散歩しやすい旧市街はモロッコのエッサウィラ。かわいいお土産と美味しいおやつの特集です!
2015年に北海道の稚内でフェリーに乗り、軽自動車で南アフリカまでドライブした夫婦です。
アフリカのモロッコで、コロナ騒動に巻き込まれてしまいました。ワクチン接種のために日本へ一時帰国し、2022年5月、モロッコに戻りました。
ロシア・ウクライナ問題が落ち着くまで、しばらくモロッコの小さな港町、エッサウィラで過ごします。
今回は、筆者が滞在中のエッサウィラの歴史、世界遺産のメディナ(旧市街)をお送りします。
散歩ルート、お土産、おやつ、観光の注意点をご紹介します。
目次
かわいい城壁に囲まれた世界遺産
モロッコのエッサウィラ市は、紀元前800年ごろ、フェニキア人の港として始まりました。
大航海時代の16世紀には、ポルトガル人が北アフリカ交易の拠点として要塞化しますが、ベルベル人の激しい抵抗により4年で撤退。
18世紀半ばに、フランス人の建築家テオドール・コルニュが、ヨーロッパの要塞建築を取り入れて設計したのが、メディナ(旧市街)です。
灰褐色の城壁に囲まれたメディナは、2001年、世界遺産に選ばれました。
エッサウィラのメディナは、有名観光地のマラケシュやフェズと比べると小さく、さほど迷路化されていません。
地図を読むのが得意ではない方でも、安心して散策することができます。
下の地図の青い線がメインストリートです。
メディナにしては道幅が広く、6mほどあります。
地図の右上、北東のドゥカラ門から反対側の門まで600m。ゆっくり歩いても10分程度です。
ドゥカラ門から200~300mは、野菜、果物、衣料品、靴や雑貨までなんでもそろう商店街となっており、地元の人たちの活気に満ちています。
そのまま進むとホテルやカフェが増え、左右に伸びる路地に絨毯や茶器を並べた土産物屋が軒を連ねます。
メインストリートを背中に意識して、路地を探検してみましょう。子猫を追いかけて迷子にならないように気をつけてくださいね。
出口の門に着いたら右方向へ進み、ムーレイ・エル・ハッサン広場へ。大道芸人や路上ミュージシャンのパフォーマンスが見られます。
城壁に沿ったスカラ通りを北へ進むと、細い道にはギャラリーや小さな宝石店、革製品店、おしゃれなレストランが並びます。
出口の門から出て数分も歩くと、大砲が並ぶ城壁の上へ登れます。この城壁から眺める夕日はとても美しく、知る人ぞ知る絶好の夕日ポイントです。
ショッピング(お土産)
筆者が2002年に初めてモロッコを訪れたときは物売りがしつこかったのですが、今ではそのような物売りも少なくなりました。押し売りまがいの値段交渉に煩わされることなく、気軽に店内を見てまわれます。
さて、ここでモロッコの代表的なお土産を紹介いたします。
強引な営業は減ったとはいえ、少しはふっかけられますから、値引き交渉の参考にどうぞ。
モロッコ料理に欠かせないタジン鍋
直径約30cmの鍋の初めの言い値は、140モロッコ・ディラハム(約1890円/以下MADと表記)。また来るね、と帰るフリをすると、慌てて値段を下げてきます。90MADで買いました(約1210円。2022年6月7日のレート。以下同様)。
椰子の葉や水草で編まれた、かご
一時帰国したときは大中小と大きさの異なるものを入れ子にして、手荷物として飛行機に持ち込みました。
室内履きにバブーシュ
皮や椰子の葉で作られた靴、バブーシュ。
モロッコといえば、絨毯
意外に(と言っては失礼ですが)モダンなシンプル柄がたくさんあります。50枚くらい日本に持ち帰って絨毯屋を開こうかな、としばし腕を組んで考えたものです。
色とりどりの陶器、絵皿。
カラフルなものからシックなものまで、さまざまな種類があります。
Thuya(チューヤ)
エッサウィラの名産、Thuya(チューヤ)という木による木工品。
アルガン・オイル
店先に石臼があれば、アルガン・オイル屋さんです。
アルガンの木はエッサウィラ近郊だけにしか自生せず、100kgの実から1リットルくらいしかとれないという貴重なオイルです。
甘いソース「アムルー」
アルガンオイルに、アーモンドやピーナツ、ハチミツ等を加えた甘いソースを「アムルー」と呼びます。
わが家の朝食の定番で、パンにつけて食べます。
ひと瓶60MAD(約800円/200ml)。
猫が店番をする雑貨屋さんもあります。
いつも寝てますが……。
散歩中のおやつ
散歩のお伴に、屋台のジュースやおやつをどうぞ。
喉が渇いたら、搾りたてのフルーツジュースやサトウキビジュースで。
屋台のひよこ豆、そら豆は、手のひらいっぱいで10MAD(約135円)です。
そのほか、季節によってエスカルゴやとうもろこしもあります。
量り売りの値段がよくわからないときは、店員に10MAD硬貨を見せてください。それで、たいてい十分な量が手に入ります。
地元のモロッコ人に人気があるのは、クレープのような薄いパン「ムスンメン」とスープ「ハリラ」。
なんと、たこ焼き屋さんもあります。地元の人たちに大人気でした。
関西から旅行に来た大学生が伝授したそうです。
ほかにも、日本人カップルによるラーメン屋さん「Ruly's Ramen」、マラケシュ出身の青年がオーナーのレストランカフェ「DARBABA」もまた、観光客に大人気です。
観光の注意点
英語はあまり通じずません。アラビア語かフランス語です。
筆者はフランス語を話せないので、買い物をするときは紙に数字を書いてもらいますが、これがいまいち判然としません。また、お釣りの計算があわないことも珍しくありません。
計算が合わないときは、スマホの電卓を見せています。
イスラム教では女性は肌や髪の毛を見せない方が好ましいのですが、観光客の一部は大胆なノースリーブ、短パン姿。あまり神経質にならなくても大丈夫です。
写真撮影は、気をつけてください。
撮られるのを嫌う人がいます。また、無断で撮影した場合にお金を要求されることもあります。写真を撮る場合は、ひと声かけてからシャッターを押すようにしましょう。
エッサウィラは、真夏の日中でも日陰は涼しく、また風が強いので、ジャケットやカーディガンをお忘れなく。
逆に真冬でも、日中なら欧米人はTシャツ一枚の暖かさです。
また、公衆トイレは少ないです。
次回は、メディナから歩いて5分の漁港やビーチ、カイトサーフィン等のアクティビティをご紹介します。
ちなみに、帰国中、駐車場に置きっぱなしだったわが家の軽自動車は、潮風と猫の昼寝のせいで錆だらけになっていました。天井は穴が空きそうです。
筆者
特派員
旅々、沈々。
2005年4月から、移住先を探して海外を放浪している夫婦です。
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