えのヒントがあるかもしれません。ときには厳しくいさめ、ときには優しく手を差しのべてくれることばの数々を、台湾の絶景写真とともに紹介しています。台湾を訪れたい、という旅心を刺激してくれるでしょう。

じんわりとあたたかくて、心に届く先住民のことば

台湾先住民で最多のアミ族による豊年祭のダンス
台湾先住民で最多のアミ族による豊年祭のダンス

『地元や故郷を大切に思い、心のよりどころをもとう。』

故郷を離れて生活する人も多いなか、ふとした瞬間に出るのがイントネーションだったり風習の違いだったりします。個性を作るひとつの要素が郷里での思い出かもしれません。懐かしさに甘えるとしても、謙虚さや敬意を忘れないようにと、台湾に暮らす先住民や各地から台湾に来た先人たちが教えてくれています。 

ことばのイメージに合う風景をはじめ、ゆかりのある場所、台北101といった観光名所はもちろん、知られざる絶景も多数登場します。また本書では、各ことばの背景を説明する解説文も掲載。台湾の文化や慣習についても触れており、ことばが生まれた台湾という場所についても理解が深まるでしょう。

自分にも、贈り物にもぴったり

気になるフレーズや目に留まった絶景のどこからでも、好きなようにページをめくって読み進めてください。他民族・多言語の台湾という歴史や文化から生まれたことばの数々が心に寄り添ってくれたら、毎日笑顔で過ごせるヒントがきっともらえるはずです。スピーチなどにも引用できそうなシンプルでも奥深いことばも掲載しています。

※当記事は、2022年11月1日現在のものです

TEXT: 『心に寄り添う台湾のことばと絶景100』編集担当 阿多静香
PHOTO: iStock

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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