【ハワイ・マウイ島】マウイストロング基金

公開日 : 2023年08月22日
最終更新 :

日本でも大きく報道されているようなので、ご存知の方も多くいらっしゃるかと思います。

2023年8月8日、マウイ島のラハイナの街が山火事のために、一夜にして焼け野原となってしまいました。ネットには多くの写真が出回っています。白黒写真のように見える写真ですが、実は白黒写真ではなく、カラー写真です。すべてが灰になってしまったのです。

ハワイを統一したカメハメハ1世が宮殿を作り、カメハメハ3世が首都をホノルルに定めるまで、ラハイナは首都として機能していました。その後、捕鯨船が立ち寄る港として栄え、プランテーションでのサトウキビ栽培による製糖業が盛んになりました。

アメリカ合衆国国定歴史建造物地区に指定された街並みは、ラハイナの歴史の変遷を感じさせるだけでなく、世界のどこにもないチャーミングな街並みでした。

もう20年以上前になりますが、マウイ観光局の広報を担当していた時、ラハイナには月に何度も訪れていました。仕事とはいえ、フロント・ストリートを歩くと、心はすっかりバケーションモードだったことを覚えています。

ラハイナの夜のフロント・ストリート(写真:崎津鮠太郎)
ラハイナの夜のフロント・ストリート(写真:崎津鮠太郎)

街並みだけでなく、多数の歴史的建造物も一夜にして焼失してしまいました。

2023年8月21日現在、どの建物がどの程度の被害を受けているのか、詳細は不明です。

ボールドウィン・ホーム・ミュージアム(写真:崎津鮠太郎)
ボールドウィン・ホーム・ミュージアム(写真:崎津鮠太郎)
オールド・ラハイナ・コートハウス(写真:崎津鮠太郎)
オールド・ラハイナ・コートハウス(写真:崎津鮠太郎)
ホーリー・イノセンツ・エピサコル・チャーチ(写真:崎津鮠太郎)
ホーリー・イノセンツ・エピサコル・チャーチ(写真:崎津鮠太郎)

現在、ハワイ州各地で、いろいろな形でマウイの被災者を支援するためのチャリティが繰り広げられています。

ミュージシャンが大規模なコンサートを開催したり、シェフが集まって避難者のために食事を作ったり、一般市民が被災者の生活必需品を寄付したり、航空会社が無償で物資をマウイに運んだりと、さまざまなチャリティイベント。

ハワイの人が、ラハイナの惨状に心を痛め、なんとかしたいと思っているのがよくわかります。ハワイに住んで30年ほど経ちますが、これほどハワイの人のアロハの心を感じたことはありません。

山火事が発生してすぐに、私はマウイストロング基金に寄付をすることにしました。マウイストロング基金は、ハワイコミュニティ財団が設立した基金で、ハワイ州やマウイ郡も推奨しています。

2023年8月17日からは、ハワイ州観光局が、マウイ島西部の山火事救援金を日本円で受付を開始し、日本からもハワイコミュニティ財団のマウイストロング基金に寄付できるようになりました。受付サイトはこちらになります。寄付金の使い道や活動・団体の紹介なども詳しく書いてあります。

この記事で使用したすべての写真は、ホノルル市在住のデザイナー/写真家の崎津鮠太郎さんにお願いしてご提供いただきました。

私のラハイナへの想いが大き過ぎて、今のラハイナの写真を使用できなかったことをお詫びします。

ハワイ州マウイ島西部 山火事救援金
寄付はこちらから

マウイ島の災害を騙って、寄付を偽る募金サイトもありますので、寄付の際にはご注意ください。

筆者

ハワイ特派員

小嵜 有美

昭和、平成、令和にわたってホノルル暮らし。現在はフリーで編集者/ライターそしてハワイ企業の広報担当として活動中。ハワイの食ならお任せください!

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