カップルで行きたいフランス・パリのデートコースとおすすめスポット5選

公開日 : 2022年12月02日
最終更新 :

パリはカップルで過ごすにはぴったりの町です。パートナーとふたりで訪れたい雰囲気のいいパリ市内のスポットをまとめました。気になった場所をチェックしつつ自分だけのコースを作ってみてください。

ふたりで歩くとさらに楽しいモンマルトル

坂道が多いエリアなので疲れたらカフェで休憩を ©iStock
坂道が多いエリアなので疲れたらカフェで休憩を ©iStock

サクレ・クール聖堂などの観光スポットやカフェ、雑貨店などが集まるモンマルトル地区はカップルでの散策にぴったりです。スタート地点はモンマルトルの丘の中腹にある地下鉄12号線アベス駅。ここから路地散策をしながら丘の頂上にあるサクレ・クール聖堂を目指します。

ここでポイントがひとつ。カップルで行くモンマルトルの楽しみ方は、基本は丘の中腹より上です。モンマルトルは麓に行くほど歓楽街になっており成人向けのお店などが集まっているため、雰囲気を求めるなら中腹より上を散策しましょう。

さて、アベス駅前にあるのが「ジュテームの壁」です。ここは、青い背景の壁にいろいろな言語で「I love you」が書かれています。日本語もあります。次々とカップルが訪れては写真を撮っているはずです。

ジュテームの壁で記念撮影をしたら、次はモンマルトルの路地を歩いてみましょう。入り組んだ路地や階段におしゃれなカフェやお店が点在しています。石畳の坂なので、男性は女性にいつも以上に配慮を。また女性も歩きやすい靴で楽しみたいです。

アベス駅から丘を上っていくとテルトル広場に到着します。ここはモンマルトルが1860年にパリ市に編入されるまで村の中央広場だった場所です。そして少し歩くとサクレ・クール聖堂に着きます。サクレ・クール聖堂前の広場からはパリを一望できます。今まで訪れたスポットや、これから訪れる予定の場所を探しても楽しいかもしれませんね。

白亜が青空に映えるサクレ・クール聖堂 ©iStock
白亜が青空に映えるサクレ・クール聖堂 ©iStock

サクレ・クール聖堂近辺は観光客が集まるだけに、それを目当てにしたスリや、ミサンガを勝手に腕に巻き付けてお金を請求する詐欺、路上賭博に誘ってお金を巻き上げる詐欺なども多いので貴重品にはしっかり目を配っておきましょう!

ふたりでのんびり過ごしたいなら公園がおすすめ!

リュクサンブール公園とその中にある元老院 ©iStock
リュクサンブール公園とその中にある元老院 ©iStock

しっかり歩くよりも、もう少しのんびりとふたりの時間を過ごしたい方は、公園はどうでしょうか。チュイルリー公園、リュクサンブール公園、シャン・ド・マルス広場、モンソー公園、ビュット・ショーモン公園など、パリ市内には趣が異なる広い公園が多くあります。滞在場所から近く徒歩圏内で行ける公園を選んでもいいですね。

どこも個性があっていい公園ばかりなのですが、私が好きなのは市内6区にあるリュクサンブール公園。左岸の中心地サン・ジェルマン・デ・プレと文教地区カルチェ・ラタンの間にあり、落ち着いた治安のいい地域にあります。最寄り駅のRER B線リュクサンブール駅からスタートして、公園で休憩、そして最後にサン・ジェルマン・デ・プレのカフェに向かうデートコースはいかがでしょうか。

RER B線リュクサンブール駅は公園の東側に隣接しています。駅を出て門をくぐって公園内に入ると、まず見えてくるのが噴水のある大きな池と、元老院が入るリュクサンブール宮殿です。

公園内(リュクサンブール公園に限らず)は鉄製のひとり掛け用のベンチがたくさんあり持ち運びできます。各々が好きな場所に移動させることができるため、大きく開けた場所、木々が集まり木陰ができている場所に、ふたりぶんの椅子を確保するなど、公園内の好きな場所に座りましょう。

公園内にある移動式の椅子
公園内にある移動式の椅子

ふたりでおしゃべりをしながらのんびりと時間を過ごしてもいいですし、読書もいいかもしれませんね。近くのパン屋さんなどでランチを買ってきて一緒に食べても素敵です。

公園の北側へ移動すると気の利いたカフェやサロン・ド・テなどが集まるサン・ジェルマン・デ・プレ地区なので、場所や雰囲気を変えて過ごすことができます。

セーヌ川をふたりでゆっくりと楽しむ

セーヌ河岸の遊歩道と運行する遊覧船
セーヌ河岸の遊歩道と運行する遊覧船

セーヌ川も忘れてはいけないパリのカップル定番スポットです。休日にもなるとセーヌ河岸は多くのパリっ子でにぎわいます。リラックス中のパリっ子を見習ってセーヌ川に足を投げ出して座ってみましょう。

以前は川に沿って車道が敷かれていたところも今は歩道になり、さらに散策に適した場所になりました。右岸(北側)、左岸(南側)両方の河岸に歩道があり、その途中にはカフェもあります。

もう少しセーヌ川を堪能したいと思ったら遊覧船に乗ってみましょう。セーヌ川で遊覧船を運営している会社はおもに「バトー・ムーシュ」「バトー・パリジャン」「ヴデット・ド・パリ」の3つと、連絡船である「バトビュス」です。

バトー・ムーシュはアルマ橋近くの右岸、バトー・パリジャンはエッフェル塔近くの左岸、ヴデット・ド・パリはポン・ヌフに乗り場があります。セーヌ川の単純クルーズだけではなく、会社によってランチクルーズ、ディナークルーズのほか、各種イベントが行われているので、好みと予算に合わせてチェックしてみてください。バトビュスはパリ市内のセーヌ川各所にある発着所を水路で順番に結ぶ水上バスです。移動とクルーズを兼ねたいというときには便利です。

素敵な思い出になると思いますので、パリに来たら一度は乗船してみることをおすすめします。

Bateaux Mouches(バトー・ムーシュ)
住所
Port de la Conférence Pont de l'Alma Rive Droite 75008
Bateaux Parisiens(バトー・パリジャン)
住所
Port de la Bourdonnais 75007
Vedettes de Paris(ウデット・ド・パリ)
住所
Port de Suffren 75007
Batobus(バトビュス)

ルーフトップ・バーで夕暮れのパリを堪能

キャノピー・バイ・ヒルトン・パリ・トロカデロからの景色
キャノピー・バイ・ヒルトン・パリ・トロカデロからの景色

パリのいたるところでよく見かけるようになった、建物の屋上を飲食店などにしたルーフトップ・バー。開放的な雰囲気がとても気持ちよく、高所からの展望は、明るい時間帯も、暗い時間帯もそれぞれいい趣があります。

高級ホテルや百貨店の屋上など、パリ市内には多くのルーフトップ・バーがあるのですが、なかでもトロカデロ広場側のエッフェル塔正面にあるホテル「キャノピー・バイ・ヒルトン・パリ・トロカデロ」のバー「エロー・パリ」は気軽に入れてエッフェル塔を正面に望めます。昼から夜まで空いていますので、シャンパンやカクテル(お酒が飲めないならノンアルコール・カクテルも)片手に好きな時間帯のパリの空と時間を楽しみたいですね。

パリの屋根の上はこんなにも開放的!
パリの屋根の上はこんなにも開放的!
Eylau Paris - Canopy by Hilton Paris Trocadero(エロー・パリ キャノピー・バイ・ヒルトン・パリ・トロカデロ)
住所
16 avenue d'Eylau 75116
時間
12:00〜24:00

パリ市庁舎のすぐ隣にある百貨店BHVの屋上にある「ペルショワール・マレ」もドレスコードなく気軽に入ることができます。ここは夜のみの営業。パリのど真ん中にある場所柄と時間が限られているため入場に長い列ができていることが多いです。

Le Perchoir Marais(ペルショワール・マレ)
住所
33 Rue de la Verrerie 75004
時間
月〜土曜20:15〜翌2:00、日曜19:15〜翌2:00

1日の最後はエッフェル塔でディナー

ジュール・ヴェルヌから見た景色
ジュール・ヴェルヌから見た景色

ガストロノミー(美食)の世界もぜひ体験しておきたいです。パリは有名レストランが集積していますが、パリ滞在が初めての場合、フレデリック・アントン氏がシェフを務めるエッフェル塔2階にある星付きレストラン「ジュール・ヴェルヌ」はいかがでしょうか。

食事の内容がすばらしいことはもちろんですが、エッフェル塔のなかで食事をするという特別な体験はパリ旅行の最高の思い出になることでしょう。レストランまでは、ほかの観光客とは別の専用エスカレーターで上へ。食事をしながら、今までパリで訪れた場所などを眼下に探してもいいですね。来店は要予約です。公式サイトからはネット予約ができます。

マダム・ブラッスリーから見た景色
マダム・ブラッスリーから見た景色

ちょっと予算がオーバーしそうだなというときは、エッフェル塔1階にあるティエリー・マルクス氏の「マダム・ブラッスリー」もあります。外側の景色がいいレストラン席は料理の内容と値段が高く、内側のブラッスリー席は手頃な価格設定です。

マダム・ブラッスリーを訪れる場合も予約をおすすめします。予約している場合、エッフェル塔に上る前に地上階にある専用のレセプションでエレベーターのチケットを受け取り、1階まで行きます。予約をしていない場合は、チケットを購入して1階まで上ります。

Jules Verne(ジュール・ヴェルヌ)
住所
2ème étage de la tour Eiffel Avenue Gustave Eiffel 75007
Madame Brasserie(マダム・ブラッスリー)
住所
1er étage de la tour Eiffel Avenue Gustave Eiffel 75007

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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