パリを2日間で弾丸体験、ヨーロッパを周遊したい人のための市内定番コース巡り

公開日 : 2022年12月06日
最終更新 :

ヨーロッパ周遊の流れでパリを体験したい! パリに加えてフランスの地方にも行きたい! でも休みを長く取れない。そんな人向けに弾丸で定番スポットを巡る「パリ1泊2日間コース」を考えてみました。ぜひ参考にしてみてください!

とにかく欲張って巡るパリ1日目

時間は限られていてもルーヴル美術館はぜひ訪れたい ©iStock
時間は限られていてもルーヴル美術館はぜひ訪れたい ©iStock

日本から飛行機でシャルル・ド・ゴール空港に午前中に到着した場合や列車やバスで他国または地方都市からパリへ入った場合を想定しました。ランチ以降からパリで時間を使えると仮定して予定を組んでみます。

まず目指すのはルーヴル美術館。美術館内は1日ですべて見られないほどたくさんの収蔵品がありますが、ひとまず人気ベスト3の『モナ・リザ』『ミロのヴィーナス』『サモトラケのニケ』を巡ります。『モナ・リザ』はドノン翼の1階、『ミロのヴィーナス』がシュリー翼の地上階、『サモトラケのニケ』がドノン翼の地上階と1階を結ぶ踊り場です。

『7月28日 民衆を導く自由の女神』(ドノン翼)、『ナポレオン1世の戴冠式』(ドノン翼)、『ハムラビ法典』(リシュリュー翼)なども館内マップを見ながら、移動途中に寄り道してチェックしてもいいですね。ただ、美術館内は思っている以上に歩くので動きやすい靴がおすすめです。このあとの予定に疲れを残さないよう、適度に休憩や水分補給をしながら見て回りましょう。

ルーヴル美術館が終わったら、最寄り駅のパレ・ロワイヤル・ミュゼ・デュ・ルーヴル駅から地下鉄1号線でシャンゼリゼ大通り方面へ。フランクラン・D・ルーズヴェルト駅で降りましょう。ここからシャンゼリゼ大通りを散策しつつエトワール凱旋門へ。凱旋門をバックにハイポーズ。ここでも思い出を焼きつけます。

シャンゼリゼ大通りの中央分離帯は撮影スポットとして入れ替わり立ち替わり観光客が訪れる ©iStock
シャンゼリゼ大通りの中央分離帯は撮影スポットとして入れ替わり立ち替わり観光客が訪れる ©iStock

凱旋門を押さえたら、凱旋門の下にあるシャルル・ド・ゴール・エトワール駅から地下鉄6号線でトロカデロ駅へ向かいます。トロカデロ広場はエッフェル塔を正面に捉えられる絶好のビュースポット。トロカデロ広場の階段を下りてイエナ橋を渡るとエッフェル塔の下に到着できます。

エッフェル塔に上りたい場合は、ここからエッフェル塔内へ。見るだけでいい場合は夕食のレストランへ向かいます。エッフェル塔からはグルメ地区である7区が近いので、そのあたりでレストランを予約しておいてもいいですね。7区はパリ市内でも治安のよいエリアです。これで1日目は終了。ホテルをレストランから徒歩圏内に取っておくと、ホテルに戻ってすぐに寝られます!

シテ島の必訪スポット巡りと土産物調達の2日目

ノートルダム大聖堂前の広場
ノートルダム大聖堂前の広場

2日目は、夕方にパリからほかの都市へ移動するため、午後過ぎまでの時間が使えると仮定して動きます。

朝はノートルダム大聖堂やステンドグラスが美しいサントシャペルへ。どちらもセーヌ川の中州であるシテ島にあります。ノートルダム大聖堂は2019年の火災で尖塔と屋根が焼け落ちてしまい、現在は内部の見学ができません。そのためサント・シャペルの開館前に外から外観を眺めましょう。

シテ島での観光が終わったら、シテ島西側に近い地下鉄7号線ポン・ヌフ駅に向かいます。これから土産物を探そうと思うのですが、ここでふたつの選択肢。ひとつはポン・ヌフ駅前にある百貨店サマリテーヌとその館内にある雑貨コーナー「ブティック・ド・ルル」へ行くコース。もうひとつがポン・ヌフ駅からショセ・ダンタン・ラファイエット駅まで行き、ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマンの食品館「ラファイエット・グルメ」で土産物を調達するコースです。

雑貨を中心に見たいならブティック・ド・ルル、チョコレートやクッキーなど、食品を中心に見たいならラファイエット・グルメがおすすめです。もし時間があるなら両方ともチェックしてもOKです。

ショッピングをしたら、ランチを挟みつつホテルへ戻り荷物をピックアップ。ホテルロビーで買ったものを旅行カバンに詰め込んで、次の都市へ向かうための駅や空港へ移動します。

ギャラリー・ラファイエットに行くならオペラ座(パレ・ガルニエ)も眺めておこう
ギャラリー・ラファイエットに行くならオペラ座(パレ・ガルニエ)も眺めておこう

ちなみに、サマリテーヌの店内には最上階にあるレストラン「ヴォワヤージュ」をはじめ予算とお腹の空き具合によって、カフェやイートインできるパン屋さんなどがあります。特に最上階はサマリテーヌを象徴する黄色いクジャクのフレスコ画を眺めながら食事を楽しめます。百貨店周辺にも、手の込んだ料理を出しているレストランがいくつかあります。

サマリテーヌ最上階から見た天井のフレスコ画
サマリテーヌ最上階から見た天井のフレスコ画

ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマンのあるオペラ地区は、ショップやレストランの多い地区ですが、しっかりとレストランを選びたい場合は百貨店群からは少し歩くかもしれません。そこまで時間が取れない場合は、ここでも百貨店内のレストランを候補に入れてみてください。

小さな子どもなどがいて、とにかく気兼ねなく食事を済ませたいという場合は、ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン本館にあるフードコートが便利です。一方で、メンバーが大人ばかりで雰囲気などに重きを置くなら、ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマンの隣にある百貨店プランタン・オスマン本店の食品館「プランタン・デュ・グー」へ。ここは現代フランスらしいレストランが揃っています。

どちらの飲食スペースも建物の上階にあります。ギャラリー・ラファイエットのフードコートのすぐ上は屋上になっていて、そこからパリが一望できます。プランタンもテラス席に座れば、広がるパリの町並みを見ながら食事を楽しめます。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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