現地在住日本人ライターがおすすめする、パリ・マレ地区で楽しむアート&ショッピング&グルメ散歩

公開日 : 2022年12月07日
最終更新 :

パリの中心部にあるマレ地区はアート、グルメ、ファッションが交差する場所です。フランスの多様性が重なり合って文化を形成しています。マレでチェックしたいポイントをまとめました。

現代美術から古代まで、見逃せない美術館が集まる

パリの町並みに建つ巨大なポンピドゥー・センター
パリの町並みに建つ巨大なポンピドゥー・センター

マレ地区は狭い地域にじつに多様な美術館、博物館が集積しています。まず西側には国立現代美術館が入るポンピドゥー・センターが。ルーヴル美術館、オルセー美術館に続く時代区分の収蔵品があり、それら2大美術館と併せて訪れたい場所です。

東側へ歩いて行くと、次にユダヤ芸術歴史博物館、国立古文書博物館、狩猟博物館があります。ユダヤ芸術博物館では、ユダヤ人や彼らの歴史、芸術について展示されています。マレ地区は19世紀末以降、迫害から逃れ東ヨーロッパからやってきたユダヤ人が住み着いた歴史を持ち、それは今でも地域に色濃く残っています。国立古文書博物館にはジャンヌ・ダルクの手紙やマリー・アントワネットの遺書などフランスの歴史に関わる古文書を見ることができます。狩猟自然史美術館は、狩猟に関する絵画や道具、剥製などを収蔵します。

Musée d'Art et d'Histoire du judaïsme(ユダヤ芸術歴史博物館)
住所
Hôtel de Saint-Aignan, 71 Rue du Temple 75003
カルナヴァレ博物館の中庭
カルナヴァレ博物館の中庭

さらに東へ行くと、ピカソ美術館、カルナヴァレ博物館、パリ市史料館が。ピカソ美術館は、ピカソが亡くなった後に相続税と引き換えに遺族からフランスに寄贈された約5000点の作品を擁しています。カルナヴァレ博物館は、ガロ・ローマ時代から20世紀までのパリの歴史を展示。パリ市史料館はフランス国王アンリ2世の王女ディアヌ・ド・フランスによって建てられたルネッサンス様式の館です。

マレ地区の東端にはヴァージュ広場があり、広場を囲む建物にヴィクトル・ユゴー記念館が入っています。かつてユゴーが家族と暮らした場所であり、書斎などを見学することができます。

買い物ならフラン・ブルジョワ通りとボーマルシェ通り

フラン・ブルジョワ通り
フラン・ブルジョワ通り

マレ地区は17世紀に貴族の館が次々と建てられ、また19世紀末以降はユダヤ人街としての文化が加わりました。さらにマレ地区はパリのLGBTQ文化を牽引する地域でもあり、その多様性が常に新しいアートやファッションを生み出し、時代の感度が高い人を集めています。

このマレ地区でまずチェックすべきは、カルナヴァレ博物館もあるフラン・ブルジョワ通りです。多くの有名フレンチブランド、雑貨店がこのフラン・ブルジョワ通り周辺に店舗を構えています。マレ地区の東端にあるボーマルシェ通りには、セレクトショップのメルシーがあり、マレをショッピングクルーズする人々の中継点になっています。赤いフィアットが停められた外観はあまりにも有名です。

メルシーの入口
メルシーの入口

マレ地区の南端には百貨店「BHV」があります。通常の服飾ブランドのほかに、インテリア、キッチン、ライフスタイルグッズなどではパリの百貨店の中で随一の品揃えです。同店の屋上にはルーフトップバー「ペルショワール・マレ」も入っています。

リヴォリ通りから見たBHV
リヴォリ通りから見たBHV
Perchoir Marais(ペルショワール・マレ)
住所
33 Rue de la Verrerie 75004

またBHVからリヴォリ通りを挟んだ南側に建つパリ市庁舎の中には、パリ市のショップ「パリ・ランデヴー」があります。ここではパリ市のオフィシャルグッズなどが売られていますので、エッフェル塔などパリ市に関連したデザインの土産物を探すのに最適な場所です。

パリ市庁舎のリヴォリ通りに面したところに入口がある
パリ市庁舎のリヴォリ通りに面したところに入口がある
Paris Rendez-Vous(パリ・ランデヴー)
住所
29 Rue de Rivoli 75004

グルメならランビュトー通りとロジエ通り

シェ・マリアンヌのファラフェル
シェ・マリアンヌのファラフェル

マレ地区はグルメも充実しています。西端にあるポンピドゥー・センターから東へ伸びるランビュトー通りには、パン屋、パティスリー、ショコラトリーが並び、どれもチェックしておきたいものばかりです。

ランビュトー通り
ランビュトー通り

パティスリーならパン・ド・シュクル。ショコラトリーなら老舗の「ア・ラ・メール・ド・ファミーユ」やフランスを代表するチョコレート職人である「パトリック・ロジェ」は外せません。パン屋なら「シェ・ムニエ」、そして日本の食パン専門店「キャレ・パン・ド・ミ」もあります。コーヒーの専門店であるテール・ド・カフェやレバノンアイスクリームの「グラス・バシール」もおすすめです。

一方で、ロジエ通りはユダヤ人街であるマレ地区を体現するかのように、ファラフェル(ひよこ豆をつぶして揚げたコロッケのような食べ物)のサンドイッチを売る店や、ユダヤ教徒のためのコーシャフード(ユダヤ教徒の食事規定)の食品店が軒を連ねています。ファラフェルのサンドイッチは「ラス・デュ・ファラフェル」がいつも行列を作っていますが、ほかにも「シェ・マリアンヌ」などいくつかあり、そちらでも同じくファラフェルのサンドイッチを楽しめます。

ロジエ通りとラス・ファラフェル
ロジエ通りとラス・ファラフェル
赤い屋根にツタが印象的なシェ・マリアンヌ
赤い屋根にツタが印象的なシェ・マリアンヌ
Chez Meunier(シェ・ムニエ)
住所
18 Rue Rambuteau 75003
Carré Pain De Mie(キャレ・パン・ド・ミ)
住所
5 Rue Rambuteau 75004
Glace Bachir(グラス・バシール)
住所
58 Rue Rambuteau, 75003
L'As du Fallafel(ラス・デュ・ファラフェル)
住所
34 Rue des Rosiers 75004
Chez Marianne(シェ・マリアンヌ)
住所
2 Rue des Hospitalières Saint-Gervais 75004

ロジエ通りでもうひとつ忘れてはいけないのが、パティスリーのヤン・クヴルール。イートインスペースもあり、その場で食べることも可能です。もし訪れてみたらイートインでしか食べられない(テイクアウト不可)ヤン・クヴルールのスペシャリテ、ミルフイユをぜひ食べてみてください。

監修:地球の歩き方

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。