84. タシケントど真ん中のレトロな老舗ホテル、ホテルウズベキスタンに泊まろう!

公開日 : 2022年12月29日
最終更新 :

サローム(こんにちは)!

このブログでは今までタシケント最高級ホテルのヒルトンタシケントシティ(7. タシケント最新高級ホテル・ヒルトンタシケントシティ宿泊レポート!)や、ウズベキスタン初の日系ホテルのHotel Inspira-S Tashkent(21. 祝開業!ウズベキスタン初の日系ホテル・HIS系列Hotel Inspira-S Tashkent内覧レポ)といった宿泊施設を紹介してきましたが、やはりタシケントのホテルとなるとどうしても紹介しなければならないところがあります。それが、タシケントの中心ティムール広場を見下ろすように立つ大型ホテル、ホテルウズベキスタン(ウズベキスタンホテル)。
日本人団体ツアーなどでもよく利用されるホテルで、全面が謎の格子模様になっているファサード(正面外観)は旅行者に強烈なインパクトを残してくれます。ウズベキスタンに行かれたことがある方の中には、ホテルの名前は覚えてなくとも、写真を見るとああここ泊まった泊まった! と思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ティムール広場とホテルウズベキスタン
おなじみティムール像を正面に見て左側にドンと鎮座するのがホテルウズベキスタン

名称や外観から想像がつく通り、このホテルはソ連時代から営業を続けている伝統の老舗ホテル。オープンしたのは1974年、何と50年近い歴史があります。良く言うとレトロなクラシックホテルといったところですが、やはり同じクラスの新しいホテルに比べると多少快適さは劣り、若干くたびれた感は否めません。しかし首都の一等地に立つ、この国を代表するホテルの一つということは間違いありません。大げさに言えばこのホテルに泊まること自体が一種の観光なのです。

私も12年前のウズベキスタン初訪問時で宿泊し、さらに前回の青年海外協力隊活動時にコロナ禍に見舞われた際は、国全体がほぼロックダウン状態になる中このホテルに約1週間泊まっていました。ウズベキスタン滞在の節目節目で泊まってきた、個人的に思い出深いホテルです。私のようにこのホテルにお世話になってきたウズベク界隈の日本人は多いはずで、「ウズホ(ウズベキスタンホテルの略)」トークを始めると話が尽きないかもしれません...。
この度この思い出のホテルに久々に泊まる機会があったので、宿泊レポートをお届けします。

ホテルウズベキスタン 外観
真下から見ると威圧感満点のホテルウズベキスタン。格子模様を見てると目がチカチカしてくる...。

ロビーにいらっしゃるのが、満面の笑みでゲストをウェルカムしてくれるウズベクおじさん人形。何とこの人形、私が初めて泊まった2010年にもあったのです。なぜか若干角度が変わっていますが、長い間旅行者を出迎えてきたこのホテルのシンボルのおじさんなのです。

ホテルウズベキスタン 12年前のロビー
12年前
ホテルウズベキスタン 現在のロビー
現在のおじさん

その他1階にはカフェ、バー、ショップ、大ホール、ATM、両替所といった施設がそろっています。ATMや両替所はゲストでなくても利用できるので、観光の途中にお金が不足した場合はぜひ立ち寄ってみてください。

ホテルウズベキスタン カフェとショップ
カフェとショップ。ショップ一応お土産屋ということになっていますが、お土産らしきものは売っていませんでした...。

スタンダード、スーペリア、スイートの3種類の客室タイプがありますが、今回宿泊したのはスーペリアルーム。広さは36平方メートルで広々。テレビやWi-Fi、アメニティグッズなど設備も問題ありません。そして何より印象的なのは、ここが老舗ホテルと実感させてくれる重厚なインテリア家具たち。
バスタブもついていましたが、全てのお部屋がバスタブ付きとは限らないので気になる方は事前にホテルへ問い合わせましょう。

ホテルウズベキスタン スーペリアルーム
ベッドやカーテンはウズベク民族模様のような柄
ホテルウズベキスタン オリジナル便箋
オリジナル便箋が客室に置かれているのは伝統ホテルならでは??

14階のお部屋だったので眺望も抜群。ティムール広場とは逆向きのお部屋で、はるか天山山脈まで見渡すことができました。

ホテルウズベキスタン スーペリアルームからの眺め

ただ以前泊まった時は問題なかったのですが、今回のお部屋はコンセントがウズベキスタンで一般的なCタイプ(2つ穴)ではなく、なぜかBFタイプ(3つ穴)になっていました。日本からの旅行の際は、どのコンセントでも対応できる変換プラグを持ってきた方がよさそうです。

ちなみにこちらは以前泊まったスタンダードルーム。スーペリアルームの半分ほどの広さです。こちらもウズベキスタン伝統模様の、アトラス柄でベッドやカーテンが彩られていました。

ホテルウズベキスタン スタンダードルーム
ホテルウズベキスタン スタンダードルームからの眺め
このお部屋はティムール広場ビュー。格子越しにティムール像が眺められる

最上階の17階にレストランがあるとのことで行ってみましたが、時間が遅かったのかバーとして営業していました。泊まったのがちょうどクリスマスイブで、日本であればカップルが殺到しそうな時期と立地ですが、ここではウズベク人男性たちが健全にコーラやファンタを飲みつつおしゃべりに興じていました。

ホテルウズベキスタン 最上階のレストラン

といってもお酒も一通りそろっているのでご心配なく。国産シャンパンは1本12万スム(2022年12月現在のレートで約1400円)で飲むことができました。

ホテルウズベキスタン 最上階のレストラン

今回はリサーチができませんでしたが、17階にはこの他ジムやサウナもあるようです。

日が明けて朝食タイム。朝食会場はロビー脇のバーにて。ビュッフェタイプの朝食で、オムレツは目の前でシェフが焼いてくれました。朝食時間は10時まで(チェックインの際に要確認)で、ゆったり朝食を楽しんだ後チェックアウト。

ホテルウズベキスタン 朝食レストラン

なお宿泊予約はbooking.comなどの大手予約サイトからでも、ホテル公式ウェブサイトからでも可能。スタンダードルームなら1室50ドル前後と、グレードや立地を考えるとかなりお値打ちです。

さて、ウズベキスタン特派員こと私伊藤の記事はこちらが年内最後となります。今年一年このブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。今年になって少しずつウズベキスタンにいらっしゃる旅行者の方が増えてきたと感じていますが、少しでもご旅行のお役に立てましたら幸いです。
また私事ですが、実はタシケントからサマルカンドへ引っ越すこととなり、記事のテーマも今後タシケントではなくサマルカンドが中心となります。サマルカンドを含めたウズベキスタン関連の記事一覧はこちらのリンクをご覧くださいませ。→地球の歩き方>世界旅行>アジア>ウズベキスタン観光ガイド

コロナ禍や航空券の高騰など、まだまだ海外旅行へのハードルが高い状況ですが、来年こそいろいろな国へ気軽に旅ができるようになるといいですね!

それではケラヨトギャン・ヤンギ・イーリンギズ・ビラン(よいお年をお迎えください)!

■ホテル・ウズベキスタン Hotel Uzbekistan

住所
45 Mirzamaxmud Musaxonov ko'chasi, Toshkent
電話番号
+998-78-113-1111
アクセス
地下鉄アミール・ティムール・ヒヨボニ駅またはユヌス・ラジャビィ駅からすぐ
URL
https://hotel-uz.com/en/ (英語)

筆者

ウズベキスタン特派員

伊藤 卓巳

根っからのスタン系大好き人間です。まだまだ知られていないウズベキスタンの魅力や情報を、サマルカンドより愛をこめてお伝えします!

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