今こそ訪れたい韓国の地方都市3選! 『地球の歩き方 韓国』が約3年ぶりに改訂

公開日 : 2023年03月24日
最終更新 :

アクセスのよさから、コロナ収束後に行きたい国の上位に挙げられる韓国。ソウルには何度も行ったことがあるけれど、地方都市には行ったことがない......という人も多いはず。韓国へビザなしで渡航する場合に申請が必要とされていた<K-ETA>も、2023年4月1日から2024年12月31日までの間は免除されることになり、事前準備も軽減! ぜひ気軽に訪れてほしいという願いを込めて、ここでは約3年ぶりの改訂となった『地球の歩き方 韓国』から注目の地方都市を3つ紹介します。2030年の万博誘致を目指す釜山、美食タウン全州、世界で一番海に近い駅のある江陵、いずれも魅力的ですよ!
約3年ぶりの改訂となった『地球の歩き方 韓国』は地方都市を手厚く紹介! ここでは2030年の万博誘致を目指す釜山、美食タウン全州、世界で一番海に近い駅のある江陵を紹介します。

韓国の地方都市がアツい! コロナ後に訪れたい地方都市3選

カップルに人気のBUSAN X the SKY
カップルに人気のBUSAN X the SKY

韓国南東部にある釜山はソウルに次いで2番目に大きい都市。2022年10月15日に2030年の万博誘致を祈願してBTSによる大規模コンサートが行われ、話題となりました。アフターコロナ初の海外旅行が釜山のBTSライブという日本人も多かったようですよ。
約3年ぶりとなる取材では釜山の新名所が集まる海雲台地区を徹底的に取材しました! 海雲台のランドマークBUSAN X the SKYは98〜100階にある展望スポットが地元っ子のデートスポットに。99階にあるスターバックスも「世界一高いところ」にあるのが自慢です。絶景が望める海雲台ビーチの方角は展望台から西にあるので、夕方から夜の帳が下りるトワイライトタイムがシャッターチャンス。海岸線の先にロマンティックな釜山の夜景が広がります。

■BUSAN X the SKY

・住所
30, Dalmaji-gil, Haeundae-gu(해운대구 달맞이길 30)
・営業時間
10:00~21:00
・アクセス
地下鉄2号線中洞駅7番出口徒歩7分
・料金
2万7000ウォン
・URL
http://www.busanxthesky.com/xtheskym/xtheskyM.html

※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、営業時間が変更になる場合があります。詳しくは公式ウェブサイトで確認してください
海雲台ブルーラインパークの踏切はフォトスポット
海雲台ブルーラインパークの踏切はフォトスポット

釜山には、海が楽しめるスポットが続々登場! おすすめは海雲台ブルーラインパーク。尾浦-松亭間の4.8kmの海沿いに展開する複合施設です(写真左下)。旧東海南部線の鉄道施設を再利用した「海岸列車」と、その上の軌道を4人乗りの小型モノレール「スカイカプセル」が走行します。海岸列車の社内は大きな窓に向かって椅子が配され、青い海を存分に堪能できます(写真右下)。並行する遊歩道も木道が整備され、海を見ながらのウォーキングを楽しむ地元の人が行き交っていました。
釜山の江ノ電としてフォトスポットになっている踏切(写真上)は、韓国でもヒットしている映画『THE FIRST SLAM DUNK』のシーンと重なることから、多くの人が訪れています。

■海雲台ブルーラインパーク尾浦停留所

・住所
13 Dalmaji-gil 62beon-gil,Haeundae-gu(해운대구 달맞이길62번길 13)
・営業時間
5・6・9・10月9:00~20:00
7・8月9:00~22:00
11~4月9:00~18:00
・アクセス
地下鉄2号線中洞駅7番出口徒歩9分
・料金
海岸列車 片道7000ウォン
スカイカプセル片道3万5000ウォン(2名)
・URL
https://www.bluelinepark.com/

※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、営業時間が変更になる場合があります。詳しくは公式ウェブサイトで確認してください
ヤンバンガの豪華な韓定食、古い韓屋のしつらえにも注目
ヤンバンガの豪華な韓定食、古い韓屋のしつらえにも注目

今回の「地球の歩き方 韓国2023〜2024」版で表紙を飾ったのは、朝鮮王朝時代の景観が今も見られる全州の韓屋村。韓国南西部に位置するこの町は紅葉の名所としても知られており、10月の取材時には彩り豊かな韓服に身を包んだ人たちが紅葉と韓屋を借景に記念撮影をしていました。4月初旬は桜、そして新緑とどの季節も魅力的。かわいらしい韓服の観光客でいっそうのにぎわいをみせそうです。
全州に来たら欠かせないのがグルメ巡り! 湖南平野は韓国有数の穀倉地帯として知られ、その中心だった全州では昔から食文化が発達してきました。彩りよく盛り付けられたピビンパプ、日本では納豆チゲとして親しまれているチョングッチャンチゲなど、おなじみの味も多いものです。
両班(ヤンバン)と呼ばれる貴族階級の人が楽しんだフルコースの韓定食も、一度は試したい豪華料理。「ヤンバンガ」は、歴史ある韓屋で豪華な韓定食が食べられる名店。五味五色という韓国の伝統から彩りよく盛られた料理は、見事なハーモニーを醸し出します。太い梁、繊細な調度品も見てほしいところ。いずれにしても、たった1日では胃がいくつあっても足りません!ぜひ連泊をおすすめします!

■ヤンバンガ

・住所
30-2, Choemyeonghui-gil, Wansan-gu(완산구 최명희길 30-2)
・営業時間
11:00~15:00、17:00~21:00
・アクセス
市内バス「殿洞聖堂、韓屋村」下車徒歩10分
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、営業時間が変更になる場合があります。詳しくは公式ウェブサイトで確認してください
フォトジェニックな正東津駅
フォトジェニックな正東津駅

最後は韓国北東部に位置する江陵。2018年の平昌オリンピックを契機に高速列車KTXが開通し、ソウルから日帰りできるようになりました。江陵で外せない見どころは、世界で最も海に近い駅として知られる正東津駅。大ヒットドラマ『砂時計』の舞台として知られるようになって以来、全国からひっきりなしに観光客が訪れます。韓国で初めてコーヒー豆の栽培に成功した町としても知られ、安木海岸カフェ通りには20軒以上のカフェが立ち並び、海岸を眺めながらコーヒーを楽しめます。

渡韓前と日本帰国時の要チェック事項

福岡空港国際線の混雑はニュースにもなりました
福岡空港国際線の混雑はニュースにもなりました

2023年3月24日現在、日本からの直行便で韓国に入国する場合、PCR検査、隔離、行動制限などすべての規制が撤廃されました。韓国へビザなしで渡航する場合に必要だった<K-ETA(ケーイーティーエー)>と呼ばれる電子渡航認証も、2023年4月1日から2024年12月31日までの間は日本を含む22の国と地域について免除されることになりました。この間に韓国に渡航する人は、K-ETAの申請は不要、入国の手続きはほぼコロナ前の状態になって、より気軽に訪れることができそうです。なお、すでに申請しているK-ETAは、有効期限日まで利用することができます。
K-ETAの運用については下記を参照してください。
URL|https://www.k-eta.go.kr/portal/apply/index.do?locale=JP

また義務ではありませんがQ-codeへの事前登録がおすすめです。滞在先情報や航空券の情報などを渡韓前に登録することで、入国時の検疫書類の記入が不要になります。未登録の場合は機内で配られる(到着空港にも置いてある)書類に必要事項を記入して入国時に手続きを行います。
URL|https://cov19ent.kdca.go.kr/cpassportal/biz/beffatstmnt/main.do?lang=en

2023年3月現在、日本から韓国への航空便数はまだまだコロナ前の水準にありません。一方で韓国から日本へ来る観光客は急増しており、航空座席はタイトです。また、空港の人員配置などの体制もコロナの影響を受けています。今後日本からの渡航者も増えれば航空便の増便も予想され、いっそうの混雑が予想されます。特に地方空港発の場合は体制が追いついていないのが現状。注意が必要です。

福岡行のクイーンビートルで乗船時に「Visit Japan Web」をチェック
福岡行のクイーンビートルで乗船時に「Visit Japan Web」をチェック

2023年3月24日現在、日本帰国時もPCR検査や隔離、行動制限はありませんが、入国手続オンラインサービス「Visit Japan Web」にて事前登録をしておきましょう。登録ができていない場合は検疫での書類確認等に時間を要するだけではなく、搭乗できないケースもあるようです。
釜山などからフェリーで帰国する場合は、航空機での帰国とは違い、「Visit Japan Web」の画面が青色でないと乗船できません。
詳細については下記URLを参照、合わせて利用する航空会社や船舶運航会社でも確認すること。
URL|https://www.arukikata.co.jp/web/article/item/3001557/

マスク不要の場面が拡大、飲食店のおばちゃんの笑顔もOKに!
マスク不要の場面が拡大、飲食店のおばちゃんの笑顔もOKに!

韓国政府は、2023年3月20日からマスク着用義務を一部場所・施設を除き解除すると発表しました。

注:一部の施設
感染脆弱施設(療養病院・長期療養機関、精神健康増進施設、障害者福祉施設、薬局)のうち、入所型施設や医療機関、薬局の屋内

これにより公共交通機関(バス、鉄道、都市鉄道、旅客船、渡船、タクシー、航空機等)、マートや駅舎等の大型施設内にある開放型薬局については、マスク着用義務が解除されます。

※ただし、出退勤時等の混雑した時間帯にバスや鉄道・都市鉄道を利用する場合にはマスクを着用することが勧告されています。

なお、以下の状況下では引き続きマスク着用が強く勧告されています。
・新型コロナウイルス感染症の疑い症状がある場合、若しくはそのような人と接触する場合
・新型コロナウイルス感染症のハイリスク群(60歳以上の方、免疫低下者、基礎疾患者等)の方、若しくはそのような人と接触する場合
・直近に新型コロナウイルス感染症者と接触している場合(接触日から2週間のマスク着用を勧告)
・換気が困難な3密(密閉・密集・密接)な屋内環境にいる場合
・多人数が密集している状況で、歓声・合唱・会話などの飛沫が飛ぶ行為が多い場合

(以上、在韓日本国大使館・領事館通達より抜粋)

渡韓のお供に! 旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

地球の歩き方 ガイドブック D37 韓国 2023~2024年版
地球の歩き方 ガイドブック D37 韓国 2023~2024年版

30を超える都市を掲載している『地球の歩き方 韓国』は約3年ぶりとなる改訂版。定番コンテンツのほか、国立博物館特集や韓国旅行時の節約術、出入国時の留意事項などあらゆる情報を詰め込みました。

地球の歩き方 ガイドブック D37 韓国 2023~2024年版
https://www.arukikata.co.jp/web/directory/item/101092/

※当記事は、2023年3月24日現在(2023年3月31日一部更新)のものです

TEXT:『地球の歩き方 韓国 2023~2024年版』編集担当 柏木孝文(どんぐり・はうす)
PHOTO:岩間幸司、豊島正直、どんぐり・はうす

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。