台湾旅行はファミリーでも安心!楽しい!台湾家族旅行の基本の“き”

公開日 : 2023年11月28日
最終更新 :
筆者 : みみ

日本から近い台湾は、幼い子供がいる場合でも家族旅行がしやすい場所のひとつです。台湾では「社会みんなで子供を育てる」という考え方が根付いているため、町を歩いていても子供や子連れに対して優しく接している人を多く見かけます。まさに子連れの家族旅行にピッタリの旅行先! 今回は子連れで台湾旅行を計画している方に伝授したい現地のお役立ち情報や筆者おすすめのスポット、宿泊施設を紹介します!

子連れに便利な移動手段

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市内のちょっとした移動ならタクシーがおすすめ

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子供連れの旅行で大変なことのひとつが移動。
小さい子供がいる場合、ベビーカーやオムツ、着替えなど大人だけの旅行と比較して荷物が多くなりがちです。また、ひとりで歩けるようになっても大人程の体力はないため、町歩きをするとすぐに疲れてしまいます。そんな時にスマホですぐにタクシーを呼べるアプリがウーバータクシーです。目的地の指定や支払いも事前にアプリ内で完結するので、コミュニケーションが不安な方でも安心して利用できます。

ウーバータクシーは日本国内でダウンロード、登録ができ日本語表示もあるので安心! 台湾の都市部では問題なく使うことができます。
台湾ではほかにも「台湾大車隊」という配車アプリがあり、こちらの方が台湾ではメジャーで全土をカバーしていますが日本語表記が無く中国語と英語のみです。 訪れる場所や使用する頻度、言語力によって使い分けることをおすすめします。

筆者が台湾に来てすぐの時、町で流しのタクシーに乗ったのですが行き先を英語で伝えるも伝わらず、中国語で伝えるも発音がうまくできず、理解してもらうのに時間がかかってしまいました。また遠回りされないか終始気を張って疲弊した経験も…。

配車アプリなら金額も予め決まっており、よくも悪くもドライバーさんと会話することなくスムーズに目的地に着きます。また、乗車履歴も残るため、車内に忘れ物をしてもドライバーさんと連絡はつきやすいなどのメリットもあります。

台湾のタクシーは日本比較して安く、台北の場合タクシーの初乗り料金は85元(約380円)程度なので子連れ旅行の際には積極的に利用しましょう。

台湾のタクシー利用時の注意点ですが、乗降の際にドアの開閉は手動なので自動でドアが開くのを待たないようにしましょう!

意外と便利な台湾の長距離バス事情

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早く移動したい場合は飛行機や新幹線ですが、時間に余裕があるときは長距離バスの利用もおすすめです。
長距離バスにはモニターが付いているものもあり、子供も退屈せず乗ることができます。Wi-Fiは速度が遅いこともありますが車内で使用可能です。MRTとは異なり車内で飲食もOKなので台湾のお菓子やグルメをつまみながら車窓を流れる景色をゆっくり楽しめます。

台湾では場所によってはバスの方がアクセスが良い場所があります。例えば台北からの日帰り旅行で人気の羅東の場合、電車移動は線路が迂回しているため1時間以上かかりますが、高速バスの場合は約50分・130元(約585円)ほどで移動できます。羅東駅の近くにはご当地グルメのネギ串焼きが有名な羅東夜市もあるので、台北以外の町にも行ってみたいという方はぜひ訪れてみてください!

筆者も予約なしで気ままに長距離バスをよく利用しています。座席はゆったりしていて快適なのですが、車内で電話をする人やイヤホンなしで動画を見ている人に遭遇する率も高く、日本の長距離バスの車内のようにリラックスはできないかもしれません。

子供がよろこぶ穴場スポット3選

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解放感抜群の大安森林公園

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大安森林公園は台北市で一番広い公園として知られています。日本では滅多に見られないマンゴーの木やレンブの木などの熱帯地域の植物が見られるのも特徴です。この公園は野生の動物があちこちで見られ、木の上のリスを見て喜んでいる子どもたちや野鳥の観察をしている人などをよく目にします。園内の野外ステージではダンスや歌の披露があったり、砂場や遊具などの遊びスペースもあるので子供も飽きずに過ごせます。

広い園内にはお手洗いも複数設置されています。トイレットペーパーが備え付けられており、公園のわりにトイレは清潔ですので安心して外遊びを楽しめます。

最寄りの大安森林公園駅からは徒歩すぐです。

大安森林公園

住所
台北市大安區新生南路二段1號

トリックアートやパズルで子供の好奇心を駆り立てる!幻覚博物館台中

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©iStock South_agency イメージ 

雨や気温など天気を気にせず予定を立てたい! という方には博物館がおすすめです。なかでも台中にある幻覚博物館は筆者一押しで、子どもの好奇心をかき立ててくれるだけでなく、遊びを通して脳を刺激して物事を考察する力を養います。親目線で見るとこれはうれしいポイントですね。

博物館は2020年4月にオープンした比較的新しい施設です。教育娯楽施設といわれているだけあって、施設内にはたくさん仕掛けが施されています。

巨人になったり小人になったり、首から下が無くなったように見えるトリックアートのほか、館内には脳トレパズルもあります。謎解きが難しい場合はスタッフの方が優しく教えてくれますので安心です。

3歳以下は無料で入場できます。

幻覚博物館台中

住所
台中市西区景城路66号
営業時間
日~月曜日 10:30~18:00、土曜日 10:30~20:00

電車好きの子供にはたまらない、国立台湾博物館鉄道部パーク

台北駅から徒歩圏内のところにある鉄道パークで、在台ママさんに人気のスポットです。雨の日でものんびり遊べ、しかも6歳未満は無料なのもうれしいポイント。
鉄道部パークには昔の台北駅周辺を再現した大ジオラマやまるで車内にいるような空間も用意されています。その空間は実際にガタゴト動く仕掛けもされていて、再現率はとても高いです。鉄道模型や歴史描写も多くある園内。子どもだけでなく、大人も存分に楽しめます。園内で売られている駅弁を食べると、電車旅をしている気分になるかもしれませんね。

国立台湾博物館鉄道部パーク

住所
台北市大同區延平北路一段2號
営業時間
9:30~17:00
定休日
月曜日

番外編・・・週に1日しか開催しない宜蘭の「清溝夜市」

台湾といえば夜市!

毎日至るところで賑やかに開催されており、飲食店のほかにも射的や風船割り、輪投げなどの屋台がある場合が多く、地元の子供たちが遊んでいる姿をよく見かけます。景品のぬいぐるみやおもちゃは、大人にとっては何でもないものでも子供にとってはそこで遊んだという思い出とともに宝物になるんですよね。

そんな夜市ですが、台湾北東部の宜蘭県では「清溝夜市」という夜市が開催されていて、ここでは子供が好きな乗り物系のアトラクションもあります。筆者は今まで台湾で多くの夜市を訪ねたことがありますが、このような乗り物系アトラクションは見たことがなく、ちょっと珍しいです。数百円で乗れるのではないでしょうか。こちらの夜市は水曜のみですのでご注意ください。200以上の屋台が軒を連ね、地元の人たちで賑わっています。週に一回のみの開催ということもあり、台湾人の間でも秘密の夜市といわれています。

清溝夜市

住所
宜蘭県冬山鄉清溝路稻田旁
営業時間
17:00~23:30(水曜のみ営業)

好みやスタイルに合った宿泊施設を選ぶ

©iStock mixetto

宿泊施設の選び方でも家族旅行のしやすさが変わってきます。
例えば、ホテルステイは共有スペースに子供が遊べるキッズスペースがあったり、観光情報の相談や空港送迎の手配などをフロント(コンシェルジュ)に相談できます。施設内にレストランやカフェが併設されていることも多いので自分で調理する必要が無く、町の中心部に位置していることが多いので、アクセスは良い場合が多いです。
しかし、部屋の大きさがワンルームタイプのことが多く1部屋に宿泊できる人数に限りがあったり、コネクティングルームを利用しても人数によっては少し手狭さを感じてしまうかもしれません。

筆者がおすすめする台湾各都市のキッズフレンドリーなホテルを紹介します。

(台北)凱達大飯店Caesar Metro Hotel Taipei

高速鉄道萬華駅直結、MRT龍山寺からも徒歩3分の立地です。広々としたファミリールームの他、宿泊者専用の屋外プールやキッズルームでままごとも楽しめます

住所
108 台湾台北市万華区艋舺大道167号
ウェブサイト
https://www.caesarmetro.com/jp/(日本語)

(台中)台中港酒店 Taichung Harbor Hote

部屋からは港が見え、景観も楽しめます。小さな滑り台や木馬、子ども用のテントなどが備えられている部屋もあり、お子さんの満足度もきっと高いはずです!

住所
435 台中市梧棲区大智路二段388号
ウェブサイト
https://tchhotel.com/(日本語)

(埔里)埔里故事館 Puli Story House

まるでおとぎ話に出てくるような素敵な外観の宿です。敷地内にハンモックやブランコ、滑り台があったり、レトロかわいい車が展示されていたりしていて、外でものんびりできるのが特徴です。

住所
南投縣埔里鎮中正路180號
ウェブサイト
https://pulistoryhouse.weebly.com/(中国語)

(台南)和逸飯店台南西門館 Hotel COZZI Ximen Tainan

キッズエリアの多いホテルです。児童館さながらの広さのキッズルームには子どもが大好きなボールプールがあります。また外には砂場の他、ゴーカートやミニ列車にも乗って遊ぶことができ最高に充実している宿泊施設です。

住所
台南市中西区西門路一段658-2号

一方のコンドミニアムや民泊の場合は寝室とリビングが分かれていたり、寝室が1部屋以上の場合もあるのでホテルに比べると同時に宿泊できる人数が多いことが多いです。キッチンが併設されている場合が多いので、子供にアレルギーがある場合や、連日の外食で胃が疲れた時などは自炊をすることもできるなど自由度は高めです。必ずしも立地が良いわけではありませんが、ホテルステイでは宿泊できないような場所に留まることができます。
ただ、常時フロントに人がいるホテルに比べると、フロントのような設備がないコンドミニアムや民泊はセキュリティ面は少し弱いです。

これら各施設の長所・短所を理解したうえで宿泊施設を選ぶとより快適に滞在することができます。

子どもを連れての海外旅行は大変な反面、日本では体験できない経験をすることができ大人も子供も楽しめるはずです。この記事の情報で少しでも快適に楽しい台湾旅行を楽しんでください!

筆者

台湾特派員

みみ

2020年7月より台湾生活開始。ライター・ブロガー・日本語教師として活動中。

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